ニーレンベルギア



設定

国旗 ニーレンベルギア植民星軍軍旗
標語
国歌 ヴィヴィア・オィセリフ・イェーロィェン
言語 リ・イヴリッシュ語、ネイティヴ言語
元首 デュリオ・デ・チェザーレ植民星総督
首都 殖民星首都
種族 人類、ホモ・サピエンスにおける少年に酷似した雌雄同体型原住民(ネイティブ)混成
略称 NB、ニーレン、植民星等
英名 Nierembergia
通貨 ユーリ



国名

ディルタニア星系第8惑星を植民者たる人類が、母星の華、ニーレンベルギアからその名を取ったもの。ネイティヴからはヴィヴィア(母星)と呼ばれる。人類の母星と比べ、その気温はやや低い。


国歌




歴史

V.C.3987年、人類移民船団ニーレンベルギア到達…

戦争を繰り返し、母星を失った人類は他の移民船団と共に移民惑星を目指し、宇宙に進出した。それから暫くしてV.C.3987年、移民船団はヴァレフォール域ディルタニア星系
ニーレンベルギア上空に到達した。しかしニーレンベルギア星には既に先住民であるネイティヴが独自の文化を形成していた。移民船団は宇宙空間からネイティヴを具に監察した。
  • V.C.3990年、アヴィェロゼッタ国、人類と接触…
あるとき、ニーレンべルギアにあるアヴィェロゼッタと呼ばれる国のネイティヴの天文学者が遙上空の移民船団を発見した。彼はアヴィェロゼッタ国に具に状況を報告し、アヴィ
ェロゼッタ国は極秘に移民船団との接触を図った。移民船団はこの接触に友好的に応じた。そしてアヴィェロゼッタ国に幾つかその優れた技術を提供した。彼らは未知の異星人である移民者達が優れた技術と軍事力を有している事を即座に認識した。

V.C.3991年、エァルヴィエロ戦争…

アヴィェロゼッタ国は移民者達に、敵対する国家エァルヴィエロとの戦争に協力することで殖民地を提供する事を約束した。移民船団はこれを受け入れ、アヴィェロゼッタ国がエァルヴィエロ国を攻撃する際にこれを支援した。移民船団の軍隊はあらゆる面でエァルヴィエロ軍を圧倒し、僅か3ヶ月でニーレンべルギア最大の国家エァルヴィエロを降伏させてしまった。
(撃破されたエァルヴィエロ陸軍の多砲塔戦車、人類が戦車創成期に開発した多砲塔戦車と良く似ているが、ネイティヴの戦車は各砲塔の連携も装甲も機動力も充分だった。しかし、人類の優れた兵器には為す術も無かった。写真の戦車は前方の副砲塔をブラスターに換装している。)

V.C.3991年、第1次星間戦争(3991~3995)…

移民船団は占領したエァルヴィエロを植民地とする事を宣言し、エァルヴィエロ植民地政府を名乗った。だがそもそも僅かな土地だけ与えてエァルヴィエロを我が物としたかったアヴィェロゼッタは激しく反発した。アヴィェロゼッタはニーレンベルギアに存在する全ての諸国と連合し、移民者達をエァルヴィエロから排除する事を目論んだ。だが軍事力では太刀打ちできないだろうと予想していたネイティヴは外交交渉でどうにか解決しようと考えていた。3991年12月19日、アヴィェロゼッタを代表とするニーレンベルギアのネイティヴ国家連合はエァルヴィエロ植民地政府との外交交渉に失敗。3991年12月25日、人類でいうクリスマスの日に、後に第1次星間戦争と呼ばれるこの戦いは、ネイティヴ国家連合はエァルヴィエロ殖民地政府に宣戦を布告、アヴィェロゼッタ軍のギィェラ作戦、ロィン軍のファンフォー作戦等、エァルヴィエロに隣接する周辺国は軍事作戦が実施した。この初動攻撃作戦に参加した兵力は3000万…、ネイティヴ国家連合軍はいかに移民者が優れた兵器を持っていようと物量で殲滅できると考えた。しかし、それは誤りだった。移民者の軍隊の優れた兵器の前にはあらゆる陸戦兵器は無意味であり、無尽蔵の兵士も役にはたたなかった。植民地軍は効果的に後退しながらネイティヴ連合軍の出血をしいた。そして3992年3月2日、ロィン軍は戦線を100㎞ほど前進させていた。しかしロィン軍の損害は28万人に達し、ロィン戦線の植民地軍の損害は157名に達した。殖民地軍は反撃に出た。作戦暗号ヴァルキュリア…この日、戦局は一変した。まずロィン戦線から始まった大攻勢に連合軍は悉く撃破殲滅され、ヴァルキュリア作戦ブリュンヒルデフェイズから、3995年の第8フェイズ、グリムゲルデにかけて、植民地軍は星の87%を掌握、連合軍は戦死800万、捕虜4000万の損害を受けた段階で降伏の道を選んだ。そして移民者達のリーダーは殖民星政府を名乗り、ニーレンベルギアの90%を植民地として支配するのである。
(殖民地軍の制空戦闘機F-29。ほぼ全てにおいてネイティヴの戦闘機を圧倒していた。しかし、パイロットの体力を考慮に入れなければ無限飛行が可能なネイティヴの戦闘機との空中戦では、しばしばネイティブ戦闘機の長大な滞空時間に悩まされた。)

