これより先怪物領域 ◆LXe12sNRSs



「…………ぶーん……ぶーん……ぶーん」

 暗い、とても暗い闇の中だった。
 両腕で飛行機の翼を形作った少年が、軽快に闇の中を走り回っている。
 少年は闇に溶け込むように、座りながらそれを眺めていた。

「ねぇ、君はだれ?」
「私か? 私は……そうだな。トーマスとでも呼んでくれ」

 走り回っていた少年が尋ね、座っていた少年が答えた。

「ねぇ、ここはどこなの?」
「腹の中。胃袋の中さ。喰われた人間が運ばれる場所だよ」
「えぇ~!? じゃあボク、食べられちゃったの?」
「ああ。そういうことになるな」

 二度目の問答を終え、二人の少年は向かい合う。

「嫌だよ! ボクこんな暗いところになんかいたくない! ねぇ、みんながいるところに帰してよ」
「それは無理だ」
「どうして?」

 純粋な眼差しを投げる少年に、少年は自嘲するような笑みを乗せて答えた。

「喰われた人間は、二度と元の世界には戻れない。
 食われるということはつまり、死と同義だからだ。
 言ってみれば、おまえは死人なわけさ」

 淡白に告げて、見る見るうちに蒼白になっていく少年の顔色を観察する。
 子供らしい、未知に怯える顔だった。

「そんなの嫌だ! 暗いの怖いよ! 一人は寂しいよ! 君もそうじゃないの?」

 少年は焦燥の混じった声で、少年に助けと賛同を求めた。
 しかし少年は、それを見て嘲笑う。

「ククク……これしきの闇が、苦痛か。子供だな」

 少年は立ち上がり、自分とまったく同じ背丈の少年に視線を合わせた。

「焼けた火箸を目に突きつけられたことはあるか?
 酸の風呂に浸けられたことはあるか?
 生きたまま暖炉の中に放り込まれたことがあるか?」

 唐突な告白だった。
 少年は自らの半生、その中でも特に凄惨だった辛い過去を、質問のような形で少年に語る。
 答えは、当たり前のように返ってこない。

「私は自分の信じていた人間に毎日そんな痛みを与えられて生きてきたんだ。
 おまえなんかとは苦痛に対する覚悟が違う……これしきの闇に怯える、おまえとはな」

 少年は少年でありながら、少年を逸していた。
 これしきの闇など、苦痛の範疇ではない。
 少年にとって、痛みは苦ではない。
 無論、孤独も。

「そんなの、趣味の範囲だよ」

 少年の大人びた瞳と、少年の子供らしい無邪気な瞳が、対立した。
 少年の身が、僅かに退いた。
 少年の身が、僅かに迫った。

「生きたまま腕の肉を丁寧に剥がされたことはある?
 そのまま腕の骨に彫刻を掘られたことはある?
 中国の処刑法や日本の拷問は知ってる?」

 少年の口から、思わぬ台詞が飛び出した。
 声調はとても子供らしく、しかしその内容は酷く子供らしくない。

「――走行中の列車の外に吊り出されて、全身を削られたことはある?」

 スーッと。
 少年の顔から、血の気が引いた。

「ボクは知ってるよ。君よりももっと多くの痛みを。でもボクは、この闇のほうがもっともっと怖い」

 二人の少年は、同じであるはずだった。
 年齢も、背丈も、経験も、生きた時間も。
 なのに少年は、先人気取りでものを語る。

「君は、自分の信じていた人間に痛めつけられながら生きてきたって言ったね?
 実を言うと、ボクもそうだったんだ。でも、今は違うよ。ボクはいま、とても幸せな生活を送ってる。
 優しい人、おもしろい人、ボクの手を引いてくれる人……たくさんの人に囲まれながら、ボクは生きている。
 そうそう、つい最近お姉ちゃんもできたんだ! エニスって言うんだけどね」

 少年は少年であって、少年ではない。
 少年は今さらのように気づき、焦燥混じりの声で尋ねる。

「エニス……お姉ちゃん、だと? 誰だ……いったいそいつは何者なんだ?」

 少年には、エニスという名に覚えがなかった。
 しかし少年は、エニスという名をよく知っていた。

「エニスはエニス、ボクのお姉ちゃんだよ。チンピラから『二人』を助けてくれた、強くて優しい女性さ。
 ボクは『二人』に紹介されて、エニスの弟になったんだ」

 少年が語る身の上話は、エニスという存在を知らない少年にとって、どうでもいい事柄だった。
 なのに、無視することができない。

「知らない……私は、エニスなどという女は知らない……!」

 自分は少年とは違う……似て非なるものだという断定を、下す。
 しかし少年は、不思議そうな顔をして首をかしげた。

「そっか、知らないんだ。じゃあ、モルサ・マルティージョは? カンシチロウ・ヤグルマは?
 ロニー・スキアートは? ランディは? ペッチョは? キース・ガンドールは?
 ベルガ・ガンドールは? ラック・ガンドールは? フィーロ・プロシェンツォは?」

