タイフォン人類圏統合体

ネルヴィル星系第二惑星タイフォンに誕生した人類国家。
人類は機械化によって自動人形オートマトンと呼ばれている。

Taifon’s earthian sphere
国旗


目次



略史

古書に記されている人類、地球、軍拡競争、最終戦争という僅かな文字以外、自分達の過去を特定する記録は失われた。

崩壊する世界、超長期戦争、衰退する文明―

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連日のように上空に爆撃機群が出現。

サイレン音が鳴響き、サーチライトが夜空を照らす。

都市への攻撃は日に日に熾烈さを増していくばかりだった。

黒煙が濛々と上り、暗黒に蔽われた空を、大地を焦す火焔が赤々と照らす。

集団疎開が行われ、学校は閉鎖され、市街は閑散としている。

死者の数は天文学的数値に達し、既に人心は麻痺し、死に対する無感情が蔓延している。

このような無意味な戦いが延々と続けられているのだ。

ある人間は考えた。もはやこのような戦いは終わらせなければならない。

固い決意は遂に実を結ぶ。秘密裏に行われた幾つもの非人道的実験により、遂に救世の使徒が完成された。

現れた救世の使徒ヴェステルは、蒼空にタイフォン人類史以来何千年と微動だにせず存在し続ける忌むべき存在『邪悪なる雷神』と侵蝕した。

最終決戦兵器―と、軍はこう呼び、その圧倒的な破壊力に頼る。そして、また今日も一つの街が消滅した。
戦乱の星に平穏が戻った。戦争は有耶無耶のうちに無くなった。全土を焦土とすることで―

ネルヴィル星系第二惑星タイフォン

戦争によって破壊し尽された第二惑星タイフォン。アモルフォスという衛星を有する。
その名前の由来も、そもそも戦争の発端も誰も知らない。ただ戦争によって焦土化された大地という事実だけが残った。
惑星に人類が移住して以来存在し続けるという邪悪なる雷神のみがそれを解明することができるが、
人類は戦争と言う名の歪んだ過去の歴史を忌避し憎悪し破棄することを選んだ。


古代遺跡

戦争以前に作られた記録の無い建造物群。

『邪悪なる雷神』

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戦争の元凶ではないかと考古学者に疑われている、いわば"戦争という名の歪んだ過去の歴史"の象徴であり最も忌むべき存在。
古書に似たような挿絵が描かれており、人工知能、軍事衛星との記述がある。
カーテンや外套を思わせる甲板は光学による火砲をも兼ね、
幾何学的に精緻なデザインは女性的であり、兵器として生まれ持った側面に限らずある種の芸術性をも感じさせる。
これと侵蝕したヴェステルは、全エネルギーを投下し惑星全土を破壊し尽くした。
上空五百kmの静止軌道上にあり、現在は静態を保っている。

古書に書かれた挿絵(外蓑を遮蔽した状態)

古書The old mythical book(Historical materials)

タイフォン人類史初期に著されたとされる書物で今時珍しい紙媒体。
だが現在の我々がそれを事実(歴史編纂書)と知る由も無く、内容的に神話のような物と解釈されている。
人類がどこから来たか、どうして来たか、国づくり模様、戦争が起こった経緯、果ては兵器解説などが断片的に記されている。
しかし重大な根幹部分が戦火により焼けて欠落。現在は厳重な警備体制の下でセレネイド国立博物館に収蔵されている。

宇宙港セレネイド

邪悪なる雷神に次ぐ古代遺跡の一つ。戦争で廃墟化していたものを再利用。
我が国最大の宇宙への玄関口。首都と軌道エレベーターが通っており、アクセスは良好。

タイフォン人類圏人民領導体制

表面的には合議制。然しながら、戦後復興方針に関わる全ての決定権はエステルが掌握。

タイフォン人類圏人民委員会

戦後復興に関する権限執行及び全人民を統一する意思決定の最高機関。

最終決戦兵器The ultimate weapon(救世の使徒)

ヴェステル・マーガトロイドVestelle Margatroid
人の手で作られ、神と言われた少女。救世の使徒。圧倒的な戦力によって幾万の敵軍を殲滅。
最終的に邪悪なる雷神との侵蝕を行い、全エネルギーを投じて惑星全土を完全に焦土化。戦争を終結させる。
人民委員会に対する発言権を有する。人民からの支持は絶大で、ヴェステルに個人に対する崇拝に傾倒しつつある。

  • 兵装
核エネルギー砲
ガウスカノン砲(弾薬は散光弾採用)
多連装ロケットランチャー
空対空ミサイル群
三次元索敵レーダー
自動火器管制システム
可変翼
偏向シールド生成装置
常温核融合反応炉
パルスジェットエンジン×2
※上は通常戦闘形態時の兵装。非戦闘形態時と以下の条件で外すときがある。
邪悪なる雷神との侵蝕に於いては常温核融合反応炉を除く全ての兵装を外している状態で、
全エネルギーを邪悪なる雷神の起動及び超大出力エネルギー砲に使用し、地上に投下する。
この時、地上への投下エネルギー量は水爆数十個分に相当する。

住民

機械化された人類

戦争による破壊で生態系、エコシステムを完全に崩した惑星環境。人類は生存の危機に瀕した。
機械化という選択を行い、永遠の命を享受。その代償として、終りの無い復興に従事させられた。
外見上はさして変化は見られないが、命令に絶対忠実な存在。即ち自動人形オートマトン、と。そう呼ばれる所以でもあった。

代表的な都市

主要都市は壊滅。戦後僅かに開拓村が建設された程度。

セレネイド市

我が国の首都。
ジオフロント都市で、最終決戦兵器による全エネルギー投下によって部分的に崩落したものの現存する。
五千万人が身を寄せ合って生活している。交通手段はフライヤーと称される電力駆動反重力エンジンで浮上する自動車、バス等である。
宇宙港セレネイドまで軌道エレベーターが通っている。

軍事

超長期戦争を経験し、兵器の数及び種類は星団でも有数と言われる。
ただ兵器の技術水準は低下しており、現段階に於ける水準としては破壊力を除けば極めて貧弱と言うしかないだろう。

タイフォン人類圏防衛部

タイフォン人類圏の地上軍、宙域軍を統括する。
通常、指揮権は人民委員会の防衛部長に付与される。

タイフォン人類圏地上軍

総兵力は一千万人規模。更に陸海空軍に分類される。
対宇宙迎撃システムを運用しており、対宇宙ガウス砲及びミサイルを多数保有。
その他、戦争中に大量に製造、建造された戦闘機、爆撃機、戦車、軍艦を保有。その他、初歩的な自律人型機動兵器を数機保有。
オートマトン兵士一人でも強力である。

タイフォン人類圏宙域軍

総兵力は百万人規模。
航宙戦艦三隻、航宙母艦二隻、航宙巡洋艦十隻、航宙駆逐艦十隻、潜宙艦五隻を保有。邪悪なる雷神は宙域軍に属する。
最終決戦兵器としてのヴェステル・マーガトロイドは、邪悪なる雷神との侵蝕を行うことで極限の能力を発揮できる。
制御に難があることを除けば、その(たった彼女一人で自滅係数1に達する存在)状態に於いては、いかなる敵にとっても最大の脅威。

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最終更新:2008年10月07日 15:28
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