ブレブレブレブレ ◆umwdy9coMs
「殺し合い…」
口に出して呟いてもその言葉に現実味は無かった。
───どうしてこんなことになっちゃったんだろう…。
男の人が変身してビームを放って、跳ね返されて…わけが分からなかった。
まるでこなちゃんやお姉ちゃんの好きな漫画の世界みたい。
漫画の世界───最初に居た所から何時の間にか森に飛ばされた事を考えても、これが現実とは思えない。
そういえばゆたかちゃんのお友達に漫画描いてる人がいた。
もしかして私は漫画の登場人物で、本当の私は私が出てくる漫画を読んでるんじゃ?
そう考えれば全てに辻褄が合うような気がしてきた。
螺旋王…安直といえば安直だけど、いかにもな悪役、という意味では悪くないネーミングかも知れない。
テッカマンランスという人も、負けちゃったけど如何にもヒーローっぽい名前だ。
───どうしてこんなことになっちゃったんだろう…。
男の人が変身してビームを放って、跳ね返されて…わけが分からなかった。
まるでこなちゃんやお姉ちゃんの好きな漫画の世界みたい。
漫画の世界───最初に居た所から何時の間にか森に飛ばされた事を考えても、これが現実とは思えない。
そういえばゆたかちゃんのお友達に漫画描いてる人がいた。
もしかして私は漫画の登場人物で、本当の私は私が出てくる漫画を読んでるんじゃ?
そう考えれば全てに辻褄が合うような気がしてきた。
螺旋王…安直といえば安直だけど、いかにもな悪役、という意味では悪くないネーミングかも知れない。
テッカマンランスという人も、負けちゃったけど如何にもヒーローっぽい名前だ。
そんなことを延々と考えながら歩いていたからだろうか。
私は観覧車を見上げている女の人を見つけたとき、挨拶もせずいきなり、こう聞いてしまった。
私は観覧車を見上げている女の人を見つけたとき、挨拶もせずいきなり、こう聞いてしまった。
「すいません。これって現実じゃないですよね?」
言ってから“しまった!”と思った。
いきなりこんな事を聞くなんて変な子だと思われてしまう!
それどころか相手が危ない人だったら殺される!?
いくら漫画の世界とはいえ痛いのや怖いのは嫌だ。
それにもしこれが現実だったら───?
女の人が振り向いた時怯えで一瞬体が固まってしまった。
殺される?
そう思った直後、女の人が最高の笑顔でこう答えた。
いきなりこんな事を聞くなんて変な子だと思われてしまう!
それどころか相手が危ない人だったら殺される!?
いくら漫画の世界とはいえ痛いのや怖いのは嫌だ。
それにもしこれが現実だったら───?
女の人が振り向いた時怯えで一瞬体が固まってしまった。
殺される?
そう思った直後、女の人が最高の笑顔でこう答えた。
「嫌だなぁ、殺し合いなんて現実に起こるわけ無いじゃないですかぁ」
その人の笑顔はあまりにも眩しく、その人の言葉は私の胸にストン、と入り込んできた。
さっきまで半信半疑だったとは言え、もしかして現実かも?なんて思っていた自分が恥ずかしくなってくる。
悪い人じゃななさそうだし、自己紹介して一緒に行動して貰おう、そう思ったとき女の人が言葉を続けた。
さっきまで半信半疑だったとは言え、もしかして現実かも?なんて思っていた自分が恥ずかしくなってくる。
悪い人じゃななさそうだし、自己紹介して一緒に行動して貰おう、そう思ったとき女の人が言葉を続けた。
「螺旋王さんはポロロッカ星の王様ですね。この殺し合いの儀式はポロロッカ星に入国するための試練なのです。」
え?ポロロッカ星?何を言ってるんだろう。
女の人は良く分からないことを言いながら鞄から何か取り出している。
女の人は良く分からないことを言いながら鞄から何か取り出している。
「この聖剣で皆さんを現実に送り返した時こそポロロッカ星に入国できるのですね。分かりました。私、頑張ってみます!」
そしてその剣を私に向けて構えて───?
「ということで、えいっ!」
気の抜けた掛け声と共に突き刺してきた。
え?
イタイイタイイタイイタイ。
剣が引き抜かれ、返り血が女の人にかかる。
え?
