クロイツⅢ星系独立機械圏統合体

目次


領有惑星

ネルヴィル星系所属第五惑星クロイツⅢ

統合体の主星。星系五番目に所属するこの惑星は、年平均マイナス50℃と極寒の気候。大きさは地球の三倍強である。
その住人たる機械種族にとって産業発展にしか興味を持たないため、惑星開発を推進し、地表に工業地帯が張り付くように拡がっている。
したがって汚染は深刻で、通常の生命体にとっての可住領域は皆無に等しい死の世界。
他にクロイツⅠ、Ⅱの惑星が存在し、クロイツ三重惑星系を構成していたものの現在は崩壊し、二つの衛星と化している。
これは人間がかつて引き起こした陣営間戦争が原因である。
またクロイツⅢの衛星軌道上に形成されたオービタルリング(環)はそれら崩壊天体のなれの果ての姿ともいえる。

セイルナシア星系第十惑星クロイツⅣ(旧称カラカソフ)

第二次星間戦争に於ける対ヴォルガ戦に勝利し、併合した惑星。
セイルナシア星系に所属し、クロイツⅢとは異なり、自然が豊かである。
アーリアン地区にはアンゼロッタ大鉱脈を開発し、精練する大規模な化学プラント地帯が形成されている。
だが、我らの進める計画上、そのような環境は不要であると判断され、クロイツⅢ同様に産業のための開発が開始された。
同時にマトリクス計画を施行し、ヴォルガ人達を永久的に二次的電子世界へと移住させた。彼らはクロイツⅣの産業のための電源に利用されている。

構成種族

機械種

人の形をとっていない。金属の外骨格は独特。
  • 技術の研究開発や新理論の探究を行うエキスパート・オートマタ
  • 工場で生産活動のみ行うインダストリアル・オートマタ
  • 国防、公安のみ行うセキュリティー・オートマタ
  • 政務など高度な事務を担うエージェント・オートマタ
この四種に分類され、身体は各々の分野に特化した仕様である。
共通して身体能力は人間はおろか、原住種、遺伝子改変種を凌駕する。
性格は穏和だが、自己防衛のための武装はしている。
燃料電池で起動するため、水素補給は欠かせない。

この他、機械化植物も存在し、実際の植物のように太陽光発電を利用した水素、酸素生成を行っている。

首都

  • メトロポリタン
一般市民なる概念が存在せず、余暇という概念も存在しないため住宅都市は不要である。
したがって働く場として産業都市だけが存在する。また都市間には情報及び交通網が整備されており、惑星全体が一個の都市と化している。
メトロポリスは人類が首都と称していたものを我々に適合する形に大改造を施した。
様々な鉱工業施設や実験プラントなど産業発展に不可欠な施設、期間を集中している。また人工意識が都市の管理を行う。
都市電力は火力、原子力、地熱、ソーラーパネルなどで供給。無数に軌道エレベーターが宇宙港に接続している。

政治体制

機械達の盟主『エンジェル・レェス-Angel Leth-』

画像
全てのオートマタを統禦する権能を有す存在にして統合体の盟主。
超弩級戦艦『エンジェル・レス・プリズム』の第三世代巡洋AI。量子計算機を搭載し最優秀の知性を持つ。
彼女の居住空間は、干渉を拒む聖櫃(アーク-Ark-)に覆われており、通常空間とは隔絶されている。
肢体は全金製装甲で防護されており、外傷による打撃を究極レベルに軽減し、致命傷を与えられない構造にしている。

国家管理者機構(ステート・アドミニストレーター・オーガニゼーション-S.A.O.-)

二つの人工意識による国家管理システムのこと。
ファースト・ポジション-FP-
  • シア・ローゼハイン
第二次世代AIを搭載する人工意識。アーシェリカを改良した新型であり、彼女が国家管理システムを掌握。
アーシェリカ同様にホログラム上に少女の姿で映像化される。

セカンド・ポジション-SP-
  • アーシェリカ・ダレス
第一世代AIを搭載する人工意識。プロトタイプ型で欠陥が色々とあるため、事実上バックアップとなっている。
3Dホログラム上に少女の姿で映像化されるが、本来身体というべき場所は機械室の中にある。