 全部、少年の知らぬ名だった。

「――――マイザー・アヴァーロは?」

 唯一聞き覚えのある名を耳にし、少年は声を荒げた。

「マイザー……マイザー・アヴァーロだと? なぜだ、なぜおまえがマイザーの名を知っている?」

 マイザーというのは、かつての同胞の名であり、少年が敵と認識していた者の名だった。
 手紙を貰い、これから列車で会いに、そして『喰らい』に行くつもりだった相手の名だ。

「君は既に答えを得ているはずだよ、トーマス。いや……ここではドモン・カッシュと呼んだほうがいいのかな?
 もっとも君がフライング・プッシーフットで使った偽名も、彼の地で使った偽名も、『二人』の前では無意味だったけどね」

 脳裏を、様々な光景が過ぎる。
 刺青の男が、少年に謝っていた。
 眼帯の女が、少年に微笑んでいた。
 貴婦人が、少年に穏やかな顔を見せて、
 貴婦人の娘が、少年に手を差し伸べて、

「おまえは……いったい何者だ!? それに、『二人』とはいったい誰のことを言っている!?」

 あと二人、陽気な誰かと誰かの記憶がすっぽり抜け落ちていることに、気づく。

「ボクの名前はチェスワフ・メイエル――チェスって呼んでください!」

 少年の名乗りで、すべてを思い出した。
 思い出したところで、少年は泣いた。
 泣く少年を見て、少年は微笑んだ。
 少年は、涙が止まらなかった。

「ボクは、痛みなんかよりもこの闇のほうが怖い。また一人になって、怯える生活を送るのが怖い。
 でも君はかわいそうだね。だって、君の未来には闇しかないんだもん。
 ボクに光を与えてくれた、くれるはずだった『二人』は、君が」

 涙を流すだけでは、足りなくなった。
 この絶望感を洗い流すには、涙だけでは足りない。
 仕方なく少年は自壊を選択し、その場に崩れた。
 少年は終わりを迎えたかったのだ。その本心では。
 ただし、それは叶わぬ願い。
 悪魔の定めたルールを思い出し、少年の身は再生された。
 少年の心は、生きながらに死んでいた。

「――『喰って』しまったんだから」

 少年は呪った。
 己の愚かさを、
 己の無様さを、
 己の醜悪さを、
 己の無力さを、
 己の矮小さを、
 後悔という形で。

 そして少年は、放送によってその過ちを再認識した。
 不死者である少年が絶望を表現する方法は、涙しかなかった。


 ◇ ◇ ◇


 どことも知れぬ小道の脇に、チェスは蹲っていた。
 膝を抱えた体育座りの体勢で、頂点に上り詰めた太陽を疎ましげに睨む。
 多量の涙で赤く充血したチェスの瞳に、空から照射される太陽光は眩しすぎた。

「十六人……玖我なつきやジャグジー・スプロットも、どこかで死んだのか」

 虚ろな瞳を両腕で覆い、視界を闇に浸す。
 ついさっき流れた放送の内容を反芻しながら、忌避したい事実をもう一度確認する。

 アイザック・ディアンが死んだ――正確に言えば、『喰われた』。

 重要なのはそれだけで、仮初の関係者二人に特に感傷は抱かない。
 夢や幻ではなく、これだけは確かな現実なのだと、認めざるを得なかった。

「不死者に殺し合い……当初は馬鹿なものだと思ったが、なるほど。螺旋王もどうしてどうして……策略家じゃないか」

 数分前、あるいは数十分前――アイザック・ディアンを飲み込んだ右手。
 それをを恨めしそうに眺め、チェスは自嘲した。

「私という存在がいるんだ……不死者とて無敵じゃない。そういうことか」

 涙が枯れ果てた今だからこそ、冷静に分析できる。
 悪魔が定めたルールにのっとり、チェスはアイザック・ディアンを『喰い』、彼の知識や記憶、技能を吸収した。
 不死者は、喰らった不死者の持つありとあらゆるものを収得することができる。
 長年積まなければならないような経験も、常人には理解しがたい学術的な公式も、思い出すらも、我が物にできる。
 その代わり、喰われた不死者は消える。自我を失い、姿を失い、存在を抹消され、この世から消滅する。
 この『喰う』という行為は、不死者が唯一、永遠の生を終えることができる方法でもあった。
 故にアイザックを喰ったチェスは、彼のすべてを知り、我が物とした。
 これは共有ではない。独占だ。
 不死者や喰うという行為の概念はどうあれ、放送で螺旋王がそう告げたように、確固たる事実として。
 アイザック・ディアンは、死んだ。
 それがたまらなく、辛い。