V.C.3996年、ヴィヴィア独立国連合成立…

第1次惑星間戦争に敗れたネイティヴ諸国は、殖民星政府への危機感から、今後も連合する必要に迫られていた。各国は互いの対立を棚上げして連合の設立を調整。戦後僅か1年で国際的安全保障機関「ヴィヴィア独立国連合」を設立、どうにか独立を維持できたネイティヴ諸国は須らくこの国際機関に参加する事となった。

V.C.4011年、マイクロハザード事件…

4011年頃、殖民星政府は内政とヴィヴィア独立国連合との関係の一定の回復に成功していた。殖民星政府は各国国境でのネイティヴの行き来について制限を完全に取り払った。植民地政府としては内政の安定はヴィヴィア独立国連合とネイティヴの掌握に努める事がもっとも良いという事を良く理解しており、抑圧よりも自由と友好を保証する事を選んだ。之はある意味で正解であり、別の意味では失敗であった。確かに、国境付近のネイティヴには自由な国境の行き来が出来る事によってより生活や経済活動が容易になった。しかし根本にある人類への不信感を拭い去る事は出来なかったし、又テロリストの侵入を阻止する事が出来なかった。5月11日、ヴァィラ地方を移動中の殖民星陸軍生物兵器輸送部隊が、過激派のネイティヴに襲撃された。テロリストは地雷の爆発と同時に銃撃を開始した。激しい戦闘の末、テロリストは撃退されたが、輸送トラックが1輌破壊され、そのトラックと損傷を受けた数量のトラックから、廃棄予定であった科学兵器BW12Fが容器から流れ出した。BW12Fは所謂食料になる植物のみを限定して死滅させるウィルス(マイクロハザード)である。人体には基本的に影響は無いが、植物には地名的な打撃を与えるそれは、瞬く間に増殖、ヴァィラ地方の田畑、果樹園を殲滅した。殖民星政府はこの危機的事態に対し直ちに対応し、BW12Fの特殊な性質「周囲に森林があれば被害を受ける確率が低下し、周囲を完全に森林で覆えばその被害を受けない」を利用し、直ちに事態を収束した。しかし、植林費用と田畑、果樹園被害の補償は莫大な金額となり、後に判明したヴィヴィア独立国連合構成国からのテロリスト侵入という事態を受けて、国境での往来には種族を問わず検問をするに至った。だがマイクロハザードの被害は今日でも尚起きており、しばしば起きる食糧不足問題とその被害の補填に殖民星政府やヴィヴィア独立国連合諸国は苦しめられている。

V.C.4020年、第1次ラ・エニール島戦争…(4020~4023)

ヴィヴィア独立国連合構成国のアーサー王国と、トゥールサフィール王国の両国は、歴史、領土問題から双方の国民感情が極めて悪く、関係の悪い間柄にあった。海を隔てた両国の中間にあるラ・エニール島は、両国共に領有権を主張しており、島北端にトゥールサフィール王国軍、島南端にアーサー王国軍が展開していた。島中央は非武装地帯となっていた。20年に入り、両国の関係は致命的なまでに悪化、ラ・エニール島の領有を強く主張し、トゥールサフィール王国軍の排除を主張するアーサー王国軍現地部隊が、独断で北上を開始したのをきっかけに、両国は戦争状態に突入した。戦艦複数隻を含む大艦隊同士の激しい艦隊戦や延べ12000機以上の航空機が参加した激しい空中戦が繰広げられた。初めはアーサー王国軍が優位を獲得すれば後にはトゥールサフィール王国軍が此れを巻き返す、更にそれに対してアーサー王国軍が反撃に転じるなどといった激しい戦闘となった。この戦争はヴィヴィア独立国連合が介入し23年に停戦協定が結ばれ、結局両国の領土的に変更は無く、得られるものは何も無かった為、徒に人命を消耗する結果となった。尚、この戦争では、アーサー王国陸軍のラ・エニール島現地部隊の歩兵小隊がある霧の日に、一夜を過ごす為「片翼をもがれた悪魔」が住まうという住民が恐れ誰も近づかない嘗ての豪邸に入り込み、丸々1個小隊が消失したという、オカルト的には有名な事件も起こっている。
(アーサー王国海軍の主力戦艦パルペリア・レ・ロイリーレ。期待の最新鋭戦艦として、複数の同型艦と共に、アーサー王国海軍主力艦隊の根幹を構成した。優秀な戦艦であることには間違いないが、ラ・エニール沖海戦では期待された割には大きな戦果を上げる事ができなかった。)

