拳で語る、漢の美学 ◆1sC7CjNPu2




 「……人の気配はしないな」
 『ええ、そのようですね』

 ドモンとカミナ、そしてクロスミラージュはG-1エリアの駅の出入り口にいた。
 あれからG-4からG-1までの沿岸を捜索した彼らだが、とうとうティアナを見つけることが出来なかったのだ。

 『もしかしたらですが、マスターは目を覚ましてG-1の駅に向かった可能性もあります』

 一通り探し終えたところでクロスミラージュがそう提案し、彼らは駅に向かうことになった。
 ひょっとしたら、ティアナが正気に戻ってクロスミラージュと合流するために駅を利用するかもしれない。
 そうでなくとも、他の参加者たちとも接触できる可能性もあると考えたのだ。
 途中、カミナにモノレールを説明するためにクロスミラージュが再び異文化交流に頭を悩ませた以外は何事も無く――今に至る

 「空振りってわけか」
 『どうやら、マスターは南側の沿岸には漂着していないようですね』
 「しかし、どうする?お前たちが溺れたという時間からもうかなりの時間が経っているんだろ。
  もし目を覚ましているなら、一箇所に留まっているとは考えにくいんじゃないか?」

 確かにドモンの言う通りだと、クロスミラージュは考える。
 さらにティアナの精神状態は、正気に戻ってないとしたら極めて不安定な状態のはずだ。
 どんな行動に出るのか、まったくといっていいほど予想が出来ない。
 ――最悪でも、海を眺めて落ち込んでいてくれればいいのですが。

 「おうおう、それがどうしたって言うんだ」

 返事のないクロスミラージュに対し、カミナが安心させるように笑いかける。
 ビシッと親指を立て、引き締まった自分の胸を指す。

 「約束してやっただろう、俺が必ず会わせてやるって」
 『……カミナ』
 「俺様を誰だと思っていやがる。ちったぁ安心しろ」

 まったく根拠の無い慰めだったが、クロスミラージュは不思議と安心した。
 ここに放送で仲間の名前を呼ばれても、仲間の無事を信じて疑わない男がいるのだ。
 ならば自分も、仲間の無事を信じないでどうするというのだ。


 ■


 G-1駅は、クロスミラージュの知っているD-4駅と似通った造りをしていた。
 大まかな構造は違うが、自販機などの共通する部分は多い。
 そしてその共通する部分である駅員の詰め所の中に、カミナたちはいた。
 D-4駅と同様に存在したデスクの上に、カミナはデイパックから地図を取り出してデスクの上に広げる。
 クロスミラージュを地図の隣に置き、これまたD-4駅と同様にあったソファにドカっと座った。

 「クロミラ、こんな所でどうするんだ?ティアナを探しに行くなら、道草食ってるわけにゃいかないだろ」
 『いえ、別に何もしないわけではありません。
  私たちがモノレールを利用するためには、18:00まで待たねばなりません。
  その待ち時間を利用して、それぞれが持つ情報を交換しようと思うのです』
 「……そうだな。考えてみれば、俺たちはまだこの会場に来てから何をしていたかを話し合っていない」

 詰め所の壁に背を預けていたドモンが同意する。
 ドモンは既に何人かの参加者たちと接触し、ファイトをしている。
 その中の何人かは、ひょっとしたらカミナやクロスミラージュの知り合いだという可能性もある。
 ――傷の男のことも、何か知っているかもしれんしな。

 『ではまず、私からお話しますね』


 ■


 クロスミラージュは話し合った情報を整理しながら、チカチカと赤い発光部を光らせる。
 それぞれの知り合いを初めとして、危険人物の情報など様々な情報が集まった。
 その中に、幾つか引っかかる事があった。

