アポピス

目次



国名

アポピスの乙女たちが奉ずる大いなる闇であり、蛇の神の名前から。


国旗

黒薔薇(ベルクローゼン)。
22の悪魔諸侯の一人にして、リリスのルーツ。魔女長ヴェロニカを象徴する。
なお、フィオーレの象徴は百合であり、微妙な違いがある。



歴史

積層型完全環境都市フィオーレの後継国家。
惑星転移を行いヴァレフォール星団から去った都市フィオーレのリリスたちの残余が、教団国家を形成したもの。
フィオーレ・リリスが築き上げた莫大な資産こそないももの、コーディネーター文明世界を維持するだけのテクノロジーを保持している。


地理

惑星コラプション

資源探査の為に接収した惑星。地表の七割が海であり、二つの衛星を持つ。
しかし海や大気の組成から先住生命はバクテリアを含めて存在しない。
恒星ネルヴィルに近く、極地でも平均気温は11度であり、赤道の気温は51度に達する。
温室効果ガスは少なく、灼熱化はしていないものの、台風などの気象活動が激しい。
資源のみを収奪し、環境保護やテラフォーミングなどの予定はない。資源を食いつぶしたあとは次の惑星に移るまでである。惑星上では資源採掘事業団のスタッフ及び労働者のみが居住し、都市の多くは衛星軌道上にある。

首都ヌーベル・マファミア

衛星軌道上に存在するコロニー都市であり、リリスたちの新たなる楽園。
ラティウス、ヴェイル、イノディア、ワークス、アンウィンカなどの従属コロニーと、ソーラーサテライトや軍事用衛星を従えている。

伏魔殿(パンデモニウム)

魔界に存在するという伏魔殿を再現した、リリスたちの宮殿にして神殿。
耽美な様式の内装で、甘い香りが漂い、床には花と蛇で埋まっている。
男子禁制。女性ですら一度入ったら出られない。自由に出入りできるのはリリスと一部の機械種だけである。

惑星ヴォールプ

オーシア連邦よりの租借星。租借星とはその名の通り「ある国が条約で他国に貸し与えた星」。行政・立法・司法などの権限はアポピスに帰属する。期間は永年。
租借締結の経緯についてはアポピスの軍事的・経済的圧力や、オーシアの要人がリリスによって懐柔されていたなどの諸説がある。
地表はオーシア系人類種及び原住種が居住しているが、リリスは軌道上にコロニー都市を建造し支配している。

種族

リリス(アポピスの乙女)

全員が美女、美少女で構成されたコーディネーター種族。
芸能と枕事に特化され、美食と薬、そして官能に塗れた退廃した生活を送っている。
蛇の指輪と金の耳飾りを身に付け、パフュームと呼ばれる甘い芳香を漂わせている。
都市の支配階級であり特権階級。市民たちは快楽に耽るリリスたちを食わせる為に働く。
リリスたちの中でも姫・姉・妹というヒラエルキーが存在し、様々な派閥が存在する。

  • 種族的特徴
  • 総人口に占めるリリスの割合は10万人に1人。
  • 身体能力は同体格の人類種なみ。高い疾病耐性を持つ。
  • 寿命は200歳前後。14〜24歳前後でフォールンダウンが発生し、以後老化停止する。
  • フォールンダウンは全身が絶え間ない性的快感に包まれ、脳内麻薬が大量分泌される。これは数時間にわたって続き、価値観や人格が変わってしまうほどの凄まじい体験である。一生に一度の体験であるが、フォールンダウンの記憶は精神に致命的な影響を与え、リリスたちは異常とも言える性的欲求を持ち、飽きることもない。
  • 妊娠能力なし。身体器官としては性的行為による快楽を得るためだけに存在する。
  • パフュームは発汗からくるフェロモンの一種であり、男性にも女性にも(自身にも)効果がある。
  • 金の耳飾りは身分証明の証であり、リリスをサポートする都市システムの端末でもある。
  • リリスへの侮辱や危害は厳罰に処される。

  • リリス化プログラム
 アポピスではリリスの個体数減少を補うため、他国家からのリリス候補の勧誘を行っている。
 勧誘は国内でも常時行われているが、審査は非常に厳しい。
 段階1:誘惑:他国内にて許可された範囲内で候補を誘惑・勧誘する。
 段階2:審査:アポピス首都マファミアにて、各種の審査を行う。外見が最も重要視される。
 段階3:儀式:審査に堪えた候補者は快楽の儀式に参加する。概ね一週間から二週間前後で候補者は一度死ぬことになる。
 段階4:転生:候補者の遺体の遺伝子を元にし、リリス的改変と、生前の本人の希望を加味した新たなるリリス・コーディネーターを創造する。
 段階5:堕落:コーディネーター幼体には圧縮学習により、生前の人格を植え込む。高速育成にて成人直前まで成長させた状態で目覚める。しかしその人格は、成人時のフォールンダウンにより破壊される。