「……」

 後悔という重圧が、チェスの身に重くのしかかる。
 客観的に見れば、怯えと疑念が生んだ、不幸な事故のようなものだった。
 チェスに悪意など微塵もない。彼はただ恐怖に駆られ、自己を守るため、先手を打っただけだ。
 それが大きな間違いだったのだと、改めて思い知る。
 しかし、それももう遅い。

「…………」

 鼻から垂れた水を乱暴に拭い、チェスはさらに深く蹲った。
 小さな体をだんご虫のように縮こまらせ、矮小な自分を、より小さく見せようとした。
 スン、という鼻を啜る音だけが、物静かな小道に悲しく響いた。

「………………」

 錬金術師たるチェスからしてみれば、アイザックから得られた知識など、欠片の役にも立たないものばかりだった。
 外国についての雑学はなぜか豊富であったが、そのどれもがどうしようもなくくだらないもので、かつ曖昧だった。
 知能や学力の面で言っても、凡人以下のレベル。記憶力も薄い。なのに、

「……みんなを心配させないように、そんな嘘をついていたなんて……」

 かつて、『線路の影をなぞる者(レイルトレーサー)』に襲われたらしいチェスに投げかけた言葉や、

「……だからね、もう笑ってもいいんだよ……」

 相棒であり恋人でもあるミリアの言葉、

「マイザー……会いたかったよ、マイザぁぁぁぁぁ…………」

 彼の中のチェス『くん』の言葉など――知人たちとの思い出に関しては、なぜか鮮明に残されていた。

 アイザックという男がどれだけ交友関係を重んじていたかが、痛いほどよくわかる。
 無知だが、無知だからこそ、アイザックはとてもいい人間だったのだ。
 セラードやフェルメートなんかとは違う。彼は己が不死者であることも、チェスが不死者であることも知らなかった。
 邪な願望もなにも持たず、『線路の影をなぞる者』からチェスを救い出してくれた。
 保身のためについた嘘を、誰もがハッピーになれる形に解釈してくれた。
 家族のいなかったチェスに、新しい家族を作ってくれた。
 アイザックは、アイザックは……アイザック・ディアンは、
 とても、とても……とても、

「……アイザックさん……いい人、だったの、に……ごめん、なさい。ごめん、なさ、い」

 当に枯れ果てたと思っていた涙が、またあふれ出した。
 悲しみがチェスの視界一面を満たし、歪める。
 いくら泣いても、いくら謝っても、チェスの気持ちは満たされなかった。
 アイザックならきっと笑って許してくれる。そう思う。
 だけど、チェスは自分を許すことができなかった。
 憤怒、敵意、憎悪、ありとあらゆる負の感情が、アイザック喰う以前の自分に向けられる。
 なんで、あんな馬鹿な真似をしたんだと。泣きながら叱った。

「ぐすっ……あくまよ! 聞こえるか!?」

 泣き顔のチェスが、ぐじょぐじょになった目元をそのままに、天に向かって語りかける。

「ふひしゃを……不死者、を! 喰った不死者を吐き出すことはできないのか!?」

 いつかの時、船上に降臨した悪魔に問いかける。我ながら、荒唐無稽な行為だと思った。

「喰うことができる、なら! 吐き出すことも、できるんじゃ、ないの、か!? 答えてくれ! 悪魔よ!」

 いくら叫んでも答えは返ってこない。返ってくるはずがないと、頭では理解していた。

「お願い、だよ。お願い、だから。おね、がい……やりなおしたい、んだ。もう、いちど」

 顔を俯かせ、唱えるように呟く。精神はもう、叫ぶ体力を失わせるほど磨耗していた。

「もう、あんなことはしないから……アイザックさんを……アイザックさんを……返して……」

 地に両手と両膝をつき、チェスはその場に泣き崩れた。絶望が押し寄せる。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……
 だから、だからだからだから…………アイザックさんを、返して……お願いだよっ」

 ――人は痛みによって、初めて自分の愚かさを知る。
 それは歴史上の偉人たちに関しても言えることだった。
 自分を神と信じた者は、上に立つ者に罵倒され、己の立ち居地を知る。
 兵器を作り出した国家は、自らの兵器を持って自国を滅亡へと導いた。
 天才は数多の挫折を味わい、乗り越え、やっと努力家を越える。
 過ちを犯した罪人は、被害者の涙を見て、ようやく慙愧の念を抱く。

「悪魔……螺旋王……誰でもいい……ボクに、ボクにやりなおすチャンスをください……」

 いつしかチェスは、自分の保身についてなど微塵も考えないようになっていた。
 我が身のかわいさで、とても大切なものを失ってしまった。
 その苦しみを、理解したから。

