フェイルディラシア星系惑星ロマーニア(現地名:第一管制宙域第一惑星)上にある第一行政管区を首都とし、機械種が多数を占める立憲君主制国家。第一種文明。
目次
設定
国旗 |
|
国の標語 |
幸福が至上 |
国歌 |
幸福至上主義社会帝国憲法前文 |
公用語 |
共通語 |
国家元首 |
ベアトリクス・ペートラ・ベルガー皇帝 |
首星 |
第一管制宙域第一惑星 |
首都 |
第一行政管区 |
最大都市 |
第七行政管区 |
公式略称 |
社会帝国 |
英語国名 |
Supremacy of Happiness Social Empire |
通貨 |
ドニア |
国名
幸福至上主義社会帝国
機族の幸福至上主義を是とする社会によって構成される帝国という意味。
固有名詞を一切含まない国名は帝国が土地に縛られない全機族のための存在という思想による。
国歌
国歌は幸福至上主義社会帝国憲法前文だが、これはその通り憲法前文に曲をつけただけのものである。
歴史
参加前
約千年ほど前に人類種と二角人との種族闘争によって双方が絶滅したことにより、機族が惑星唯一の文明種族となる。
その後、惑星内で完結した省エネルギー社会を構築し平和で緩やかな時が流れる。
全機族統一評議会共産主義連合から国民選挙による国体変更によって誕生した国家。
その後星団の他の知的生命体への関心が高まり星団会議に参加することを決定する。
星団会議参加後
4133年、長らく禁じられてきた宇宙開発が実施される。以後宇宙移民が急速に進む。
革新派主導のものとで改革開放による星団会議所国との交流が図られるもD01条約及び惑星領有問題など失敗が続き改革派は政治的影響力を失う。この政治的空白による混乱の一つの収束として4140年1月10日、白い流星事件が発生。第322行政管区限定の局地的ではあったものの軍民巻き込む本格的な武力衝突がおき死者3000万人を超える。
革新派が諸外国との交流の必要性を説き再び主流を取り戻すも、外交方針が転換され柔剛合わせて協力に諸国に働きかけ始まる。
しかしながら失政を挽回できず保守派に主流を奪われ4152年に鎖国体制が決定される。
政治
制度
立憲君主制
民主的 |
-----◆- |
独裁的 |
政治的左派 |
-◆----- |
政治的右派 |
開放社会 |
------◆ |
閉鎖社会 |
自由経済 |
------◆ |
中央計画経済 |
常備軍 |
-◆----- |
徴兵軍 |
タカ派 |
----◆-- |
ハト派 |
介入主義 |
--◆---- |
孤立主義 |
立憲君主制だが皇帝は政府により任命される一官吏に過ぎない。現皇帝ベアトリクス・ペートラ・ベルガーは270年前の建国時に任命された初代皇帝。皇帝は平時において務めがなくその強大な独裁権は全く使われない。
皇帝のもとには最高会議が置かれ平時の事実上最高機関である。議員数は11名、非公開で皇帝の次の命令権を持つ。最高会議は長期生産計画や重大な国事判断のみが行われその影響力に反比例するかのごとく命令数自体は多くはない。だが皇帝と違い日常的に業務を務めている。
法律は執政府内務局法制部が定める。民主政ではないので議会はない。
執政府という機関全体が一種の政治的審議組織となっており、法制では頂点こそ執政府長官ではあるものの各局長級や部長級といった役職者の意見に大きく左右される慣習がある。そしてそれら各役職者もその部下や研究者の意見に左右されるので実際は執政府全体の意思が強く反映される土壌となる。
4152年に国家という社会体制の次世代として提唱されたセルネットワークを検討することが決定。その後検討と推進を繰り返しそれまでのトップダウン型ピラミッド方式の組織原則がボトムアップ型ネットワーク方式に切り替わることとなる。国家という枠組みとしてはその際に幸福至上主義社会帝国は終焉することとなる。
派閥
以下は帝国内の主な派閥。主流な派閥を上にしている。
次点を占める多数派。機族の幸福のみならず全ての生命の幸福のためにより強い政府介入とより一層の精神制御を求める。諸外国への介入を求める一派でもあり、一刻も早い幸福のためには少々の強硬手段も許容する。急進的改革派とも。
最も主流な多数派。機族の幸福を実現するため政府による積極的な介入を求める。穏健左派、或いは開明的改革派とも。
帝国を解体し、機族はこれまでの個体主義を廃し、群体としてより機械的になることを求める。
孤立主義に戻り惑星内で完結すべきとする派閥。又機族は他の種族と相互理解が不可能なので幸福にすべきは機族に限るべきとも主張する。独立孤高主義派とも。
古来より推進しているのは少数だが、最も多くの機族から共感と憧憬を抱かれている思想。人類に似せるためより徹底した擬似活動を求める。彼らは機族としての種の繁栄より擬似活動が機族の存在意義であると主張し擬似活動のためなら自滅と崩壊も許容する。保守的旧約派とも。
過激な少数派閥。現在の機族のほぼ全ての価値観・制度・風習などを旧時代の奴隷的存在であると断じ、機族独自の発展を行うべきとする急進的改革派。独立主義派、開明的旧約派とも。
現在の幸福至上主義は過ちであり機族の幸福は絶対的価値を持ち得ないので幸福の強制はやめるべきとする派閥。別に共産主義を主張しているわけでは必ずしも無いが他の反動主義者とひとまとめにされる。
1000年前の文明を蘇らせようとする派閥。常に少数派だが同時に常に一定の支持を得ている。
以下は派閥とすら成長していない思想・主義。
既に機族は存在意義を失い今直ぐ全機族が滅びるべきとする思想。たまに影響された機族が自殺する。
機族以外の全ての生物が健全な発展をするために管理保護するのが機族の責務であるとする思想。なにが健全な発展なのか、なぜ責務なのかといった根拠が弱く思想としてより理想論や心得として受け止められた。