著名な人物

アルトルージュ姫(改変種)

リリスの「アポピスの乙女」という派閥の長。妖艶なる魔少女にして、誘惑と堕落の使徒。
赤いドレスを纏い、魔女長ヴェロニカの妹とも言われる。ビショップ。

アルマレーナ姫(改変種)

アポピスの乙女に属する姫の一人。外交などで忙しいアルトルージュの留守を預かる。
教団では高位魔術師であり、サバトの女王。ルーク。

ライトワード(機械種)

「真実の書」という異名を持つ都市内政コンピュータ。名前だけが知られており、詳細は不明。

アタナスシア姫(改変種)

アポピスの勧誘によってリリス化した、元ズェムリア帝国の侯爵令嬢。ポーン。
ほかプリシラ、スィーリエ姫など。


内政

「姫たちの会議」と呼ばれるリリスたちによる密室政治。
アルトルージュ姫が主導的立場にいるものと推測される。
「姫たちの会議」は大まかな方向性を決定するだけで、実際の国家運営は「ライトワード」という内政コンピュータが行う。
ライトワードは"リルバーン・ライブラリー"の遺産の一つであり、様々な状況から最適な内政政策をリリスに提案し、実行する。
これにより「姫たちの会議」の負担は大幅に軽減されており、お茶会と揶揄されることもある。


外交

国交及び交易関係のある国。


経済

通貨:アポピス・ショコラ

Chocolat。アポピス市民は銀行口座チップを埋め込んでおり、現金を持ち歩いたりはしない。
また硬貨や紙幣という意味の現金は存在しない。金銭の移動は常に銀行を経由するため、経済活動はリリスの監視下にある。
金銭の移動ごとに課税されるため、理論的に脱税も起こりえない。
小切手帳のような存在である「支払い保証済みのショコラ・カード」はチップなどの少額取引や、何らかの事情で口座が使えない市民や状況、取引で使われる。

サイバーウェア、クローニング産業

神秘学上、リリスは肉体変容の魔法に長ける。
クローン・コーディネーターの創造(デザイン・培養・教育など)、サイバーウェアによる身体強化、及び整形外科などを得意とする。
皮膚や臓器培養と移植による"若返り"技術は人類種の富裕層に人気がある。
下層民でも仕事の為にサイバーウェアを埋め込むことは多く、中には半分以上を機械に置き換えてしまっている労働者も存在する。
しかしながら、宗教的教義上、性転換技術は提供しない。

売春産業

どんな時代にも娼婦というものは存在するが、ヌーベル・マファミアの「乙女たちの回廊」は星団有数の娼館街として名高い。
アポピスの娼婦はリリスの保護政策とサイバーウェアの発達によって質と量が充実しており、アポピスの主要産業ともいえる。
整形や不妊化、性的感度の鋭敏化を主体とした娼婦化手術が発達し、女学生でも手軽に受けることができる。
多くの娼婦たちはリリスの愛人となることを夢見ており、実際にリリスはしばしば娼館街に足を運ぶ。だがリリスとの長期の接触は危険を伴う。リリスはパフュームと呼ばれる媚薬の芳香を常に発しており、愛人はそれを嗅ぎ続けることになる。結果、性的欲求の異常増大が発生し、またリリスへの心理的依存を形成することが知られている。これはリリスシンドロームと呼ばれ、文字通り奴隷になるのである。


軍事

カステラ2級軽巡航艦

 都市フィオーレからの流れを組む戦闘艦。複数のミサイルを初めとする多彩な武装を持ち、万能艦としての性質を持つ。
 高性能AIの搭載により艦の制御のほぼすべてはAIによって行われており、乗組員は艦長一人いれば足りる。その艦長も無人艦の欠点を補う為に存在するようなもので、戦闘中であってもAIの提案に承認を与える以上の仕事が必要とされることはまれである。
 艦長は通常リリスが就任することが慣例となっており、その性質上戦闘艦と思えないほどの居住性と、生存性も重視されている。


住民

マシンナリー

リリスの守護と都市の運営を担う機械人種たち。

人類種

都市人口の大半を占める労働者階級。リリスとの経済的・政治的格差は圧倒的だが、フィオーレ下層の生活よりは多少マシであるらしい。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2012年04月01日 16:09
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。