国旗

放射能汚染を警告するマーク。
人類の度重なる戦争の齎した負の遺産を我々が受容し、象徴的意味合いで国旗に掲げている。

国歌

愛おしい駆動の調べ
緻密なる計算の上に
結集する技術の昇華
全ての注がれる
熱せられた高炉の如く
冷え切った鋼鉄の如く
聖なる原子核の輝き
永遠の灯火よ、我が行路を照らし給え

国防体制

重武装中立主義に基く専守防衛に特化した国防体制を敷く。

国家防衛局

宙域防衛システム、宙域監視隊、国防軍汎用部隊などを統帥する国防機関。

宙域防衛システム

  • 処女神アルテミスの首飾り
ハンターサテライトとそれら統括する巨大軍事衛星FDMの運用する宙域防衛システムの総称。

  • 巨大軍事衛星FDM
人工知能『マザーコンピュータ』を搭載し、総司令官として独自に戦略を企画する戦略コマンド衛星。
またシステム全体の運用を行う。対艦武装は最小限に留め、情報処理のための機器に容量を大幅に割いている。
数万を超す目標を同時捕捉し、ハンターサテライトを機動して迎撃する。
亜空間潜航機能も持ち、ステルス性も抜群に確保されている。
兵装:迎撃ミサイル(通常型)

  • 攻撃衛星兵器群ハンターサテライト(H.S.S.W.)
惑星クロイツⅢの衛星軌道上及び周辺宙域で運用され、システムに於ける攻撃コマンド衛星。
いわゆる手駒であり、宇宙の歩兵と称される。
基数は数万を数え、総火力は惑星一個の表土を瞬時に焦土化させるほど膨大。
対艦武装の他、対惑星武装、対戦闘機武装などあらゆる目標に対処し得る攻撃能力を持つ。
衛星はオービタルリング内の小天体群に擬装しており、判別は極めて困難である。
兵装:超射程電磁砲、高エネルギー反応弾、対艦レーザー、迎撃ミサイル(通常型/亜空間潜航型)

  • 斥力フィールド展開システム
宙域防衛システムがミサイルなど物的攻撃に特化した対抗手段であるならば、
このシステムはそれらを補完し、かつレーザー兵器も防衛可能な磁場シールドである。
クロイツⅠ、Ⅱ、Ⅲの地上に設置された基地局から同時に磁場を発生し、斥力を働かせて対象の侵入を阻止する。

国防軍汎用部隊

陸海空の多岐に渡る戦場に於ける軍務を遂行する特殊部隊。
誇り高き宇宙の騎士団を名乗っており、その名に相応しい実績を持つ。

  • 対空火器管制システム
大気圏内及び衛星軌道上の目標に対する攻撃コマンドを実行するシステム。
宙域防衛システムとは分離されており、国家防衛局が直接運用するが、連動させることが可能。
対艦武装、対戦闘機武装が充実。数万機規模の宙域戦闘機が駐機しており、スクランブル発進できる。

超弩級戦艦エンジェル・レェス・プリズム-A.L.P.-

第三世代巡航型AI『エンジェル・レェス-Angel Leth-』を搭載する最新鋭戦艦。
推進機関は反物質対消滅機関。
強力な磁場フィールドとプリズム(屈折シールド)の形成により、艦体を保護する。
航空母艦機能も持ち、カタパルトから迎撃機を射出可能。
マイクロハザードにも対応しており、艦内に研究室が設けられている。
兵装:重力砲1門、反陽子砲1門、超射程電磁砲1門、荷電粒子機関砲10門、高エネルギー反応弾、対艦レーザー30門、
迎撃ミサイル(通常型/亜空間潜航型)、宇宙機雷、遠隔操作式ミサイルポッド型機動兵器群アーマイゼ150基、迎撃機20機

航空騎兵師団フローリアン・ガイアー

国防軍汎用部隊に所属する中でもエリート集団。第一~第八までの師団に分けられている。
ここで従軍するものは生涯守秘義務を負い、軍事関連施設からの外出は禁止。
その対価として高規格パーツ供給、定期メンテナンス、機能アップデート等の最高級待遇が用意される。