V.C.4026年、星団社会進出

  • 星団会議参加
殖民星政府は星団会議に参加し、惑星外国家も含めた新しい世界戦略をスタートした。
  • 第2次ラ・エニール島戦争(4026~4029)
ヴィヴィア独立国連合構成国アーサー王国は、第1次ラ・エニール戦争で講和時に優位に立っていたにも拘らず、利益を得られない停戦協定を結ばされたことを不満に思っていた。アーサー王国は植民星政府に対抗する為、という名目の下急速に軍備を拡大した。そして4026年、準備が整ったアーサー王国は一方的に停戦協定を破棄、ラ・エニール島駐留部隊が島を北上し、トゥールサフィール王国に宣戦を布告した。しかし、既にアーサー王国のこの行動を事前に察知していたトゥールサフィール王国軍は、アーサー王国軍を万全の体制で待ち受けていた。短期決戦が予想されたこの戦争であったが、予想以上に長期化し泥沼化した。4029年までに両国共に経済的に疲弊憔悴し、開戦以前の状態に戻る事で休戦条約が締結された。

V.C.4027年、海賊討伐

  • ヴァルダム海賊掃討作戦
ネルヴィル宙域を荒らすヴァルダム海賊の掃討作戦に第1機動艦隊及び宇宙機母艦千歳が参加。アール・コン・スィエル共和国ハルベルト騎士連合艦隊と共にヴァルダム海賊を殲滅した。この戦闘では植民星宇宙軍の宇宙戦闘機エースが複数名誕生する事となった。
  • ゲールナシア独立問題(4027~4030)

V.C.4028年、諜報戦争

  • 宇宙怪獣いのら襲来
ニーレンベルギア星宇宙防衛圏に、宇宙怪獣いのらが侵入、植民星宇宙軍と激しい戦闘となった。植民星宇宙軍の徹底した攻撃により、いのらは早急に殲滅されたが、従来のミサイル攻撃では周囲の被害、経済的損失が甚大となる事を改めて浮き彫りにし、衛星レーザーの必要性が認識される事となった。
  • 10月テロ事件
某国の度重なる諜報員の派遣に対し、殖民星政府は防諜作戦を繰り返し実施、複数の諜報員を殺害したが、4028年10月、宇宙軍コンピュータに不正侵入したと見られる諜報員の破壊工作により、多数のミサイル基地、機動艦隊が無力化され、宇宙軍は全戦力の3分の1を喪失するという大打撃を被った。これに対して殖民星政府は第1種謀略可能性国家にアシュテリア統一教団ルーク=ビルナスク統一帝国、第2種謀略可能性国家にヴォフリール惑星連盟アクエリウス海洋連合を指定した。
  • 虜囚のクラレッタ事件
異常なブラックホールの出現に対し、植民星政府はアドミストレータの呼び掛けに応じ、植民星宇宙軍調査艦「虜囚のクラレッタ」を派遣、調査に当たらせた。だがブラック
ホールの収縮と共に宇宙怪獣が出現、「虜囚のクラレッタ」は独断で交戦を開始、撃沈した。

V.C.4029年、麻薬戦争

V.C.4030年、第2次惑星間戦争

  • エルバレント防衛戦争
神聖アルカディア帝国の攻撃を受けたエルバレント共和国を救援するべく義勇軍を派遣。アルカディアは滅亡し、ヴォルカ連邦共和国の統治下に入った。
  • 第2次ヴァルダム海賊討伐
惑星ダムドを占領したヴァルダム海賊の討伐の為に艦隊を派遣。しかし、海賊団によるゴールデンいのら投入により艦隊は大損害を受け、殖民星政府宇宙コロニー群にも被害が及んだ。
  • 第2次惑星間戦争
麻薬戦争から軍事行動を続けてきた植民星軍は戦力を損耗しつつあった。殖民星政府は植民星軍の建て直しを開始した。そんな中、ミレニアム・ヴォルフを筆頭とするネイティヴ連合軍が突如侵攻を開始、戦力を消耗しつつあった植民星軍は1個封鎖艦隊、餓帝軍1個防衛艦隊を撃破するに留まり、ネイティヴ連合軍艦隊の激しい攻撃により宇宙コロニーはほぼ全滅した。またヴィヴィアン開放を謳っていたネイティヴ連合軍は、惑星ニーレンベルギアを直接攻撃し此れを徹底破壊し、ヴィヴィアンやヴィヴィア独立国連合も甚大な損害を被った。此れに対してヴィヴィアンは激しく反発し、ヴィヴィア独立国連合は殖民星政府との協力関係を確固たるものとしたが時既に遅く、ニーレンベルギアは壊滅した。惑星ワタツミに派遣されていたイヅモ皇国防衛集団(CDI)は此れを受けてアクエリウス海洋連合軍に編入され、ニーレンベルギア植民星宇宙軍の25個機動艦隊は再起を果たすべく姿を消した。