「『線路の影をなぞる者』に襲われて……アイザックさんとミリアさんに助け出されて……
 エニスって人の弟になって……マイザーと再会して……ボクも、ボクも……
 …………アイザックさんの記憶の中にいた、チェス『くん』になりたいんだよっ!」

 なるはずだった自分の姿。未来への憧れ。または執着心。
 薄汚いチェスワフ・メイエルの存在を保守するよりも、もっと大事なこと。
 チェスの目的と願望は、アイザックの記憶の中にあったチェスくんによって、淡く塗りつぶされていた。

「……………………ひっく」

 当然のことだが、いくら待っても答えはなかった。
 錬金術師に不死の酒を与えた悪魔も、この地に二人の不死者を呼び寄せた螺旋王も、チェスに施しを加えはしなかった。
 かつてのチェスワフ・メイエルなら、それでも這い上がれただろう。
 逆境と立ち向かう意志を見せ、怯えながらも勇敢に戦っただろう。
 だが、違う。
 そもそもこれは、逆境なんかじゃない。
 時間を巻き戻したり、不死者を吐き出したりしなければ覆せない、
 絶対的な、絶望なのだ。


 ◇ ◇ ◇


 チェスはやりなおしを望んだ。が、それは叶わぬ悲願に終わった。
 でも、ひょっとしたらまだ……希望あるんじゃないかと、しつこく縋った。
 螺旋王。あの主催者ならば、時間や悪魔のルールすら超越して、アイザックを生還させることができるのではないだろうか。
 チェスが喰ったアイザックには、列車強盗事件の数日先……チェスにとっての未来の記憶があった。
 それはつまり、アイザックがチェスより先の未来から、この地に召集されたということだ。
 方法など考えつかない。時間跳躍などSFの域だが、既にジェットという前例もある。
 螺旋王が持つ技術、もしくは能力なら……この悲願が叶うかもしれない。
 だが螺旋王はランプの魔人ではない。チェスの望みなど、耳も貸さないだろう。
 ならば、素直に螺旋王が望むこと――殺し合いに興じ、優勝して彼に願いを聞いてもらうか?
 ……まさかっ。それこそ本末転倒だ。チェスはもう、かつてのような臆病者には戻りたくなかった。
 アイザックなら、もっと楽しい結末を望むはずだ。彼の相棒のミリアにしたって、それは同様だろう。
 だからチェスは、アイザックとミリアが信じたチェスくんならどうするだろうかと考えた。
 考えて、ある一つの答えにいたった。
 それはとてつもなく滅亡的で、しかし不死者であるチェスだからこそ目指せるものだった。


 チェスワフ・メイエルは死を恐れ、周囲を敵と見なしていた。
 チェスくんは孤独を恐れ、周囲は味方も多いんだと知った。
 ここにいるチェスは、このまま後悔に溺れ、なにも成せないことだけが恐ろしかった。


 ◇ ◇ ◇

 未知なる道を、ひた歩く。
 この先に待つであろう人物に会うため、ただ歩く。
 彼女との接触は、たぶんとても恐ろしいことなのだろう。
 一歩一歩の歩みが重い。明らかに恐れている。でも、進まないわけにはいかない。
 腹は括った。彼女がどんな顔で『ボク』を迎え入れようとも、やるべきことは変わらない。
 たった一つの希望を掴むため、アイザックさんが望むやり方で、彼女とともに。
 ………………ううん。できるかぎり、彼女とともに。
 歩もう。ボクは歩むんだ。
 不死者のチェスワフ・メイエルでも、狐の皮を被ったトーマスでも、二人が知るチェスくんでもない。
 ただの、決められた制限下で目的を果たそうと頑張るチェス。
 これが、ボクのここからの、本当の勝負だ。

「…………く~ん…………お~い…………」

 行く先の道で、ブロンドの長髪を靡かせた女性が手を振っている。
 遠くから見た限りでは、その顔はとても穏やかだ。
 ……いや、違った。
 その姿が近づくにつれ、彼女の瞳に涙が浮かんでいるのがわかった。
 泣いている、というほどではない。潤んでいる、泣く寸前のような表情。
 ボクは、その理由を知っていた。
 知っていたからこそ、笑顔で彼女と向き合った。
 向き合わなきゃいけないんだ。

「チェスくん、心配したんだよ~! あのね、アイザックとチェスくんが消えちゃって、
 それでさっきの放送でアイザックが呼ばれて、しかもカフカまで呼ばれちゃって、
 それで、それでね、えと……わたし、わたし……」

 声は、いつものように惚けていた。だけど今ならわかる。
 彼女の内を満たしているのは、不安と混乱と、悲しみだ。
 そしてその元凶は……ボク。
 わかってる。でも今は、謝るときでも、説明するときでもない。
 ボクは、

「安心してお姉ちゃん。アイザックさんはね、死んじゃったわけじゃないよ」

 くしゃくしゃになった彼女の顔を、精一杯の笑顔で満たしてあげようと思った。
 記憶の中……『線路の影をなぞる者』に襲われたボクに、彼女らがそうしてくれたように。

「アイザックさんはね、お父さんであるポロロッカ王に連れ去られちゃったんだ!
 内緒で結婚の準備を進めていたことが、バレちゃったんだよ」


 ◇ ◇ ◇


 ――そっか~、じゃあアイザックは、お父さんに軟禁されてるんだね!

