眠れ、地の底に ◆10fcvoEbko





――ここはどこかしら?私は?

――ふむ。またしても「ここ」に現われることになろうとはな。

――あなたは?

――見覚えはないかね?

――神父さま……言峰神父さまですか?

――なるほど。君がそう認識する限りに置いて私は「言峰綺礼」の形を取るのだろうな。シータよ。

――シータ……そう、私はシータ。

――思い出してきたかね?君という存在が一体何者であり、これまで何をなしてきたのか。

――ええ……思い出しました。くすくす。ねぇ神父さま、私とっても頑張ったんですよ。

――そのようだな。見る手段はおろか道理すらない筈の私もそれを知っている。

――これも些事という訳か。

――些事?

――いや、気にせずともよかろう。

――くすくす。神父さま、私あなたとお話がしたいとずっと思っていました。

――そうか。私も君の結果を見届けられなかったのは心残りではあった。


――くすくす。神父様は何があったかはご存知なのではないのですか?

――君の口から聞きたいのだよ。私というほんの僅かな因が君にどのような果をもたらしたのか。

――それらは君の口から聞いてこそ意味のあるモノだ。

――君の言葉で。君の感情でね。リュシータ・トエル・ウル・ラピュタよ。

――分かりました。それじゃあお話をしましょう、神父さま。

――この計らいが、一体いつまで許されたものか。それは分からないがな。

――我々という存在がここにある間は、ゆるりと楽しむとしよう。

――くすくす。

――ふむ。

――くすくすくす。

――存外に、面白い話が聞けるかも知れんな。


【リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ@天空の城ラピュタ  死亡】


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273:亡き王女のためのバラッド(後編) シータ





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