政治

ニーレンベルギア殖民星政府

厳格にはニーレンベルギアは惑星国家ではない。但しニーレンベルギア植民星政府が星の90%を軍事的に掌握しており、植民星政府が実質のニーレンベルギアの支配者である。殖民星政府は形式上民主主義の形式を取ってはいるが、建前に過ぎない。植民星政府の実権は最強の暴力機関である殖民星軍が握っているとされ、事実上軍事政権に近い。但し殖民星政府は民衆のパワーを良く認識しており、「透明な政治」を標語にしてマスコミなどを操作し、世論の支持を得るような工作を実行する。尚、透明な政治の真の意味とは、秘密が無い事ではなく秘密がある事を知られない政治という意味である。政治は全般に人類主義的(人類を優先する政治思想)な傾向があり、顕著な点では殖民星政府領内のネイティヴには被選挙権は無く、選挙権しか与えられていない。但し形式上は全ての生物は平等という観点に立つ。植民星政府は安全で確実な統治運営の為に、ネイティヴを保護する政策を実施している。例えば税は、ネイティヴは植民星地方政府に収める地方税のみ納入し、国税は人類のみが負担する。そもそも生産効率が非常に良い人類から税金を徴収すれば予算の確保は物足りるのである。他にもネイティヴの無償保険制度を制定するなどして、植民星政府領内のネイティヴを保護懐柔し、テロや反乱を未然に防止している。

ヴィヴィア独立国連合諸国

各国によって違いはあるが、王制国家が多い。ネイティヴの王制国家は絶対王政とはいえないものの、ライオヴィアリエ王国を除けば王権は非常に強く、国王の影響力は絶大である。民主主義という制度はあまり浸透していない。ライオヴィアリエ王国では社会保険制度が植民星政府から輸入されるなどしている。シェナィェディ国は選挙が植民星政府から輸入され、ヴィヴィア独立国連合諸国では始めて民主主義が導入された国になる。

外交

ニーレンベルギア植民星政府

基本方針は人類種との関係強化であるが、その一方で穏健な在来種との宥和政策も計る。尚星団社会進出後はヴィヴィア独立国連合諸国との関係を強化している。

ヴィヴィア独立国連合諸国

その殆どは植民星政府とヴィヴィア独立国連合諸国と国交関係を有する。別惑星の国家との国交は無く。宇宙開発の遅れから単独での交渉能力は無い。但し、宇宙通信技術の進歩した植民星政府との協定で、植民星政府の協力の下で別惑星との交渉することは可能である。

経済

ニーレンベルギア殖民星政府領

どちらかと言うと殖民星政府による統制された経済という感がある。経済全般は割りと農業指向であり、全産業のうち農業の占める割合は40%以上に達している。殖民星政府領内での農業生産は農場法により大気圏内での殖民星政府直轄又は人類の農場経営が禁止されている為、多数の宇宙コロニー「農場コロニー」で農業が営まれている。高いの農業比率の割合は、移民船団に貯蔵された僅かな食料を食いつないできた人類の食料安定供給の願望と、ネイティヴのもともとの経済基盤が農業であった事を如実に表している。工業も盛んであるといえるが、ニーレンベルギア殖民星政府領内では工場法により人類の大規模工場は大気圏内での稼動を許されていないため、大規模工場は宇宙コロニー「工場地区コロニー」内の様々な工場で生産が行われている。しかしニーレンベルギアでもっとも大きな企業は不幸なことに軍事企業である。殖民星軍の装備を支えているのはアブドマット・ミリタリー・インダストリアル等の移民船団が抱えていた母星で活動していた頃からある軍事企業で、その優れた兵器は人類の為だけに生産される。(ネイティヴ国家やネイティヴ個人に輸出販売する事は禁止されている)此れに対して陸軍ネイティヴ師団など、ネイティヴの装備を支えているのが旧エァルヴィエロ国兵器廠や旧アヴィェロゼッタ等のネイティヴ系軍事産業である。殖民星政府はこれらの企業からネイティヴ師団用の装備を調達している他、これ等の企業には戦争時においてさえ輸出規制がかけられないよう保護されており、軍事産業は今日のヴィヴィア独立国連合諸国に特に彼らの最高の技術で開発した武器を格安で提供している。(これ等のネイティヴ系企業は、同朋意識からか全般にヴィヴィア独立国連合寄りである)