 『カミナ、Mr.ドモン。もう一度、不可思議な移動をした時のことを話してもらっていいでしょうか』
 「おう、いいぜ」

 カミナはソファから立ち上がり地図の東側――森林になっている所に指を落とした。
 それから指を地図から離し、今度は西側――海になっている所に指を落とす。

 「俺が居たのは、森の中だったはずなんだ。
  ところがちょっくら走ってたら、いきなり海の中だ」
 「俺もカミナと似たようなものだ。
  少なくとも近くに高速道路や川のある所にいたんだが、気がついたら森の中だ」

 今度はドモンが地図の北側――本人が言ったように高速道路と川がある周辺に指を置く。
 そして地図から指を離し南側――森になっている所に指を落とした。

 『……単純に考えるなら、会場の端と端は繋がっているということになりますね』
 「単純もなにも、間違いないだろう」

 当たり前のように、ドモンが言う。
 その横でカミナがなるほどと納得していることから、彼らの中ではもう決定事項なのだろう。
 かというクロスミラージュも、実はそれほど疑ってはいない。

 『しかし、そうなりますと』
 「そうなると?」
 『……マスターがどこに流れ着いたのやら』

 あー、と。困った感じの声がカミナから漏れる。
 もしティアナが西側の端まで流されていた場合、東側の森の中に移動したことになる。
 溺死の心配は無くなるが、合流することを考えると余計に捜索する範囲が広がったことになる。

 『……マスターとの合流を後回しにして、Mr.明智との合流を優先するべきかもしれませんね』
 「あん?クロミラ……てめぇ、それでいいのか」
 『あまりにも捜索する範囲が広すぎます。Mr.明智と合流して、人手の確保を』

 ガンッ、とデスクに置かれたクロスミラージュの真横から、強い音が響く。
 怒りの形相を浮かべたカミナが、デスクを拳で強く叩きつけたからだ。


 ■


 何故怒っているのか、正直なところカミナ自身よく分かっていなかった。
 クロスミラージュがティアナとの合流を後回しにすると言った時に、急激に怒りが沸いてきたのだ。

 『……どうしたのですか、カミナ?』
 「分かんね」
 『……カミナ、落ち着いて下さい』
 「分かんねぇ、分かんねぇんだけどよ。クロミラ、お前本当にそれでいいのか!?」

 理由の分からない怒りに任せて、カミナはクロスミラージュを怒鳴りつける。
 何が言いたいのかなど自分でも分かっていないが、喋らなければ気が済まなかった。

 「お前の『ますたー』、あーっと俺で言うと弟分がな!どっかでピンチになっているかもしれないってわけだ!
  なのにお前は、後回しにするだと!捜索する範囲が広いだと!
  男ならな!草の根分けてでも自分の女ぐらい探し出せってんだ!」

 カミナは喋りきって荒くなった息を整え、それからやっと自分が叫んだ内容を理解した。
 そして自分が唐突に怒りだした理由を、なんとなくだが分かってしまった。

 ――なんだよ、おい。
 ――つまり何か、俺は自分で見たものしか信じないとか言いながら。
 ――シモンとヨーコが死んだってことを、信じまってるのか?

 『……カミナ』
 「うるせぇ!」

 弱気になる心を叱咤するように、カミナは怒鳴った。
 デスクから拳を離し、八つ当たりに近くの壁に拳を叩く。
 コンクリートの壁は、特に音を立てるでもなくそのままだ。

