【第四回SRC学園シナリオコンペ】から

#蛍
作者はシャアペン氏。
女子生徒の雑談から、過去の事件の回想に繋がり、さらなる事件への発展を予感させて幕…という流れ。
全体的に、コンペの1作品というよりは、中~長篇の第1話という雰囲気が漂う。
最後の最後で伏線を張っているし、実際、インターミッションを挟んで後編でもあるのかと思ってしまった。

前半の雑談パートは、キャラの語り口のせいもあるだろうが、休み時間のおしゃべりとして微妙な違和感。
後に続く重い話を引き立てるなら、明るく騒がしくも平和な「女子高生のおしゃべり」を印象付ける工夫が欲しかった。
そういう意味で、「九重霧」のキャスティングは失敗ではなかろうか。
もっとおバカで、かしましく、馴れ馴れしい感じのキャラを引っ張ってきた方が、
アンドレアスのキャラを立たせる為にも良かったのではないかな、と思う(設定上切り離せないのかもしれないが)。

ここまでプレイした参加作品の中では、テーマの使い方は最も優れていると思う。
しかし、この話自体が、アンドレアスの話なのか、紫と涼の話なのか、マリアベルの話なのかはっきりしないため、
折角のオチがぼやけてしまっている。色々な意味で勿体無い作品。

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最終更新:2008年05月17日 18:41