エッカート天体連合体

エッカート天体連合体(eckert celestial federation)

概論

カイバー星系の準惑星エッカートを筆頭とする無数の外縁天体に存在していた科学国家。各種研究機関および研究者が深く政治に関わっていたこともあって他国の追随を許さない高い科学レベルを誇っていた。勢力自体は所謂列強ほど大きいわけではなかったが、科学技術のおかげで生活水準は高かった。主要諸国の中心となる惑星から離れていたため、結局戦争に巻き込まれる事も無く、またその意識も薄く、穏やかな雰囲気を保っていた。
全住民の星団外への脱出により、現在は事実上存在しない国家である。

標語	よりよい研究環境を
国歌	協奏曲「天球」
言語	宇宙共通語
元首	シャルロット評議会議長
英名	eckert celestial federation
略称	E.C.F.
種族	フェザーフォルク(有翼在来種)、人類
通貨	Phel(星団共通通貨)

国名

領域の外縁天体群の観測活動を行った天文学者エッカート氏に因んでいた。

歴史

人類移住艦隊の一員で、研究者の構成比の高い艦群が発祥であった。
彼らは知的在来種の活動している惑星へ入植するほどの力を持たなかったので、カイバー外縁天体の小天体にコロニーを作り居住した。
その際冷凍状態の有翼の在来種を発見し、これを生命活動の再開に支障のないように解凍した。
そしてそれぞれ小天体単独では海賊などの脅威への対抗力に欠くため、連合体を結成するに至った。

ターン22：エッカート天体連合体、人がいなくなり滅亡する。

しかし、星団会議発足直後から在来種からの敵視を受け、W.L.T.C.の指揮下でE.C.F.全住民が星団外への移民となり、事実上連合体は解体した。

科学技術

市民の中での科学者の構成比が高かったため、科学の進歩に肯定的かつ推進的で、他国の追随を許さない高い科学レベルを誇っていた。
日常的に超光速が求められるような広大な領域を持っていたため、ワープ技術に関しては特に高く、波及的にエネルギー・ハードウェア・ソフトウェアのあらゆる面で高度な技術水準にあった。
また、一人だけだが自我を持つ人工知性を保有していて、膨大な情報をまとめたデータベース情報系の編集や研究開発の補助などを行っていた。

政治

領域が広大であったため、基本的に最大でも天体単位の地方分権が徹底されていた。また、研究機関の政治への関与レベルが高かった。

外交

カイバー星系以外の情勢には無関心で孤立主義的な傾向を持っていた。
入植時に在来種との軋轢が全くなかったため、在来種との融和を外交方針に掲げていた。

経済

高い技術水準を基礎とした先端産業製品(航宙艦の機関など)を輸出していた。小天体からの採鉱は内需を満たす程度しか行われていなかった。

代表的な領域

カイバー外縁天体(エッカート天体群、Eckert Objects)の小天体を管轄下としていた。これら天体の軌道半径は全て30A.U.(天文距離)を下らなかった。最も軌道半径の長い天体では1光年を越え、領域は通常の国家の比にならないほど広大であったが、外縁天体は安定した軌道をとるものが極わずかであるため、実質的に開発可能な領域はそれほどではなかった。

• 準惑星エッカート

組成的には氷惑星であるが、直径が小さいため準惑星に分類される。後述のフェザーフォルク種が発見されたが、いかにしてこの氷の星に知的生命体が誕生したのかは不明である。

住民

人類系に関しては前述の通り科学者の構成比が高い。在来系に関しては準惑星エッカートから若干名の凍死(というよりコールドスリープに近い)のような状況にあった知的有翼ヒューマノイド種族(フェザーフォルクと自称)が発見され、人類達に復元された。人類系にしろ有翼在来系にしろ穏和で探究心の強い国民性といわれる。

• エッカート系人類

遺伝子改造の行われていない純粋な人類だったが、高度に発達したドラッグデリバリーシステムによってある程度耐久力や知的能力の改善を図っていた。

• フェザーフォルク

人類によって凍結下での半永久的冬眠状態から復元された種族。有翼であることが特徴である。なぜただの氷塊にかれらが在住していたのかは定かでない。

軍事

平穏な情勢が続いているため軍事力は高いとはいえなかった。
小天体は惑星と違い大気などによる攻撃の減衰がまったくなく、逆にそのサイズの小ささからシールドが運用しやすいため、火力よりもシールド力を高め損害を最低限にする防衛ドクトリンをもっていた。これにあわせ戦闘艦も同様に火力よりもシールド力を重視する傾向があった。