ヴィヴィア独立国連合諸国

国によって様々だが、一般に経済は農業指向であり、全体主義的な傾向がある。具体的には4025年現在でのシェナィェディ国を除く各国の平均的な農業と工業の割合は農業が47.2%であり、工業が15.8%である。シェナィェディ国は公式上は農業30%で工業が32%であるが、その殆どが耕作放棄されていたり稼動していなかったりで実際の数値は相当に低くなる。ヴィヴィア独立国連合諸国は一般に経済があまり金融や株式に依存しておらず、成長も安定している。

地理

ニーレンベルギア星

母星の環境に良く似た水の星。ニーレンベルギア星には植民星政府、ヴィヴィア独立国連合が存在しておりニーレンベルギアの90%を殖民星政府が占領している。ヴィヴィア独立国連合は第1次星間戦争のネイティヴ連合国構成国の連合であり、国々は僅か10%のなかで乱立している。一般に人類の母星よりも寒冷な気候。
  • 植民星政府領
植民星政府が所有する領土。ニーレンベルギア星全体の90%に及ぶ。
  • 植民星首都
ニーレンベルギア植民星政府の首都であり、人類が入植している数少ない都市である。植民星首都は環境とネイティヴの文化を尊重した都市計画が為されており、政府機関施設が集中する地域を除いてビルなど殆ど建設されておらず、都市郊外のような印象を受ける。元々はエァルヴィエロ国首都ギェルヴィワ。
  • アーサー王国
第1次惑星間戦争で滅亡を免れたヴィヴィア独立国連合構成国の一国。島国である事とその名前から人類には某国をイメージさせる。
  • トゥールサフィール王国
第1次惑星間戦争で滅亡を免れたヴィヴィア独立国連合構成国の一国。比較的温暖な地域。独創的な試みを積極的に行う傾向がある。
  • ウェライスディリア王国
第1次惑星間戦争で滅亡を免れたヴィヴィア独立国連合構成国の一国。ヴィヴィア独立国連合本部がある。
  • ライオヴィアリエ王国
第1次惑星間戦争で滅亡を免れたヴィヴィア独立国連合構成国の一国。国王の影響力が弱く、ファシズム勢力が政権を掌握している。社会保険制度などが、植民星政府から輸入されている。
  • シンシュィ帝国
第1次惑星間戦争で滅亡を免れたヴィヴィア独立国連合構成国の一国。四季がハッキリしている歴史ある国。軍隊はさほど優秀ではないが、突撃精神がそれをカヴァーする。
  • ラェガルトィェン国
強力な軍事力を背景に古くから中立を保ってきた中立国であった国。人類も彼らと戦うことだけは控えたという。近年政治的理由からヴィヴィア独立国連合に参加する。
  • シェナィェディ国
新興国。シンシュィ帝国から独立する為に人類と共闘した武装ゲリラのリーダーが、戦後選挙によって首領に就任し、国は独立した(尚その際に植民星政府と同盟を結んでいる)。謝罪と賠償を要求するのが趣味。農業政策、経済政策に失敗し、さらにマイクロハザード被害によって国内は混乱の頂点に達している。現在は植民星政府や旧エァルヴィエロ兵器廠の資金、武器援助を受けて何とか政権が存続しているが、シンシュィ帝国に虎視眈々と狙われており、頼みの同盟国植民星政府が軍事支援に淡白な反応の為、態度を硬化させている。近年ヴィヴィア独立国連合に加盟したが、孤立している。尚人類にはこの国は某国をイメージさせるという。
  • ゲールナシア国
V.C.4030年に独立したばかりの新興国。独立戦争により国土は荒廃し、経済は植民地時代の圧搾で麻痺しているが、国内は独立による希望で溢れており、活気を取り戻しつつある。

コロニー

殖民星政府が統括管理する宇宙コロニー。「宇宙コロニー」だけならば人が住む都市コロニーを指す。宇宙コロニーは他にも農業を専門に行う「農場コロニー」や工業を専門に行う「工場コロニー」など、多数のコロニーが存在する。
  • 都市コロニー
人が住むコロニー。ニーレンベルギア星と比べるとコロニーの構造上危険が多い。都市コロニーは原則100万人を収容する事が出来、原則として人類が暮らしている。之は人類はニーレンベルギア星の90%を征服したものの、ネイティヴの確実な管理統治のために植民星首都や植民星軍基地等一部を除いてネイティヴの土地を保護しており、ニーレンベルギア星に入植する余裕はあまり無い為である。
  • 農場コロニー
農場法により人類がニーレンベルギア星で大型の農場を耕作運営する事を禁止されている為作られたコロニー。コロニー内は全て農場と水処理施設である。
  • 工場コロニー
工場法により人類がニーレンベルギア星で大型の工場を建設運営する事を禁止されている為作られたコロニー。コロニー内には各企業の工場施設と水処理、空気浄化施設がある。
  • 市場コロニー
市場法により人類がニーレンベルギア星で大型の市場を建設運営する事を禁止されている為作られたコロニー。コロニー内には各企業の市場があり、巨大なショッピングモールと化している。
  • 森林コロニー
宇宙コロニーは致命的な欠陥を抱えており、火災発生のリスクが極めて高い。森林コロニーは火災を阻止する能力を持ち、各コロニーの周囲には必ず森林コロニーがあることを
義務付けられている他、マイクロハザードを防ぐ効果がある。尚、どのようなメカニズムで火災を未然に阻止するのかは不明。宇宙の真理らしい。

