グリューネベルグ諸侯同盟
目次
国家概要
種族 |
ネイティブファミリー・『クリートアイデクセ』 |
星系 |
ディルタニア |
国家体制 |
貴族共和制 |
国歌 |
朽ちない槍 |
首都 |
ゴルトブランス |
通貨 |
ブロート |
民主制 |
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独裁制 |
政治的右派 |
-◆-------- |
政治的左派 |
権威の尊重 |
◆--------- |
改革主義 |
中央集権 |
--------◆- |
地方分権 |
自由経済 |
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計画経済 |
開放社会 |
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閉鎖社会 |
積極防衛主義 |
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対話主義 |
常備軍 |
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徴兵軍 |
軍事優先 |
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経済優先 |
タカ派 |
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ハト派 |
孤立主義 |
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介入主義 |
歴史
惑星グリューネベルグにおいて、いつ生命が発生したかは詳しく分かっていない。
ただ確かな事は、この星の生命体系の頂点に君臨する『クリートアイデクセ』の祖先がこの星団において最初の文明を作ったという事しかない。
悠久の時を経て、彼らは山岳から平原・湿原・砂漠、更には海にまで進出し、国家を形成していく。
グリューネベルグの大地がクリートアイデクセによって踏破された旧史2000年前後、世界は5つの帝国・8つの王国・そして多数の弱小国家によって形成された。
世界の頂点たる五帝国はいつ終わるとも分からない戦いを子々孫々と続け、また八王国も戦乱に身を投じていく。
この凡そ1300年間で星の数程の国家の興亡が繰り広げられ、結果として先進的な制度を備えた強国、バルトシュタイン帝国が世界の大半を統一し、新史が始まる。
グリューネベルグを統一したバルトシュタイン帝国を末路は悲惨なものであった。
新史1604年、惑星全土を襲った大飢饉(女神の死)を引き金に、帝国は絶望的な社会不安に陥る。
各地で起こる反乱を鎮圧する力を皇帝は持たず、時の統一皇帝ヴァーレングライルト帝は封臣400家に反乱の鎮撫を命ずると共に、鎮撫した土地の拝領を認める勅令を出す。(シュバインマルク勅令 1691年)
封臣400家は一寸でも多くの土地と信望を得ようと全土を駆け巡り、大反乱は収束に向かう。
しかし、この強引な解決法により統一帝国は度し難い困難に直面する。
ヴァーレングライルト帝の死後、100年間で31名も皇帝が輩出されるという危機的状況に陥る。(『死神の寵愛』)
皇帝権力の衰退に対して、相反的に地位を向上させていったのは封臣400家に代表される諸貴族であった。
領民の信頼を勝ち取り、経済的に繁栄した「帝国五槍」と呼ばれた5つの貴族家は幼君ティレンヌ帝を擁立。半ば有耶無耶のまま元老院を設立し、政治の実権を握った。(1853年)
五大貴族家によって設立された元老院であったが、次第に賄賂が横行し、金と血縁がものを言う利権調整組織へと成り下がった。
これに反感を抱いたオルデンドルフ公爵家はグリュンリヒト帝を旗印に『自浄戦争』の開戦を全土に布告。この動きに同調した地方貴族は忠臣同盟を結成し、ここに同盟軍と元老院軍による戦いの火蓋が切って落とされる。(2071年)
皇帝を旗印に据え士気も高い同盟軍と強大な戦力を抱えるも戦意に乏しい元老院軍の戦いは僅か2年で終結し、皇帝家を象徴とし、特に戦功の篤い三家を頂点とした現在の統治体制が確立する。
技術の発展により、星外の生命との交流が可能になった新史2240年、諸侯同盟は星団社会への正式な参加を決意する。
改革の息吹により生き返ったこの老国は、思惑渦巻く星団社会でどのような姿を見せるのか。それはまだ誰にも分からない・・・
政治
三軍公と称される3つの貴族家を頂点とした貴族共和制をとる。統一意思決定機関は「御前諸侯議会」
元老院制時代の反省点に基づき、フランツハイト懺悔帝の主導による権力分散が成され、高度な政治安定を誇る。
諸侯同盟内の筆頭三家。実質的な支配者として君臨する。
ヴァレンヌ女軍公家 |
『建立の母』を祖に持つ女系軍公爵家 |