 ――うん。わからず屋の息子はお仕置きだーって、ボクの前から連れていっちゃったんだ!

 ――どうやって連れていったの?

 ――それは……消しちゃったんだ! 手品みたいに、ボクの目の前からパッて!

 ――すっご~い! ミステリーだね! イリュージョンだね!

 ――うん。ボクもすぐに追いかけようと思ったんだけど、お父さんはそれはそれはすごい手品師で……

 ――いきなり目の前から消えちまったねぇ……どうよアレンビー。信じられる?

 ――信じるもなにも、チェスくんがそう言うんならそうなんでしょ。

 ――おいおい知らないのかい? 最近のガキの言うことなんてのは、大半がウソなんだぜ。

 ――馬鹿キール! チェスくんが嘘ついてるとでも言うの!? それならどうしてアイザックさんの名前が呼ばれたの?

 ――んー、まぁあの男が死なないことは実証済みだしぃ。そりゃ俺にもわかんねぇけどよぉ。

 ――なら文句言わない! それにしても、ついにお父さんが動いたのか……くー、なんか燃えてきた~!

 ――ひょっとして、チェスくんも手品ができるの?

 ――うん! 二人の結婚式の日になったら、ミリアさんにも見せてあげるよ!

 ――本当? やった~! 楽しみにしてるね!

 ――うん。そのときは、きっと、アイザックさんも。

 ――うん、アイザックと。

 ――――みんなで一緒、だね!!


 いなくなったチェスを見つけた後、ミリアたちはそんな会話をしていた。
 たが一人だけ、その場にいながらこの会話に参加しなかった者がいた。
 ジェット・ブラックである。


 ◇ ◇ ◇


 アイザックは父親であるポロロッカ王(螺旋王)に拉致された。
 放送で名前が呼ばれたのは、恋人であるミリアに揺さぶりをかけるためだろう。
 チェスから説明を聞いたミリアたちは、わからず屋のお父さんからアイザックを救い出すため、改めて立ち上がった。
 アイザックとミリアの結婚式を開き、パーティーでお祝いして、ハッピーエンドを迎える。
 みんなの思いは、重なっていた。

「じゃあ、アタシとキールは一を見つけしだい合流するよ。オジサンたちは先に船のほうへ行って。ガッシュたちがいるはずだから」
「探し人が野郎ってのが気に食わねぇが、愛しのアレンビーの頼みなら仕方がない。俺の翼がまた煌くときがきたみたいだな」
「俺としては、さっさとまともなメシにありつきたいんだがな」
「ダメ! このブリはみんなが揃ったときのため夕飯! メインディッシュ! それまではお預けだよオジサン」
「でも大丈夫? アレンビー、キンダイチくんの顔知らないんでしょ?」
「大丈夫大丈夫! 一の話は剣持のオジサンからも聞いてるし、キールっていう『目』と、ミリアに貰ったとびきりの『声』があるかね」
「あー……一応忠告しとくが、むやみやたらにそれで叫んだりするなよ。誰が聞いてるかわからんからな」
「そのときは、アタシとキールの必殺ノーベルロワイアルで撃退だよ!」
「そうだぜオッサン。俺という勇敢なる騎士がついてるんだ。心配は無用、いやむしろ侮辱に値するぜ」
「カフカって子が本当に現実に帰っちゃったかどうかは一に聞くとして、ミリアたちは船で待っていてくれればいいからさ!」
「そうそう。なんたってミリアちゃんは、後に控える『愛の奪還作戦』の主役だからな。おい野郎ども、ちゃんとミリアちゃんを守ってやれよ!」
「アイザックはポロロッカ星の王子だけど、ミリアはアタシたちと変わらない地球人なんだからね!」
「うん! うっかり殺されて、現実の世界に帰らされたら、アイザックさんとの結婚もパーになっちゃうもんね」
「ま……女一人と子供一人の身辺警護なら、仕事としては楽な部類だしな」
「それじゃあ……次に会うのは、あの『でっかい船』で、だね!」