イタイイタイイタイイタイ。
剣が引き抜かれ、返り血が女の人にかかる。
「大丈夫ですよ。ポロロッカ星人さんは悪い人たちじゃありませんから。貴方は現実に戻るだけです」
女の人の笑顔は本当に無邪気で…私は、ああ、そうなのか。
と素直に納得した。
そういえば痛みもだんだん薄れてるし…もうすぐ現実に戻るのかな。
どうせならもっと活躍してみたかったけど、まあいいか。
それと───
ポロロッカ星人って誰だろう?
と素直に納得した。
そういえば痛みもだんだん薄れてるし…もうすぐ現実に戻るのかな。
どうせならもっと活躍してみたかったけど、まあいいか。
それと───
ポロロッカ星人って誰だろう?
そんな事を思いながら少女、柊つかさは死亡した。
■■■■■■
柊かがみは手にしたレーダーを見ながら観覧車に向けて急いでいた。
支給されたレーダーは説明書によると、同エリア内にいる人物の名前と位置が分かるという便利な道具だった。
B-2に入ったとたんにつかさの位置が表示されたのは幸いだった。
つかさのことだ、きっとどこかで怯えて隠れているんだろう。
その証拠にさっきからレーダーに表示されてる位置が全く動いていない。
(つかさ…私が行くまで死ぬんじゃないわよっ!!)
最初の広間に居たラノベの世界から出てきたようなびっくり人間相手に私が居てもどうにもならないかもしれない。
でも、少なくともつかさのそばにいて励ましてあげることは出来る。
支給されたレーダーは説明書によると、同エリア内にいる人物の名前と位置が分かるという便利な道具だった。
B-2に入ったとたんにつかさの位置が表示されたのは幸いだった。
つかさのことだ、きっとどこかで怯えて隠れているんだろう。
その証拠にさっきからレーダーに表示されてる位置が全く動いていない。
(つかさ…私が行くまで死ぬんじゃないわよっ!!)
最初の広間に居たラノベの世界から出てきたようなびっくり人間相手に私が居てもどうにもならないかもしれない。
でも、少なくともつかさのそばにいて励ましてあげることは出来る。
そう思っていたのに…。
レーダーの指し示す地点にあったのはつかさの死体だけだった。
レーダーの指し示す地点にあったのはつかさの死体だけだった。
「つか…さ?」
小さな声で呟いても、もうつかさは返事してくれない。
「つかさ?つかさ!」
大きな声で叫んでも、何も変わらない。
なんで?どうして?
(私がもっと急いでいれば…)
レーダーにつかさの名前しかなかったということは、自分がB-2についたときにはつかさはもう死んでいた。
理屈では分かっていても納得できない。
(私はお姉ちゃんなのに…)
妹を守れなかった。こんなにも近くに居たのに、間に合わなかった。
小さな声で呟いても、もうつかさは返事してくれない。
「つかさ?つかさ!」
大きな声で叫んでも、何も変わらない。
なんで?どうして?
(私がもっと急いでいれば…)
レーダーにつかさの名前しかなかったということは、自分がB-2についたときにはつかさはもう死んでいた。
理屈では分かっていても納得できない。
(私はお姉ちゃんなのに…)
妹を守れなかった。こんなにも近くに居たのに、間に合わなかった。
ひとしきり泣いた後、私はつかさの荷物が丸々残されているのに気付いた。
その中に入っていたのは…サブマシンガンと軍用ナイフ、防弾チョッキだった。
ご丁寧に説明書までついていて、これなら何とか私にも扱えそうだ。
それにしても…つかさを殺した人物は何故こんな強力な武器を置いていったのだろう?
そこでふと、最初の広間での事件を思い出した。
そう…あんな変身ヒーローのような能力を持った人間?ならこんな武器も防弾チョッキも必要としないだろう。
その中に入っていたのは…サブマシンガンと軍用ナイフ、防弾チョッキだった。
ご丁寧に説明書までついていて、これなら何とか私にも扱えそうだ。
それにしても…つかさを殺した人物は何故こんな強力な武器を置いていったのだろう?
