大フアナ

「私達は失敗していませんよ。――貴方達が成功すれば、ね」

【所属】 アルカラ・デ・エナレス
【役職】 教員
【名前】 大フアナ
【読み方】 おおふあな
【種族】 幽霊
【元ネタ】 カスティーリャ女王
【字名】 狂女王
【戦種】 不明
【HN】 未確認
【登場巻】 第10巻下

【人物】

三征西班牙出身、「狂女王」と呼ばれし大フアナこと、カスティーリャ女王の「フアナ」の襲名者。

スカートを外した三征西班牙制服を身に着け、ストールとツバ付き帽子を被り、帽子から黒のレースで顔面で覆った女性。
自称「無敗の三征西班牙王座チャンピオン」。

現在は既に死亡し幽霊の状態で新大陸にある天津乞神令教導院の内部に「幽閉」された状態で生活している。
彼女を支える残念は「自分がまだ王位を持っていると信じる」こと、ほかいくつか。
襲名元となったカスティーリャ女王は愛した者達を失い狂った後幽閉され続けるも自ら王位を放棄せずそのまま亡くなったとされている。
その関係で彼女は元々学生の襲名者であったが、歴史再現により政治に関われないにもかかわらず自分を政治的に扱おうとする連中が後をたたないため、
襲名者のまま教員の身分となり、末世にまつわる研究を行っていた。

現在彼女が幽閉される天津乞神令教導院は新大陸にあった遺跡の上に立てたものであり、元々は重要物や人材を安全に確保するため重奏統合争乱の直後に用意されたもの。
そこを末世研究用の場所と見定めたのだが、彼女が見つけた時には放棄された状態で、さらに厳重な封印が成されていたらしい。
その解除には正気を保っていては出来ないレベルの術式が必要だったようで、その厳重な隔離は運命からその場所を隔絶するためのシステムとして有効だった。
この場所における研究の完成形、運命からシャットアウトした空間が英国にある”花園”である。

また四聖の武神達も大フアナが行っていた研究が元になったものだが、不法に持ち出し来る末世に対抗しようとした者達がいた。
その結果が四聖武神であり、その研究を奪っていった者達を鎮圧したのが島原の乱となった。

突然情報や関係が消滅したミリアム・ポークゥ、そして黄泉返りを果たした葵・トーリらが創世計画の真実を知るため訪れた天津乞神令教導院。
そこでラス・カサスを瞬殺し、武蔵の面々に対し「公主の名前を答えよ」という問いかけを行う。

そして葵・トーリが元信の字名から「公主」の由来を明かしたことで、彼らを認め、教導院に「幽閉」されたかつての記憶を皆に見せた。

彼女は元々上述の通り末世にまつわる研究の場として新大陸の遺跡を選び、そこで末世の研究を行う中、
「運命を”捉える”ことで流体的な個性からコレ以上の希薄化を行わないよう封印する」という目的の元システムを作り上げた者達が存在した。

システム自体は止められたものの、作り出された結果はどうしようもなく、この世の構成要素から司る存在を作り、
その総力を持って運命と繋がる、それを目的とした四聖武神だったが熟考が見完全で要素が足りない。
よって欧州から持ち出し、旧派にとっては害となる場、つまり宗教弾圧の面もあった島原の乱にて処分しようとしていた。

そこで大フアナは松平・元信織田・信秀と出会う。
島原の乱が選ばれたのは、汚れあるものを害のある場を通すことで浄化するという目的であったのだが、元信達はその島原の乱を通して技術を得るために大フアナと接触した。
しかし信秀が公主隠しにあったため、元信は安全な研究場所として大フアナのいる新大陸に移ることとなる。これが今より30年前。

そして信秀の「ゴルゴダ計画」と元信の「メサイア計画」の創世計画に分かれ研究が行われることとなる。
だが、順調に進んでいたように見えたメサイア計画、運命との関係修復を模索する研究は、信秀のいない後、
教員として「万が一」を考えゴルゴダ計画も研究していた元信のデータを公主が見てしまったことで瓦解することとなる。

裏切られたという悲しみから暴走を始めた公主は、その原因を生むことになったミリアム・ポークゥの犠牲により一時的な猶予が生まれ、
元信たちは三河などに戻り、地脈炉流体抽出により地脈を歪めることで運命の察知を誤魔化しつつゴルゴダ計画の方の完成を急ぐこととなった。

その後も大フアナは歴史再現のため幽閉されたままの状態で過ごしている。
かつては成仏したふりをしてメアリ母親二人を驚かしていたようだが、正純の母には通じなかったらしい。
まだ成仏するつもりは無く、ラス・カサスなどを相手に防衛を果たし続けることで「王座を譲らない」という思いの元、彼女は今も存在する。

かつての教え子達が見つけ出し、そして失敗した創世計画。
その真実を知った武蔵の面々が、今度こそ「成功」すればいいと思っている。

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最終更新:2023年08月08日 14:38