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毎月分配型投資信託

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毎月分配型投資信託の購入と配当


毎月分配型の投資信託を、積み立てで購入している場合の取引記入例です。
使用しているサンプル: 投資信託サンプル

重要なのは以下の3点です。
  • 証券エディタで投資信託を証券として登録する
  • 取引の入力時は金額と口数のみ入力し、基準価格は GnuCash に自動計算させる
  • 時価が必要な時は価格エディタで基準価格を入力する

他にも高度な機能はありますが、まずは上記の基本を押さえるのが肝心です。

開始時には 1,050,358口ある (970,000円で購入したとします)
1月10日に 30,000円分購入します。手数料は945円、約定口数は34,000口とします。
1月20日に 3,795円配当があり、再投資として4,215口購入されます。

最初に証券を作成します。ツール->証券エディタ->追加を選択して下記のように入力します。

取引単位の小数部は1口単位で管理するので1とします。
通常は記号/略号欄に証券コード・投資信託コードを入力します。しかし、ここでは「口A投信」としています。日本の証券コードなどは数字のみのため、表示上持分との区別がつかなくなるという問題があるからです。オンラインで価格の自動取得をする場合にはこの欄には正しい証券コードを入力する必要があります。

次に作成した証券を単位とした勘定科目を作成します。証券/通貨欄では先ほど選択した証券を選択します。勘定科目タイプは投資信託です。

開始残高を入力します。ここでは株式数・持分欄に1,050,358を、購入に970,000と入力します。価格欄は最初に1が入っていますが、空欄にします。取引を Enter で確定させると自動的に(基準)価格欄が入力されます。

1月10日の取引を入力します。手数料を適切に追跡するためにスプリット取引として入力します。以下の画像のように入力してください。Enterで確定させると自動的に(基準)価格が入力されます。手元に証券会社からの明細書があれば比べてみてください。基準価格がきちんと一致しているはずです。

1月20日に分配金再投資が行われたとします。購入価格3,795円と再投資口数4,215を入力します。ここでも価格欄は空にしておくと GnuCash が(基準)価格を自動的に計算してくれます。

2月以降の取引は1月の取引をそれぞれ複製して、購入口数、分配金、再投資口数を修正します。

2月28日時点での現在価値を知りたい場合はツール->価格エディタ->追加で入力します。このときの基準価格は1口あたり0.9130であったとします。

勘定科目ツリーウインドウで現在の残高(JPY)を表示させると現在価値が表示されます。
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