 「おい」
 「……うるせぇって言ってるだろ!」


 「歯を食いしばれ」


 どういう意味だ?
 そう思った瞬間に、いつの間にか近づいていたドモンの拳がカミナの顔面を捉えていた。
 カミナの体が軽く浮き、詰所の床を転がる。

 『Mr.ドモン!』
 「安心しろ、軽く活を入れただけだ」

 ドモンはたいした事ではないといった涼しげな表情で、カミナを見据える。
 カミナの方は、何のコメディか。転がった結果、逆立ちのような格好で壁に背中を預けていた。

 「テメェ!何しやがる!」
 「言っただろ、軽く活を入れてやっただけだとな」
 「この野郎っ、今のでさっきの借りは無しだ!」

 カミナは逆立ちのような姿勢から素早く体勢を立て直し、拳を握り込んだ。
 対するドモンも、好戦的な笑みを浮かべて構える。

 「貸し借り無し!そんで俺はテメェがムカつくからぶん殴る!」
 「面白い!やってみろ!」

 カミナが突っ込み、ドモンがそれを迎撃する。
 戦うのに適しているとは言いがたい詰め所の中で、こうして戦いの火蓋が切って落とされた。


 ■


 クロスミラージュは急激な展開についていけず、ポツンと取り残されていた。
 カミナとドモンは暴れに暴れ、今や詰め所の内部は見るも無残な状態だ。
 そんな中でクロスミラージュが置かれているデスクは、二人が気をつけているのか奇跡的に無傷で済んでいる。

 『……どうしましょう』

 クロスミラージュはカミナの強がりに安心し、するべき配慮を忘れていた自分を悔やんでいた。
 カミナを怒らせたのは、間違いなくクロスミラージュの不用意な言葉だろう。
 一度自分は解体してもらった方がいいのではないかと、クロスミラージュは真剣に悩んでいた。

 「威勢はいいが、守りが甘いな!」
 「うるせぇってんだろ!大人しく殴らせろ!」

 クロスミラージュの目の前で、相も変わらずカミナとドモンが殴り合っている。
 見る限りカミナも頑張ってはいるが、ドモンの方が優勢のようだ。
 カミナの身体には無数の青あざが出来ているが、ドモンの方は綺麗なものだ。

 ――お互い殺す気ではないようですし、折を見計らって止めに入れば……!?

 そう考えた矢先に、クロスミラージュの思考はフリーズすることになった。
 ぶちキレたカミナが、デイパックから剣を取り出したからだ。

 『カミナ!流石にそれは』
 「ふむ、ならば俺は」

 ドモンは特に動揺するでもなく軽く足を動かし、足元に転がっていた『紅い槍』を手元まで蹴り上げて手にする。
 ――デイパックに入っていたはずのその槍が、なんで床に転がってるんですか!
 どうやらクロスミラージュが考え込んでいる間に、既にただの喧嘩ではなくなっていたようだった。

 「これを使わせてもらおう」

 ドモンの言葉にカミナの返答はなく、カミナはただ剣を鋭く構える。
 ドモンは槍を三振りほどして調子を確かめ、同様に鋭く構えた。
 いつの間にか、詰所には緊迫した空気が漂っていた。

 『二人とも、そろそろいい加減に!』
 「人のモンをっ!」

 クロスミラージュの静止を切欠に、動いたのはカミナだった。
 素早く踏み込み、左肩の痛みを堪えて上段から袈裟懸けに剣を叩き込もうとする。

 「勝手に使ってるんじゃねぇっ斬りぃぃぃ!」
 「甘いな!」

 クロスミラージュは自分の見たものが信じられず、思わず自己診断プログラムを走らせた。
 間違いなくカミナより後に動いたはずのドモンが、カミナより素早く踏み込んでいたのだ。
 ドモンはカミナを見上げるような低い位置に入り込み、紅い槍をカミナの顔元に向けて槍を突きつける。

 『カミナ!避けて下さい!』

 回避は不可能だと思ったが、叫ばずにはいられなかった。
 そして次の瞬間、クロスミラージュは自分の見たものが信じられなかった。

 「なぁっ!」
 『……信じられません』

 カンッ、と乾いた音がして、カミナの持っていた剣が手から弾き飛ばされていた。
 ドモンはあの体勢から、まるでビリヤードの玉を突くように紅い槍でカミナの剣の柄を突いたのだ。
 カミナの剣を振り下ろすタイミングに合わせ、しかも異常なスピードで正確に剣の柄を突いた離れ業。
 間違いなく、常人の出来るものではない。

