222. 名無し募集中。。。 2009/09/25(金) 04:05:35.76 0
図書館で明日の予習をしていると携帯が震えてメールをチェック

『お待たせしました☆
今部活終わって校門のところ♪』

みやからのメールを見て勉強道具をすぐさま片付けて図書館を出る
校門のところまで行くとみやが自転車の後ろの荷台をタオルで拭いていて
その姿がちょっと可愛らしかった

あたしはみやの背中を眺めながら
『後ろにいます』
ってメールを送ると少し離れたみやが携帯を見たかと思うと
びっくりしたように後ろを振りむいた


234. 名無し募集中。。。 2009/09/25(金) 16:51:49.57 O
みやの自転車の荷台に乗って街を走る
みやはすっごい美人だしこの街ではちょっとした有名人だから道行く人が振り返る
その瞬間があたしはちょっと好きだったりする
自慢というか優越感というか…

あたしはぎゅっとみやの背中に抱きつく
前にみやが言ってくれたあの言葉

“うちさ、愛理以外ここ乗せないよ”

まだ付き合ってなかったあの日、あの言葉で「あぁ、この人が好きだ」って思ったっけ

一人思い出に浸っているとみやが着いたよーってゲーセンの前で自転車をとめる

今日はどんなプリクラ撮る?なんて話しながらあたしたちは中に入った
260. 名無し募集中。。。 2009/09/26(土) 11:09:21.42 O
「あー、みやのこの顔変ー!!」
「愛理の方が変だし」
二人のお気に入りのカフェでさっき撮ったプリクラを見る
ニコニコしながらプリクラを見ている愛理は文句なしに可愛い

なかなか告白できなくて悩んだ時期もあったけど今こうやって付き合えてあの時勇気を出してよかった
なんて思ったり

「みや、なにぃ?あたしの顔じっと見て」
「えー、愛理可愛いなぁって思って」
「もー!何言っちゃってんの?」
「だってホントだし」
そう言うと愛理はうちが今日UFOキャッチャーで取ったカッパを抱きしめて上目遣いで睨んできた
「もうそろそろ行く?」
時間を見るともう八時近く
もうちょっと愛理と話していたいけどおうちの人が心配する
「え・・・?あ、うん・・・」
促すと愛理はちょっと戸惑ったような何かいいたげな表情をしながらも立ち上がった
276. 名無し募集中。。。 2009/09/26(土) 23:03:57.26 O
みやはもう遅いからってあたしを家の前まで送ってくれる
門のところで自転車をとめて向き合う
「愛理、今日は楽しかった
ありがとう」
「うん、あたしも。
カッパありがとう。大事にするね
プリクラ、みやもちゃんと手帳に貼ってね」
「うん」

そしてお互い沈黙・・・

「あのさ・・・」
「うん?」
「あの・・・キス・・・していい?」
「あ、うん」
うなずくとみやは周りを確認するとあたしの肩をつかんでそっと顔を近づけてくる
あたしはそれを見て目を閉じるとみやの唇があたしのそれに軽く触れた
306. 名無し募集中。。。 2009/09/27(日) 12:25:26.81 0
そっとお互いの唇が離れ見つめ合う
「・・・」
「・・・」
「・・・な、なんか喋ってよ・・・」
「・・・あ、・・・えっと・・・やっぱり緊張するね」
そう言ってはにかむみや

「も、もう何度もしてるじゃん・・・」
あたしだってみやとのキスはいつだって緊張する
だけど・・・もう付き合ってそれなりの日が経つ
あたしたち・・・もうそろそろ先に進んでもいいんじゃないかって
雑誌とか見るとあたしの年でもその・・・経験済みって子がたくさんいる
みやのことが好きだから・・・だから・・・あたし・・・

「何度でも緊張するよ・・・愛理のこと・・・好きだから」
そんなことを考えているとみやがあたしの両手を握ってくれる
「・・・そろそろ慣れてっ!」
でもやっぱりあたしだってみやがこうやって手を握ってくれるだけで赤くなっちゃうから
それを隠すようにわざとふくれっ面を作ってみた

「それじゃあ・・・また明日、いつものところで」
「うん」
「おやすみ」
「!!!え・・・」
突然みやが近づいてきたかと思ったらあたしのおでこに唇が触れる

「ちょっとカッコつけてみた・・・へへへ・・・バイバイ」
みやはいたずらっぽく笑うと自転車に乗って帰っていった

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年10月05日 00:06