オルデンドルフ軍公家 |
北方騎乗民族を率いる『騎士王』の子孫 |
ウェストファリア軍公家 |
グリューネベルグの海域を支配した大王国の末裔 |
司法・政治・経済を司る。体制的に文民統制が難しい諸侯同盟における『安全装置』の意味をなす重要な三家。
マーストリヒト司公家
アウステルリッツ司公家
オートリッシュ司公家
三軍公の下、グリューネベルグ全土の軍政を司る。
ノイシュヴァンシュタイン西方軍候
フベルトゥスブルク東方軍候
ブリュメール北方軍候
ニハーヴァンド南方軍候
ザンクティオン近衛軍候
諸辺境州の行政を司る。
ルーベルチュール護国鎮府候
ヴォルフェンビュッテル海嶺府候
ヴァリエール西方辺境候
ホーエンシュヴァンガウ東方辺境候
軍候の下で軍の維持に務める。
ロンバルディア東方軍伯
モンフォール西方軍伯
グラエキア近衛軍伯
各公職拝命者の不正を監視、弾劾する。諸侯同盟の『自浄装置』として機能。
ヴォルテール軍監伯
アーネンエルベ法監伯
ゼーランディア辺境監伯
外交
星団進出が遅れた為もあってか、原住種にありがちな原住種至上主義的な気風に乏しく、また種族による差別意識も無い。
議会は「信用に足る国家」との交流を基本方針に掲げ、ともすれば臆病と取られかねない性質を持つクリートアイデクセの国家であるグリューネベルグとの国交開設を国家的ステータスとする政治学者も存在する。
◆国交を有する国家
- エルンシア連邦
- エストレンジー第二旧工業セクター
- セイラス-ゼルバニア連邦
- レイトビキ連合帝国
- ビルナスク連合帝国
- アール・コン・スィエル共和国
地理
ディルタニア星系 惑星グリューネベルグ
山岳地帯と漆黒の森が特徴の冷厳な惑星。
希少生物の宝庫としても知られ、学術的な研究が期待される。
住民
クリートアイデクセ
グリューネベルグにおける唯一の高等知的生命体。
爬虫類を祖に持つと言われ、鱗状の皮膚・鮮やかな体色等の外的特徴を有する。
その姿は「竜」と形容され、その憤怒は大地を揺るがす。
好学的でその外見からは想像出来ないほど穏やかな場合が多い。が、非常に気高く、礼を蔑ろにする外客を強く嫌う。
人類に対する意識は比較的穏健。(「彼らが我々原住族への礼節を忘れなければ我々もまた礼節を以って之を迎え入れる」)
しかし、彼らの無自覚な行動で彼らの憤怒に火がついた時、彼らは人類を外敵と明確に意識する事になるだろう。
山岳地帯で静かに暮らす巨体種。先祖に最も近い姿を遺していると言われ、クリートアイデクセの本家のように扱われる。
コミュニティーを形成せず、個体毎に独自の生活を送る。寿命は千年に及ぶと言われ、世界の騒乱を静かに見守ってきた。
穏やかで知的な性質を備えるが、その反面怒らせると止めようが無い。
その巨体は他のクリートアイデクセによる神竜信仰の源流になったとも言われる。
現在クリートアイデクセの主流として繁栄する種。順応性が高く、山岳、平原、森林等様々な土地で暮らす。
個体数の増加に伴い体が小さくなり、現在は人類よりやや大きい程度の体型。
社会性の強い種としても知られ、集団戦を好む。
ケンプレガリオが海洋での生活に順応する為に進化した種。
蛇のような長い体躯で水中を素早く移動する。
非常に好戦的。太古から海賊として恐れられていた。
乾燥地帯・砂漠地帯に生息する種。
ケンプレガリオを更に小さくしたような姿をしている。
砂の中を隠れるように暮らす。
山岳地帯に少数が暮らす。ケンプレガリオの亜種と言われ、背中の翼で空を飛ぶ。
高度な知能を持ち、グリューネブルグ史の主役として文献に残る。
バイセルに次いで数が少なく、全体の数%しかいない希少種。
軍事
諸侯がそれぞれ軍隊を持ち、外敵の襲来には同盟軍として共同で撃退を図る。
統一的な戦力として近衛軍が存在するが、野戦任務を遂行する能力は無い。
国情
象徴としての皇帝と三軍公を頂点とした政治体制はグリューネベルグの政治安定と星団社会進出を促したが、封建的地方分権体制は地方毎の格差を生じさせ、経済の発展とそれに伴う国力の成長に歯止めをきたしているというのが現状である。
ヴァレフォール歴4136年5月、御前諸侯議会にてヘーゲ伯が「近代化、宇宙文明化に関する奏上文」を提出。凝り固まった現状をいかにして打破するか各方面で議論が行われている。
人物
フランツハイト懺悔帝 |
現在のバルトシュタイン皇帝。政治体制の整備を主導した事で知られる。 |
ディアーナ・ウルトバルグ・ヴァレンヌ |
ヴァレンヌ女軍公家当主、紅蓮女公。実質的な最高権力者として君臨する。 |
デレンスヴァルド・ゲオリキウス・マーストリヒト |
マーストリヒト司公家当主、毅然公。外務卿。その我慢強い性格が買われ(祟って)対外執務の監督を任された。 |
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最終更新:2009年07月17日 20:04