 アイザック奪還作戦――螺旋王が一筋縄ではいかない相手だと知った一同は、強硬手段での説得を試みることにした。
 螺旋王のアジトを突き止め、軟禁されているアイザックを救い出し、力ずくで螺旋王に結婚を認めさせる。
 そのための戦力集めとして、今は別行動中の一、豪華客船に向かったガッシュと剣持、
 そしてそこで人集めをしている高遠、高遠の呼びかけに集まる人たちも、まとめて仲間に加える。
 アイザックの拉致事件で色々疲弊しているであろうミリア、チェスはジェットとともに先にベースとなる豪華客船へ。
 鳥という特性ゆえに人探しに便利なキール、そしてアレンビーはミリアの拡声器を持って金田一一を探しに行く。
 ブリを食べるのはみんなが揃ってから。みんなが揃ったら、アイザックを助けにレッツゴー。

 ――それが、チェスの立てた今後の方針だった。

 これに手放しで賛成したのが、ミリア、アレンビー、キールの二人と一羽。
 そして賛成の意も反対の意も示さなかったのが、ジェット一人。
 多数決によりチェスの案は可決され、三人は南へ、一人と一羽は北へと道を別った。

「行こう、お姉ちゃん! ボクたちみんなで」
「アイザックを、助け出すんだね!」

 チェスと並んで前を行くミリアの表情は、かつての能天気な笑顔そのものだった。
 放送でアイザックの名が呼ばれたときは、動揺と混乱で酷く荒れていたのだが……今はその面影はない。
 喜ばしいことではある。が、隣で無邪気な笑顔を浮かべている少年が狐を演じている可能性を考えると、素直に喜べなかった。

 チェスとミリアの後ろを歩く今となっても、ジェットはまるでポロロッカについて信用していない。
 風浦可符香の言は妄言、アイザックの不死はトリック、アイザックの死は真実で、チェスの証言は嘘であると見なしている。
 ジェットには確信があった。チェスが嘘をついているという、確かな根拠を握っていたのだ。

 ジェットはズボンのポケットに手を突っ込み、二人には見つからないようにある金属片を取り出す。
 それは輪の形状をしており、銀の色を纏っており、そして『Issac Dian』の名を刻んでいた。
 アイザックを捜す際、ごみ山で発掘した、アイザックの首輪である。
 側には、アイザックのパンツと荷物らしきものも見つかった。
 混乱を防ぐためミリアたちには内緒にしているが、これは『アイザックが首輪を残して死んだ』という確たる証拠なのだ。

 だが、死んだにしてもこれは少々不可解だ。
 首輪が外れているということは、アイザックの首は体と分断されている可能性が高い。おそらく死因もそれだろう。
 だというのに、この首輪にはまるで血痕が見当たらない。首輪が落ちていた周囲にも、それらしきものはなかった。
 血を首輪に付着させずに、首輪だけをアイザックから取り除いた?
 どこか別の場所でアイザックを殺し、首輪を回収し、付着した血を洗い流してからごみ山に埋めた?
 それともジェットの考えつかないようなまったく未知の手段を持ってアイザックを殺し、結果として首輪が残った?
 方法は? 意味は? 必然性は? 真犯人は? チェスが犯人である可能性は? チェスが嘘をつく理由は――?

 なにからなにまで、わからないことだらけだった。
 ジェットは混乱する頭を抱え、楽しそうに歩く二人を見やる。
 ミリアの笑顔はいい。彼女という人間を知らぬジェットでも、その笑みが天然のものであるというのがよくわかる。
 対してチェスのほうは――見るからに無理をしているような、どこかやつれた、人口的な笑みだった。

「チェス」

 このまま悩んでいても仕方がない、と、ジェットは意を決してチェスに声をかけた。

「なにか、俺たちに話し忘れてることがあるんじゃないか?」

 ただし単刀直入にとはいかず、遠まわしな台詞で、まずは反応を窺う。
 変化は、すぐに訪れた。ジェットの言葉を受けたチェスの表情は一瞬だけ凍り、不自然だった笑顔をさらにいびつにする。
 やはりなにか隠しているのだろうか。そう思いジェットが顔を顰めた次の瞬間、チェスは走り出し二人の前方に躍り出た。
 振り向き様、ジェットとミリアの二人に向かって言葉を放つ。
 笑顔は、さっきよりも辛そうだった。

「敵わないな、ジェットおじさんには」

 どこかおどけたような口調で、チェスは話す。

「うん……そうだね。なにか、とても大切なことを話し忘れているような気がする。でもごめん、思い出せないや」
「思い出せないって、おまえ」
「チェスくん? なにか心配事でもあるの?」

 さすがのミリアもチェス異変に気づいたのか、心配そうな眼差しを傾けている。
 ジェットはチェスの本心が未だ掴みきれず、警戒心は解かないまま次なる言葉を待った。
 チェスは、意地でも貫くみたいに笑っていた。

「でも安心して! それはきっと、ミリアお姉ちゃんやジェットおじさんが心配するようなことじゃないから。
 いつか……そうだね、いつかきっと。それを思い出したら話すことにする。だから、それまで待っててほしいんだ」