資源衛星

ニーレンベルギア星を周回する衛星。
  • 資源衛星1号
資源衛星として宇宙鉱山が作られている。
  • 資源衛星2号
ニーレンベルギアに接近してきた小惑星を、軌道修正して衛星軌道に乗せたもの

住民

人類

所謂ホモ・サピエンスである。宇宙空間に進出してから、無重力化でやや運動機能が低下した例も見られるが、一般に彼らは進化する変わりに科学技術を大きく発展させてきたので、外見的に特に此れといって変化は無い。

ホモ・サピエンスにおける少年に酷似した雌雄同体型原住民(ネイティヴ)

この名称はあくまで人類が付けた名称であり、彼らは彼ら自身をヴィヴィアンと呼ぶ。人間は彼らを一般的にネイティヴと呼称し、在来種と区別する際にのみヴィヴィアンと呼称する。人間側の公式名称が示すように、人類における黄色人種の中性的な少年に良く似ている。ネイティヴは雌雄同体であり、少年に良く似ているとは言え個体差があり、少女らしい容姿を持つ個体もある。但し一般的には中性的な少年の外観で、全般に彼らの外観は美少年であり、美少女であるとも言える。
ネイティヴの生態は人間に酷似しており昼行性で雑食である。個々のパーツも大概に人間と共通である。一般に10代後半(平均は16歳)で成長は止まり、平均寿命は40歳前後で、死ぬまで外見は少年のままである。
ネイティヴの興味深い特徴の一つは性で、雌雄同体の彼らはペニスとヴァギナを有する。ネイティヴは一般に人類と同様一年を通して発情する事が可能であるが、春になると発情期が訪れる。生殖はペニスをヴァギナに挿入し、射精するという人間とほぼ同様のメカニズムであるが、彼らは雌雄同体であるために此れを交互に行う。故にネイティヴの出生率は高い。ネイティブは人間同様に性行為に快楽を覚えるが、その際に発生する電気信号が人間の数倍あり、人間の数倍の快楽が得られる。その反面、脳細胞が強力な電気信号に破壊され、寿命を短くしているといわれる。性行為中に腹上死したりマスターベーションで死亡したりする事故は多い。妊娠すると女性ホルモンが多く分泌されるようになり、乳房が急激に肥大化するなど女性的な体つきになる。但し、出産後暫くすると体系は元に戻る。
知能は極めて高く、人類にほぼ相当するといえるが、厳密には人類よりもやや低い(人類の平均が100とするならば、ネイティヴは平均99.68程度)身体能力的には死亡するまで人類における10代後半の一般的な男性レヴェルを維持できる為、やや身体能力は高いといえるが、一定水準の筋肉は着き難い。又代謝も良く、暴飲暴食しても肥満体系にはならない。ネイティヴは一般に理想的なスレンダーな体系をしているといえる。
彼らにはファミリーネームは存在せず、ファーストネームのみ存在する。

ニーレンベルギアの生物

ニーレンベルギアに生息する生物は、人類の母星とは異なる生態系の生物が生息している。ヴィヴィアン同様雌雄同体の生物が殆どである。

四羽猛禽モドキ種

四つの羽を持つ猛禽類に似た鳥類のような生物。ライオヴィアリエ王国の国の鳥に指定されているライオヴィアリエ・スパルヴィエロなどがその代表である。
  • ライオヴィアリエ・スパルヴィエロ
ライオヴィアリエ王国とその付近を原産とするハイタカに似たような生態をもつ猛禽類に似た鳥。大型だが非常に賢く、人にもなつく。

