第二回放送 ◆10fcvoEbko



真っ白に輝く太陽が、天の最も高みへと至ったのと同時に、どこからともなく大気を震わせる音が響いた。
殺戮と疑心、そして脆くはかない友愛の舞台に隈無く届く声の主はその主催者たる螺旋王。
鉄壁の威信を放つ四天王が脇を固めるなか、ロージェノムによる放送が始まった。




さて、二度目の放送を行う。
無事にこれを聞いていられる貴様達には、ひとまずおめでとうと言っておこうか。
どのような方法をとったにせよ、今現在生き残っていることは確かなのだからな。
くくっ、貴様達にしてみればいささか表現が陳腐過ぎると思うかも知れんな。
そう思われてしまうのも仕方のないことだ。
私は貴様達程個性に富んではいないのでな。
順調に殺し合いを進める者、善良を装い機を窺う者、いずれの方法にせよ私の説明に従い殺しあおうとする者がいるかと思えば、未だ平然と己が道を行きこの放送すら意に介さぬ者もいる。
実に、面白い。
そのような豪胆な振る舞いもまた良いだろう。それはそれで一つの力であると言うことも可能だからな。
だが、それができぬ者達はせいぜいあがき、戦い、知恵を振り絞るが良い。
それぞれの持つ力を精一杯生かし、殺し合いに励むことだ。
命と引き替えにだが、新たに螺旋の力を目覚めさせた者も現れた。
そのような者が現れてこそ、この実験を行う意味があるというものだ。
と、知恵を武器にする者達のためにも言っておこうか。
それでは、禁止エリアの発表を行う。数は前回と同じく三つだ。

13時よりD-2
15時よりF-8
17時よりG-4

以上。…あぁ、付け加えておくとモノレールの車両内に限り、禁止エリアからは除外される。
続いて、死亡者の発表だ。

アイザック・ディアン
アルフォンス・エルリック
泉こなた
エリオ・モンディアル
木津千里
玖我なつき
クロ
ジャグジー・スプロット
パズー
パルコ・フォルゴレ
風浦可符香
マース・ヒューズ
間桐慎二
ムスカ
ヨーコ
ロイド・アスプルンド

以上、十六名。
前回よりも大幅に数が増えたな。やっと要領を掴んできたと言ったところか。
今まさに闘争を始めようとする者達もいることだ。その邪魔をするような不粋な真似は、この辺りでやめておくとしようか。
次の放送も、同じように六時間後に行う。
それまでの間、思う存分に闘争を続けるが良い。




声は止み、その残滓は海に、大地に溶けて消える。
実験の箱庭の中で、様々な願望を希求する者達の抗いが、続いていた。


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097:第一回放送 ロージェノム 210:第三回放送、あるいは





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