 並びのいい白い歯を覗かせて、和やかに眉を緩めて、ふっくらと頬を弛緩させて、チェスは精一杯の笑顔を浮かべていた。
 ジェットは、それが作り笑顔であることに気づいていた。
 ミリアもまた、その笑顔が本当の、楽しいときに出る自然な笑顔でないことを、薄ら感じていた。

「それにね、今まで内緒にしていたんだけど、ボクこれでもとっても強いんだよ!
 力はないけど、体はかなり頑丈なんだ。だから、いざというときは二人の盾にだってなれるよ」

 破滅的な笑みだった。他人の浮かべる愛想笑いのほうが、まだ親近感を覚える。
 ジェットもミリアも、こんな破滅的な笑顔を見せる子供を見たことがなかった。

「ねぇチェスくん、本当に、本当に大丈夫? つらいことがあるなら、無理しないで私たちに話してね?」
「だいじょうぶだよ。ボク、とっても元気だから! それよりもほら、早く船に行こう。
 一秒でも早くアイザックさんを助け出して、みんなでパーティーを開くんだから!」

 ――馬鹿野郎。ガキがなんて顔してやがる。

 結局、最後まで胸に溜まった言葉を吐けず、ジェットはチェスへの言及をやめた。
 チェスの嘘を暴いてしまうことが、破滅への引き金となるような気がしてしまったから。

「パーティー……そうだね! うん、そうだよね! 私たちみんなで、アイザックを救い出すんだよね!」
「うん、そうだよ! ボクたちみんなで力を合わせて、アイザックさんを救い出すんだ!」

 いつの間にか、チェスの印象は無邪気な子供のものに戻り、ミリアもまた常のペースに戻った。
 ジェットの胸中にだけ、靄のような違和感が残った。


 ◇ ◇ ◇


 螺旋は加速する。

 後悔という名の重石を背負った不死者は、
 アイザックが望むことを、ミリアが望むことを、彼らの知るチェスが望むことを、
 アイザックのためになることを、ミリアのためになることを、彼らの知るチェスのためになることを、
 選択肢として選んだ。
 代償として、不死者自身の幸福は捨てた。
 安心も、命も、将来も、心さえも――。
 なにかを得るためには、同等の代価を支払わなければならない。
 即ち、等価交換の原則。
 錬金術師の一端である不死者は、世の理を知っていた。
 だから、願った。

 ――不死の体などくれてやる。
 ――だから貰うぞ、螺旋王。
 ――貴様の持つ法、術、叡智、すべてを。
 ――いいか、必ずいただくぞ!
 ――そして、あの二人の、二人の知るチェスの幸せを!
 ――絶対に、取り戻す!

 背負った後悔という名の重石を取り除くため、不死者はやり直しを望んだ。
 代価は、自分自身。
 得たいのは、やり直す術。
 それを握るのは、螺旋の王。
 錬金術師であろうと、不死者であろうと、結局は螺旋に行き着く。螺旋を目指す。

 だからまた、螺旋は加速する。



【D-3北部/高速道路/1日目-日中】


【アレンビー・ビアズリー@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:健康
[装備]:ブリ@金色のガッシュベル!!(鮮度:生きてる)
[道具]:デイバック、支給品一式、爆弾生物ポルヴォーラ@王ドロボウJING、注射器と各種薬剤、拡声器
[思考]
1:金田一一を捜して合流。その後豪華客船に向かいミリアたちと合流する。
2:仲間を集め、螺旋王からアイザックを救い出す。そして目指せ結婚式!
3:豪華客船へとゲームに乗っていない人間を集める(高遠の伝言)
4:悪いヤツは倒す!(悪くなくとも強い人ならばファイトもしてみたい……)
[備考]
※キールロワイアルのアレンビーver.「ノーベルロワイアル」を習得
※参加者名簿はまだ確認していない
※シュバルツ、東方不敗はすでに亡くなっている人として認識している
※ガッシュ、キール、剣持、アイザック&ミリア、ジェットと情報交換をしました
※高遠を信用できそうな人物と認識しています
※チェスの証言を全面的に信用しています。


【キール@王ドロボウJING】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:デイバック、支給品一式、ジンの仕込みナイフ@王ドロボウJING
[思考]
基本:可愛い女の子についてゆく(現在はアレンビー)
1:金田一一を捜して合流。その後豪華客船に向かいミリアたちと合流する。
2:他のことは……、まぁ、あんまりどうでもいい
3:女性は口説く! 野郎? 別に興味ない
[備考]
※参加者名簿はまだ確認していない
※ガッシュ、キール、剣持、アイザック&ミリア、ジェットと情報交換をしました
※高遠を信用できそうな人物と認識しています