陸上生物

陸上に住む哺乳類や爬虫類に似た生態の生物。なにかRPGに出てきそうな予感がする。
  • ロィンレオ
ロィン地方に生息する猫ほどのサイズのライオンのような生き物。ロィンでは元々ペットにする習慣があるらしい。
  • フェレランタィァ
人類に形容しがたい印象を与える巨大な生物。サラブレットの体に狼の頭をつけたような外見をしている。身体能力は高く、知能も高い。肉食でよくヴィヴィアンを襲撃する事件が多発した為に多くが駆除され、その数は少ない。
  • デカスギルワニ
恐竜っぽいほど巨大なワニに似た生き物。主に南部に生息する。よくヴィヴィアンを襲う為駆除され、その数は少ない。人類を襲い、被害者が死亡した事件では植民星軍が爆雷を投下して駆除した事もあった。
  • ウゴクダイコン
ダイコンに似た植物っぽいが生きている生物。内臓の入ったダイコンといった感じ。不味い。地面に埋まって休んでいるウゴクダイコンを引っこ抜くと叫ぶ事からマンドラゴラとも呼ばれる

昆虫モドキ種

ヴィヴィアンにおける昆虫に相当する生物。昆虫に類似しているが脚が8本ある。
  • ヂュィアヘラクレスオオゴキブリ
ヂュィア地方原産の最大で体長15㎝にもなる巨大な虫のような生き物。ゴキブリ同様の生体をしており、人類にもヴィヴィアンにも嫌われる。人類原産のゴキブリは競争に負け絶滅してしまった。幸い寒さに弱いため南部のみしか生息できないが、そのあまりの気持ち悪さのため、このゴキブリが住み付いた家に火を放ち、ゴキブリを死滅させる荒業の対処が後を絶たない。

魚介類モドキ種

魚のような生物。多分「ような」ではなくて殆ど魚なのだろう。
  • 銀鱈モドキ
別に銀鱈に似ているわけではないが、風味が銀鱈によく似ている魚。美味しく、ヴィヴィアン、人類双方に需要があり、しかも宇宙コロニーで生活している人類には価格が高騰し、高級魚になっている。
  • 虹鱒モドキ
別に虹鱒に似ているわけではないが、風味が虹鱒によく似ている魚。銀鱈モドキ同様、人類の間では高値で取引される。塩焼きにして食べると美味しい。
  • ドンタコ
人類の母星に大王イカの様な巨大な生物がいるならば、ニーレンベルギアには巨大なタコに似た生物がいる。その大きさは最大30メートルにもなると言われている。しばしば潜水艦にくっ付いて悩ませる。巨大なだけに大味で美味しくない。

文化

人類

一般に21世紀初頭型先進国の生活様式を取る。森林保護と植林は極めて重視されている。科学技術は極めて大幅に進歩しており、生活のリズムが21世紀初頭型先進国に近いといえる。宗教観であるが、人類一般に宇宙に出てから神というものを信じなくなり、無神論や無宗教が殆どを占める。

ホモ・サピエンスにおける少年に酷似した雌雄同体型原住民(ネイティヴ/ヴィヴィアン)

ネイティヴの生活様式は一般に20世紀初頭の人類に近いとされるが、もっとも異なるのはニーレンベルギア大気中の特殊な気体(NBO2)である。NBO2は人体には全く無害であるが、極めて特殊な方法で発火させたり、爆発させたりする事が出来る。ネイティヴの生活にこのNBO2は欠かせない気体であり、火気を伴うあらゆる道具に使用される。それらは小銃や戦車、軍艦、軍用機などあらゆる兵器にも利用される。一般にネイティヴの自動車や航空機はこの気体により燃料が不要で、その発動機は永久機関である。但し、NBO2は現在ニーレンベルギアにのみ存在を確認されており、ネイティブの製品は他の惑星では役に立たない。
ネイティヴは地域によって異なるが、文化的に犯してはならない禁止事項が存在する。ただ之らは人間社会において一般的な常識としてしてはならない事に概ね該当するので差し支えは無い。例「15歳以下の子供を犯してはならない(オクヴィア地方)」等・・・但し、人間社会において一般的な常識を逸脱した行為が認められる場合があるのも事実であるので、注意が必要である。例「犯罪の現行犯はその場で殺害しても構わない(ヂュィア地方)」等・・・

警察機構

ニーレンベルギア植民星警察

ニーレンベルギア殖民星政府領内の警察部隊。治安維持活動、犯罪の事前防止に重点を置く。諜報機関や憲兵隊の支援要請を受けて防諜活動や軍内部での犯罪捜査に協力することもある。

ニーレンベルギア殖民星諜報機関

ニーレンベルギア殖民星政府領内の諜報機関。名実共に諜報機関であるが、その主任務は防諜である。特定国から諜報員が不特定多数送り込まれている可能性を受けて、ヴァレフォール歴4028年8月に新設された。

ヴィヴィア独立国連合諸国

国によって様々だが、一般に人類の警察に近い。王制国家では治安維持のための警察というよりも国王の為の警察といった側面が強い。

軍事

詳細についてはニーレンベルギア・軍事詳細を参考の事

ニーレンベルギア殖民星軍

ニーレンベルギア殖民星政府は殖民星陸、海、空、宇宙軍の4軍を有している。総兵力1億の大軍隊で、陸海空軍にその比重が置かれている。殖民星軍最高司令官はヴァシリー・K・ロトミストロフ提督(宇宙軍元帥)