そこでふと、最初の広間での事件を思い出した。
そう…あんな変身ヒーローのような能力を持った人間?ならこんな武器も防弾チョッキも必要としないだろう。
まるでライトノベルの世界から出てきたような、超能力者。
この世界にはそんな人物が、確かに存在するんだ。
『その者が望むことを何でも叶えてやることにする。億万長者にでも不老不死にでも、なんにでもしてやろう』
あの螺旋王の言っていることが本当かどうかは分からない。
でも不老不死に出来るのなら、死者を蘇らせることもできるのかもしれない。
だから私は賭けてみようと思う。
レーダーのほかにもう一つ私に支給されていた物。
不死の酒。
飲めば不死に成れる、という冗談みたいなお酒だ。
説明書によると、偽名を名乗れなくなる等の弱点もあるし、効果は制限されていて、完全な不死には成れないらしい。
もし、もしもこのお酒を飲んで、仮初でも不死になれるなら、螺旋王の力の片鱗が確認できたなら。
私はつかさの為に───
この世界にはそんな人物が、確かに存在するんだ。
『その者が望むことを何でも叶えてやることにする。億万長者にでも不老不死にでも、なんにでもしてやろう』
あの螺旋王の言っていることが本当かどうかは分からない。
でも不老不死に出来るのなら、死者を蘇らせることもできるのかもしれない。
だから私は賭けてみようと思う。
レーダーのほかにもう一つ私に支給されていた物。
不死の酒。
飲めば不死に成れる、という冗談みたいなお酒だ。
説明書によると、偽名を名乗れなくなる等の弱点もあるし、効果は制限されていて、完全な不死には成れないらしい。
もし、もしもこのお酒を飲んで、仮初でも不死になれるなら、螺旋王の力の片鱗が確認できたなら。
私はつかさの為に───
お酒を飲んで、手首を切ってみた所その傷は忽ちに治ってしまった。
殺し合いに乗る、と決めたらまずはつかさの仇をとろう。
少し時間はたってしまったけど、まだこの近くに居るはずだ。
そして仇をとったら戻ってきてつかさを埋葬する。
その後は───
つかさの為に私はこなたも殺すのだろうか?
考えても答えは出なかった。
少し時間はたってしまったけど、まだこの近くに居るはずだ。
そして仇をとったら戻ってきてつかさを埋葬する。
その後は───
つかさの為に私はこなたも殺すのだろうか?
考えても答えは出なかった。
【柊つかさ@らき☆すた 死亡】
【B-4/西部 一日目・深夜】
【風浦可符香/@さよなら絶望先生】
[状態]:健康
[装備]:エクスカリバー@Fate/stay night
[道具]:デイバッグ、支給品一式(ランダムアイテム1~2つ)
[思考]
1.優勝してポロロッカ星に入国する
※制服は返り血に濡れてます。
【風浦可符香/@さよなら絶望先生】
[状態]:健康
[装備]:エクスカリバー@Fate/stay night
[道具]:デイバッグ、支給品一式(ランダムアイテム1~2つ)
[思考]
1.優勝してポロロッカ星に入国する
※制服は返り血に濡れてます。
【B-2/観覧車前 一日目・深夜】
【柊かがみ@らき☆すた】
[状態]:不死(仮)
[装備]:UZI 50/50(サブマシンガン)、防弾チョッキ、軍用ナイフ
[道具]:デイバッグ、レーダー、支給品一式
[思考]
1.つかさの仇をとる(B-4へ)
2.戻ってきてつかさを埋葬する
3.つかさのために優勝する
【柊かがみ@らき☆すた】
[状態]:不死(仮)
[装備]:UZI 50/50(サブマシンガン)、防弾チョッキ、軍用ナイフ
[道具]:デイバッグ、レーダー、支給品一式
[思考]
1.つかさの仇をとる(B-4へ)
2.戻ってきてつかさを埋葬する
3.つかさのために優勝する
※つかさを殺したのは武器を必要としないくらいの強者だと思っています。
※かがみの不死はBACCANOのアイザック、ミリア等と同じものです。
※かがみに支給されたレーダーは同エリア内のキャラ名と位置が表示されます。
※かがみの不死はBACCANOのアイザック、ミリア等と同じものです。
※かがみに支給されたレーダーは同エリア内のキャラ名と位置が表示されます。
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柊つかさ | |
風浦可符香 | 054:転換 |
柊かがみ | 063:いろいろな人たち |