 「っ!そんなんでな!」

 剣を飛ばされて万歳したような体勢で仰け反ったカミナだが、まだ諦めてはいなかった。
 そこからさらに背を仰け反らせ、精一杯反動をつける。

 「俺が臆するかよ頭突きぃぃぃ!」

 対するドモンは、槍で剣の柄を突いた反動のためか奇妙な体勢になっていた。
 尻をついていない尻餅といった感じで、槍を持っていない方の手を重心にしてどうにか腰を浮かせているような格好だ。
 体勢からしてカミナの方が有利かとクロスミラージュは思ったが、すぐに目の前の人間が常識外の人間だと再確認することになった。

 「ふんっ!」

 ゴンッ、と小気味いい音が詰所に響く。
 ドモンは床に着いた手で身体を持ち上げ、頭突きを仕掛けてくるカミナの脳天に足裏を蹴り込んだのだ。
 ご丁寧に、コークスクリューのように身体の捻りも加わえている。

 「畜生……」
 『カミナー!』

 カミナは蹴りを食らった姿勢からそれだけ溢し、ゆっくりと後に倒れこんだ。
 ドモンは片手倒立のような状態からすくっと立ち上がり、服についた埃をパンパンとはたく。

 「安心しろ、ちゃんと生きてる」
 『嘘だっ!!』
 「本当だ」

 ほら見ろ、とドモンがカミナを指差す。
 確かに、よく見なくともカミナの剥き出しの胸が大きく上下しているのが分かる。
 意識は無いようだが、それ以外には特に問題は無さそうだった。

 『……Mr.ドモン、なぜこのようなことを?』
 「こいつが、殴って欲しそうな顔をしていたからな」

 ――なんですかそれは?
 声に出していない疑問を気配で察したのか、ドモンは続ける。

 「なんとなくだがな。俺も昔は、さっきのカミナみたいな顔をしていたことがあったからな」

 少し恥ずかしそうに、ドモンは自分の頬を指で掻く。
 言葉を選ぶためか少し黙り、その間に乱闘のためひっくり返ったソファを元に戻す。

 「……何か、アドバイスでも出来ればと思ったんだ。
  だが俺は口下手でな。少し考えたんだが、何を言えばいいのか考え付かなかったんだ」
 『……だから口ではなく、拳で伝えたと?』
 「それで伝わるものもある。男同士なら、特にな」

 ――比較対象が少なくて知りませんでしたが、『男』とはそういうものなのでしょうか?
 機動六課の男衆を思い出しつつ、クロスミラージュは疑問に悩む。
 そんなクロスミラージュを尻目に、ドモンはカミナを抱きかかえてソファに移動させていた。

 「……少し手合わせしたかった、というのも少しはあるがな」

 クロスミラージュに聞こえないぐらいの声でボソッと漏らした本音は、幸いと言うべきか本人にしか聞こえなかった。


 ■


 「俺は一足先にF-5の駅に行って、周辺を調べておく。お前たちは18:00のモノレールで後から来い」

 ドモンがそう言い出したのは、カミナをソファに寝かせてからすぐのことだった。

 『しかし、カミナの意見は』
 「今は寝てる。起きたら文句は俺に言えとでも伝えとけ」

 クロスミラージュの意見をバッサリと切り捨て、ドモンは早々に詰め所の外に向かおうとする。
 慌ててクロスミラージュは引き止めようとするが、それよりも早くドモンが口を開いた。

 「ティアナとかいう奴がどこにいるか分からない以上、お前の言っていた明智と合流する方が無難だろ?
  それに一人でも多くの仲間を集めるために、ここで時間を無駄にするのは惜しい」
 『だからといって、一人で行動するのは危険です』
 「安心しろ、約束する」

 ドモンはカミナがやったように、ビシッと親指を立てて自分の胸を指す。
 それを見て、クロスミラージュはドモンを止めることを諦めることにした。
 今さらだが、ドモンもカミナと同様に言い出したら聞かないことを確信したからだ。