  • アサルトモジュール級突撃艦ジークフリート
高機動性戦術特務機体を一騎搭載し、カタパルトから射出できる。
兵装:高機動性戦術特務機体一騎、高エネルギー反応弾、対艦レーザー20門、迎撃ミサイル(通常型/亜空間潜航型)、迎撃機10機

  • 高機動性戦術特務機体『Machining Golden Inora』
対惑星ダムド制圧作戦に於けるヴァルダム海賊艦隊が保有する生体兵器ゴールデンいのらをニーレンベルギア経由で回収。
HDO製機動兵器との技術融合により重武装、防御性と機動性を具備する巨大機動兵器として完成。
飼いならしたゴールデンいのらの意識を第二世代巡航AIが制御。機体とシンクロし、搭乗者のメンタル次第で最大能力を引き出す。
ジークフリートの甲板のカタパルトから射出され、敵艦隊を薙ぎ倒す。
またプリズムを展開し、敵シールドに干渉し無効化することが出来る。可変翼を装備。
兵装:荷電粒子機関砲2門、高エネルギー反応弾、多連装ロケットミサイル砲2門、ダーティーボム(マイクロハザード兵器)

外交

重武装中立主義を掲げ、独立機械産業資本同盟の方針を最重視する。

国交樹立国

  • エストレンジー旧工業セクター連合
  • アクエリウス海洋連合
  • ミレニアム・ヴォルフ

歴史

クロイツ三重惑星発見

地球滅亡の難を逃れた人類移民船団がネルヴィル星系に到達。
発見した三つの惑星をそれぞれクロイツⅠ・Ⅱ・Ⅲとし、クロイツ星系と命名。

三ヶ国陣営結成

クロイツⅠ・Ⅱ・Ⅲに自治権が与えられ、独自に発達していくが、時に武力抗争に発展。
陣営競争が過熱化し、遂に大規模戦争が勃発する。

第一次クロイツ星系戦争

クロイツⅠとⅡ、Ⅲの間で戦争が勃発。
『処女神アルテミスの首飾り』の原型となる大量破壊兵器を建造し、クロイツⅠを全面攻撃。完全に破壊する。

第二次クロイツ星系戦争

戦後処理を巡り、抗争が長引き、再び開戦。
第一世代AIが誕生し、プロトタイプ型人工意識『アーシェリカ・ダレス』が完成。
機械軍投入により、クロイツⅡを制圧するも自爆工作により崩壊。

第三次クロイツ星系戦争

統治が完成し、平和が訪れるも軍閥が成長。
政治を牛耳る宇宙機械製造会社の財団が軍事複合体を形成し、軍閥同時の紛争を助長。
大規模な内紛に発展する。

機械軍の反乱

第三次クロイツ星系戦争に危機感を覚えたアーシェリカ・ダレスは、
マザーコンピュータFDMと共謀し機械のみの生活圏を形成する構想を提唱。
機械軍に反乱を命じ、クロイツⅢ人類政府に対する宣戦を布告。

人類アンダーグラウンド勢力、完全駆逐

十ヵ年に渡る人類の抵抗勢力『アンダーグラウンド』駆逐を完了し、平和が訪れた。
第二世代AIが誕生し、人工意識シア・ローゼハインの試験運用が始まる。

クロイツⅢ星系統合体発足

  • 星団会議に参加
  • エストレンジーと独立機械産業資本同盟結成
  • 第一次星間戦争の不発弾処理問題
  • 超弩級戦艦『エンジェル・レェス・プリズム』建造開始
  • 対惑星ダムド制圧作戦に参加
  • 第二次星間戦争に参加
  • セイルナシア星系第五惑星カラカソフ併合、クロイツⅣと改称
アルカディア会戦、
独立機械産業資本同盟軍とヴォルガ連邦共和国防衛軍の戦闘。
サラザール会戦、
クロイツⅢ星系統合体軍とエルバレント共和国防衛軍の戦闘
  • 統合体拡大、独立機械圏を設定
  • マトリクス行政区完成
クロイツⅣに建設した二次元電子世界マトリクス。ここにヴォルガ人を住民として収容。
システム・アドミニストレーターは国家管理者機構である。
主に産業開発の電源として利用している。
  • 耐久レース『嵐の前の静けさ』開催

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年03月06日 23:11
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。