【D-3南部/高速道路/1日目-日中】


【チェスワフ・メイエル@BACCANO バッカーノ!】
[状態]:精神衰弱、激しい後悔
[装備]:アゾット剣@Fate/stay night
[道具]:デイバック、支給品一式、薬局で入手した薬品等数種類(風邪薬、睡眠薬、消毒薬、包帯等)
[思考]
基本:アイザックを取り戻す。ミリアの命を最優先に考える。
0:アイザックの記憶の中のチェスくんとして振舞う。
0:なんらかの方法で螺旋王と接触し、アイザックを取り戻す術を得る。
1:豪華客船へ向かい、ガッシュと剣持と高遠と合流。アレンビーたちの帰りを待つ。
2:仲間が揃ったら、螺旋王の下へ向かいアイザック奪還。
3:いざとなったら身を盾にしてでもミリアや仲間の命を守る。
[備考]
※アイザック・ディアンを「喰って」その知識や技能を得ました
※ミリアが不死者であることには気付いていません
※なつきにはドモン・カッシュと名乗っています
※不死者に対する制限(致命傷を負ったら絶命する)には気付いていません
※チェスが目撃したのはシモンの死に泣く舞衣のみ。ウルフウッドの姿は確認していません
※ジェット、アイザック&ミリア、アレンビー、キールと情報交換をしました
※監視、盗聴されている可能性を教えられました。
※無意識の内に急激に進化する文明の利器に惹かれつつあります。
※螺旋王ならアイザックを元に戻せると信じ込んでいます。
※自己犠牲の精神が生まれつつあります。


【ミリア・ハーヴェント@BACCANO バッカーノ!】
[状態]:健康
[装備]:安全メット、スコップ、珠洲城遥の腕章@舞-HiME
[道具]:デイバック、支給品一式、ガラクタ(未識別)×1~3
[思考]
基本:アイザックを取り戻す。
1:豪華客船へ向かい、ガッシュと剣持と高遠と合流。アレンビーたちの帰りを待つ。
2:仲間が揃ったら、螺旋王の下へ向かいアイザック奪還。
3:剣持、明智、高遠、ドモン、清麿、ジンを探す。
4:パーティー楽しみだねアイザック! だから待っててね……きっとみんなで助けに行くから!
[備考]
※可符香とアイザックとチェスの話を全面的に信用しています
※殺し合いの意味を完全に勘違いしています(アイザックに課せられた試練で、終了条件は全員に手品で殺される事)
※アイザックはポロロッカ星の王子で、螺旋王は彼の父親。それを記憶喪失で忘れていたと思い込んでいます
※この世界は死ねば元の世界に帰還。生き残ればポロロッカへご招待されると勘違いしています
※少なくとも「悲恋湖伝説」「雪夜叉伝説」「瞬間消失の謎」については把握済み。(金田一の事件簿)
※可符香、金田一、アレンビー、キール、ジェットと情報交換をしました


【ジェット・ブラック@カウボーイビバップ】
[状態]:健康、空腹
[装備]:コルトガバメント(残弾:6/7発)
[道具]:デイバック×2、支給品一式×2(ランダムアイテム0~1つ 本人確認済み)
    テッカマンブレードのクリスタル@宇宙の騎士テッカマンブレード、
    アンチ・シズマ管@ジャイアントロボ THE ANIMATION、
    賢者の石@鋼の錬金術師、カウボーイ風の服とハット、アイザックのパンツ、アイザックの首輪、
    アイザックの掘り当てたガラクタ(未識別)×1~3
[思考]
基本:情報を集め、この場から脱出する
1:チェスに疑心。同時に心配。当分は彼から目を離さないよう行動する。
2:情報を集めるために各施設を訪れる。(とりあえず次は豪華客船。機会があればゴミ処理場も調べなおしたい)
3:出会えればティアナを保護
4:謎の爆弾魔(ニコラス)を警戒
5:仲間(スパイク、エド)が心配
6:明日の正午以降に博物館に戻ってくる
[備考]
※テッカマンのことをパワードスーツだと思い込んでいます
※ティアナについては、名前を聞き出したのみ。その他プロフィールについては知りません
※チェス、アレンビー、アイザック&ミリア、キールと情報交換をしました
※監視、盗聴されている可能性に気づきました
 しかし、それは何処にでもその可能性があると考えているだけで、首輪に盗聴器があるという考えには至っていません
※チェスの証言を嘘だと見抜いています。また、アイザックは不死者などではなく本当に死亡したと考えています。


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161:ランチタイムの時間だよ チェスワフ・メイエル 195:刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(前編)
161:ランチタイムの時間だよ ジェット・ブラック 195:刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(前編)
161:ランチタイムの時間だよ ミリア・ハーヴェント 195:刑事と婦人と不死の少年は三人の奇人を前に沈黙する(前編)
161:ランチタイムの時間だよ アレンビー・ビアズリー 185:黒き鳥は空を舞う
161:ランチタイムの時間だよ キール 185:黒き鳥は空を舞う





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