 『ではせめて、その紅い槍を持っていって下さい』
 「悪いが、槍よりは拳の方が性に合ってる」
 『いえ、武器としてではなく位置確認のためです。
  その槍からは非常に高い魔力が感知出来るため、デイパックに入っていないなら私でも感知することができます』
 「……なるほど、これが発信機になる訳か。分かった」

 納得し、ドモンは壁にかけられた紅い槍を手に取る。
 槍を肩に担ぎ、ドアノブを捻って詰め所の外へ出た。

 「じゃ、またな」
 『御武運を』

 バタン、とドアが閉まり、ドモンの姿はクロスミラージュの視界から消えた。
 クロスミラージュが時間を確認すると、もうすぐ夕方に差し迫る時刻だった。
 ドモンと次に会うのはおおよそ二時間後ということを確認し、乱闘から思った以上に時間が立っていないことに驚いた。

 『……このような状況は、二回目ですね』

 クロスミラージュは、ティアナと共に駅に居た時のことを思い出す。
 あの時に自分がしっかりとマスターをフォロー出来ていれば、今も隣に彼女がいたかもしれない。

 『カミナが目を覚ましたら、今度こそちゃんとフォローしましょう』

 カミナからすればいきなり殴られて喧嘩になり、挙句の果てにノックダウンされたのだ。
 ドモンは問題ないように言っていたが、クロスミラージュとしてはカミナが怒り狂わないかとても心配なところだ。

 『モノレールが来るまで時間がありますし、カミナとMr.ドモンの話をもう一度洗い直して……!?』

 ――モノレールが無いのに、どうやって駅まで移動するのですか!?
 なぜか即座に疑問に思わなかったと後悔しながら、クロスミラージュは発光部を激しく明滅させた。
 予定より数時間早く、ドモンに持っていかせた赤い槍の魔力反応のサーチを開始する。

 『……もう慣れましたけど、非常識な』

 クロスミラージュの感知する魔力反応は、クロスミラージュの空間認識が間違っていなければモノレールの線路に沿って移動していた。
 おそらく、ドモンはモノレールの線路上を疾走しているのだろう。

 『あのスピードなら、17:00の禁止エリアも問題なく通り抜けられそうですね』

 ドモンの常人離れした身体能力を再々確認し、クロスミラージュは引き止めようとした自分が馬鹿馬鹿しく思えてきたのだった。


 ■


 カンッ、カンッ、カンッと音を立て、ドモンはクロスミラージュの予想通りにモノレールの線路上を走っていた。
 ドモンとてあと小一時間ほどで進路上のエリアが禁止エリアになってしまうのは知っているため、自然とスピードが上がる。

 「これでいいとは思うがな」

 残してきたカミナとクロスミラージュの事を思い出し、ドモンは呟く。
 『これでいい』というのは、実は先ほどの乱闘のことではない。
 ドモンは二つほど、クロスミラージュとカミナに伝えなかったことがある。
 一つは、参加者相手に問答無用で戦いを仕掛けることだ。

 ――これは、風浦可府香の『遺言』だ。
 ――二人には悪いが、押し通らせてもらうぞ。

 伝えれば反対されることは、ドモンには予想がついていた。
 それに反対されてもドモンはこのやり方を曲げる気は無いため、話すだけ時間の無駄になるとドモンは考えたのだ。
 そして、二つ目は――

 「……師匠」

 モノレールの上に広がる、まだ青い空をドモンは仰ぐ。
 カミナから見せてもらった名簿の中には、ドモンを震撼させる名前が載っていた。

 ――我が師、東方不敗・マスターアジア。

 シュバルツと同様に、なぜ生き返っているのかは分からない。
 それ故に、ドモンはこの事をカミナたちに伝えるのを躊躇らった。
 ドモンはジェントル・チャップマンという、『前例』を知っている。
 チャップマンは一度死に、DG細胞の力で蘇った。
 しかしその理性は生前と比べ物にならないほど狂い、気高き誇りはこれほどなく堕ちてしまっていたのだ。
 生き返った東方不敗が、その『前例』と同様ではないという保証はない。

 ――だがもし師匠が俺の知っている通りの師匠ならば、螺旋王の悪逆非道な振る舞いを放ってはおけないはず。
 ――もしもそうならば、いずれ道は交わるはず。
 ――師匠、どうかそれまで御武運を!