ヴィヴィア独立国連合軍

ヴィヴィア独立国連合諸国が部隊を出し合って編制した連合軍。基本的には陸海空軍からなっており、大気圏外で戦う能力をもつ兵器は有していないため、惑星間戦争の能力はない。兵役制度は国によって様々。仮想敵はニーレンベルギア殖民星軍だが、人類からは「ネイティヴはもっとも浪漫溢れる軍隊を整備している」として尊敬を受けている。

人物

人類

  • ウラジミール・イワノヴィッチ・ポリカルポフ提督
第1次惑星間戦争において人類を率いて戦った提督であり、移民船団の最高司令官であった人物。堅牢で確実な戦略を好み、実際に手堅い作戦を繰り返して最終的に第1次惑星間戦争で人類を勝利に導いた。名将と称えられるが、彼自身は自分よりも寧ろネイティヴの将軍達を評価した。戦後は4003年までその地位にあったが
「宇宙戦艦の火力が幾ら向上しようとも、ロボット兵器の性能が益々向上しようとも、拠点を制圧するのは歩兵であり、陸戦の根幹である。」
の言葉を残し、軍を引退した。4018年に死亡するが、彼の軍事思想は後々まで引き継がれる事となった。
  • 殖民星政府総督デュリオ・デ・チェザーレ
ニーレンベルギア殖民星政府総督。ニーレンベルギア殖民星政府最高元首に当たる。第1次惑星間戦争で歩兵として従軍参加し、戦争後も軍に留まり大佐に昇進した。その後殖民星政府総督選挙に立候補し、当選。殖民星政府総督として現在に至る。軍人というよりも寧ろ優れた政治家で、殖民星政府の経済政策は株式や金融よりも生産を重視、比較的穏やかな経済成長を達成した。戦争の経験から在来種に対する差別感情がある。
  • 殖民星軍最高司令官ヴァシリー・K・ロトミストロフ提督
ニーレンベルギア殖民星軍最高司令官。ニーレンベルギア殖民星政府の影の支配者といえる。物事を考えるときは必ず本質を見ることを心がける賢明な人物だといえるが、軍事的才覚はいたって平凡な人物である。基本的に温厚で公正な人物であり、差別を嫌う。彼の思想は一部外交政策に現れており、一部の在来種国家との国交樹立は彼の意向によるものである。典型的なハト派軍人。

ホモ・サピエンスにおける少年に酷似した雌雄同体型原住民(ネイティヴ)

  • エイリア元帥
エァルヴィエロ西方軍司令官であり、エァルヴィエロ戦争に参加した人物。天才的軍事指導力を発揮したが、圧倒的な軍事力を前に敗北。戦争中に捕虜となり、戦後釈放される。第1次惑星間戦争後、兵力不足を補う目的からネイティヴ師団の創設する事が決定された際にポリカルポフ提督直々の招致を受け、すべてのネイティヴ師団を統率する最高司令官に就任する。彼は軍事的に天才であり、装備が人類のものであれば図上演習において人類の将軍に敗北した事は一度もなく、その天才的手腕においてネイティヴ師団を精鋭部隊に育て上げた。ポリカルポフ提督に植民星軍の次期最高司令官に任命され、人類そしてネイティヴの多くの将兵からの信頼を受けた人物であった。ただ、ネイティヴに差別感情を抱くチェザーレ総督(当時大佐)ら一派からは敵視され折り合いが悪かったという。彼はかなりの好色家で、性行為を好み日に4,5回も性行為を繰り返すのは当たり前であったと言う。それが災いしたのか、30半ばで腹上死し、人類の軍隊初のネイティヴの最高司令官になる事は出来ず、この世を去った。最終階級は元帥で、今日でも多くの人類から尊敬を受けているという。
  • レザヴェア将軍
ウェライスディリア王国陸軍第2軍司令官であり、ヴィヴィア独立国連合軍の最高司令官である。彼は不幸にも能力的に平凡以下であると評価される事が多い。その最大の理由は、4024年に起こった国境紛争である。当時新任のレザヴェア将軍は国王直々の攻撃命令を受け、部隊を率いて国境を突破、僅か3分の1以下兵力しか持たない植民星陸軍ネイティヴ師団に攻撃を仕掛けたが、あまり損害を与えられずに逆襲され、隷下部隊を全滅してしまうという大敗を喫してしまった事に起因するといわれる。彼と面会した事のある植民星軍の将校によると「外見は可憐な少女のようで性格は人懐こく、誰もが彼を好きになる。レザヴェア将軍とはそういう人物である」との事。

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最終更新:2009年03月09日 14:21
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