 祈りの言葉を胸に秘め、ドモンはさらに加速する。
 自分が考える下手な憶測など、当てにはならない。
 全ては、直接会って確かめればいいだけのこと。
 今一度拳を重ねることに思いを馳せ、ドモンは我知らずに口元を吊り上げていた。



【G-1/G-1駅詰め所/一日目/午後】
【カミナ@天元突破グレンラガン】
[状態]:気絶、精神力消耗(大)、体力消耗(大)、
    全身に青痣、左肩に大きな裂傷(激しく動かすと激痛が走る)、服は生渇き
[装備]:なんでも切れる剣@サイボーグクロちゃん
[道具]:支給品一式(食料なし)、ベリーなメロン(3個)@金色のガッシュベル!!(?)、
    クロスミラージュ(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS(カートリッジ3/4:1/4)
[思考]基本:殺し合いには意地でも乗らない。
1:……畜生
2:グレンとラガンは誰が持ってんだ?
3:もう一回白目野郎(ヒィッツカラルド)と出会ったら今度こそぶっ倒す!
[備考]
※グレンとラガンも支給品として誰かに支給されているのではないかと思っています。
※ビクトリームをガンメンに似た何かだと認識しています。
※文字が読めないため、名簿や地図の確認は不可能だと思われます。
※ゴーカートの動かし方をだいたい覚えました。
※ゲイボルクの効果にまるで気づいていません。
※シモンとヨーコの死に対しては半信半疑の状態です。
※拡声器の声の主(八神はやて)、および機動六課メンバーに関しては
 警戒しつつも自分の目で見てみるまで最終結論は出さない、というスタンスになりました。
※第二放送についてはヨーコの名が呼ばれたことしか記憶していません。ですが内容はすべてクロスミラージュが記録しています。
※溺れた際、一度心肺機能が完全に停止しています。首輪になんらかの変化が起こった可能性があります。
※会場のループを認識しました。
※ドモン、クロスミラージュの現時点までの経緯を把握しました。
 しかしドモンが積極的にファイトを挑むつもりだということは聞かされていません。


【G-2/モノレール線路上/一日目/午後】
【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:健康、服は生渇き
[装備]:ゲイボルク@Fate/stay night
[道具]:なし
[思考]
基本:己を鍛え上げつつ他の参加者と共にバトルロワイアルを阻止し、螺旋王をヒートエンド
1:カミナたちより先にF-5駅に行き周辺を捜索。18:30にF-5駅でカミナたちと合流。
2:積極的に、他の参加者にファイトを申し込む(目的を忘れない程度に戦う)
3:ゲームに乗っている人間は(基本的に拳で)説き伏せ、弱者は保護し、場合によっては稽古をつける
4:師匠(東方不敗)と再会したい。
5:傷の男(スカー)を止める。
6:一通り会場を回って双剣の男(士郎)と銃使いの女(なつき)と合流する。
7:言峰に武道家として親近感。しかし、人間としては警戒。
[備考]:
※本編終了後からの参戦。
※参加者名簿と地図に目を通しました。
※正々堂々と戦闘することは悪いことだとは考えていません 。
※なつきはかなりの腕前だと思い込んでいます。
※ゲイボルクの効果にまるで気づいていません。
※ループについて認識しました。
※カミナ、クロスミラージュのこれまでの経緯を把握しました。

[その他]
※カミナのドモンに対する感情は、次の書き手にお任せします。
※駅の詰め所内はとても散らかってます。
※クロスミラージュがゲイボルグを感知できる範囲は半径1kmほどです。



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182:いまひとたびの生 カミナ 223:Raw! Raw! It's a partner!
182:いまひとたびの生 ドモン・カッシュ 205:爆心地のすぐ傍で





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