新たな社会体制であるセルネットワーク主義を構築し巨大凡帝国圏を構築しようとする思想。近年急速に支持者を増やしその真偽について盛んに研究されている。セルネットワーク主義は簡単にいえば従来のトップダウン方式のピラミッド型組織ではなくボトムアップ方式のネットワーク型組織が次世代組織であると主張する学説。
税制
社会帝国に税はない。機族は各行政管区に公共サービスや行政サービスの代金を支払い、社会帝国には国民基本料金を基礎として各種代金を支払うことが国税に相当する。社会帝国・行政管区はその収入をもとに運営されている。
代金は様々なものに及び行政サービスはもちろん安全・空気といったものにも代金が要求される。
しかしながらほとんどは自動で収支が行われるため機族が意識することは少ない。そもそも過不足があれば行政管区及び社会帝国が補填や追加徴収を行うことが殆どであるし、売買に通貨を使用することはなく自動的に電子決算が行われる。これは機族が全員接続されその行動がハード・ソフト両面で監視されているから可能となっている。
外交
これまでは他国に関わるべきではないという原則があり鎖国を行うなど孤立主義であったが人類入植に伴う国外への関心の向上により一転介入主義に転じている。
外交方針としては主に機族を幸福にすべく他国への『啓蒙』活動を進めるともに、友好的な交流を推進する宥和政策となっている。しかしながら機械種のみとなって数世紀がたっている社会帝国では多種族への理解・友好という機会がまず殆ど失われており、死という概念・異文化という存在・理解するされるということ等々が忘れらており最初に人類種が入植に来た際は武力衝突に発展した。彼らに悪意はないが彼らをまともに相手にしていたら話が通じないのも確かであり異文化交流を一から進める状況になっている。
社会帝国では積極的な移民受け入れを行っているが、その際に思想を含む持ち込み検査、人権を無視した再教育によって強引に幸福至上主義にする他、更生の余地なしと判断されると収容所に入れられるため望んで行くものは思想的賛同がある者だけである。
4130年代後半に入ると外交上の失敗が続き社会帝国の孤立化が進む。同時に孤立主義が台頭しそれまでの革新路線に見直しが求められ始めた。4140年1月10日に起きた白い流星事件は大規模コロニーが深刻な被害を被るなど機族に大きな損害を出したが、社会帝国に与えた衝撃も大きく革新派の縮小への圧力が強まる結果となった。
移民受け入れ
社会帝国は移民受け入れを大々的に推進しているが当然と言えるのかほとんど希望者は居ない。
そもそもなぜ彼らが移民政策を推進しているのかというと、急進的幸福至上主義者が原因である。彼らは社会帝国にとどまらない全星団、全銀河のあらゆる生命を幸福にすべきと考えているが当然他の主権国家にそんなことをすれば大問題である。彼らの強硬派はそれさえも無視しているが社会帝国としては他の主権国家に干渉する気はない。そこで他国の生命を『幸福』にするために社会帝国民となってもらうという方針が出た。すなわち「自国民なら好き勝手できるから家に来な」という主張であるがこれが現在の社会帝国の外交方針となっている。
機械種族新興国家支援策
社会帝国は機械種族新興国家への支援策として包括的且つ継続的な支援を実施している。
被援助条件は機械種族国家・社会帝国との友好関係を目指していることのみ。
支援決定後すぐさま資金・燃料・資源を各3000ずつ支給、その後も必要な資源を格安或いは無償で支給する。又、相互安全保障として社会帝国統合軍の駐留などにより怪獣・他国からの軍事的脅威を排除する。
なお、国家運営全般の助言も行いその運営を補佐する。(ゲーム的効果は余り有りませんが設定が思いつかない・報道が書けない・なにすれば良いのか分からない。など有りましたらご相談に乗ります。ただし社会帝国の中の人がゲームが上手いとかではないのでご注意を)
(ゲームバランスを考慮し、社会帝国から大量に無償供与を受ければ通常それだけ社会帝国の影響圏に入ると考えてください。それがデメリットかはプレイヤーの判断によりますが一般的に外交的自由さは失われます。有償・少額の無償援助のみだとそれらの影響は少ないでしょう。お望みのゲームプレイとご相談の上お決めください。この支援策は本ゲームの新規者開拓と社会帝国の友好国発見を目的にしたものです。この件についてはお気軽に外交スレなどにお書き込みください。)
星団会議脱退
多くの外交的失策、異文化交流の失敗を受けて革新派はその勢力を減少させた。それまで目指された融和と理解が恐れられ孤立と不干渉が求められる。執政府執政長官の交代によって革新派は主流から転落これを決定打として開国の再検討が行われる。
4152年4月2日に星団会議からの脱退を決定。以後は孤立体制へと戻る。
国交が開設された国家(開設順)
経済
経済は国有財産修正計画経済制。執政府経済局策定の経済管理計画に基づき運営される。
また通貨ではなくポイント(ドニア)が通貨に変わるものとして利用されている。
ただし、配給制ではなく資本主義と同じく消費者の自由意志で売買が行われている。
労働
社会帝国には勤労という概念が乏しい。社会帝国においては全機族を対象に一定額の無条件支給が行われており、それは最低生活費に等しいため極端な例として働かなくても生きて行くことはできる。そもそも共産主義体制だった頃から労働は政府の指示によるものだったが、社会帝国でも労働の自由はあるものの推奨される労働以外につくにはそれなりに面倒な手続き審査を受ける必要がある他、働かなくても生きていけるので多くの機族は働かないよりは働いたほうが楽しいという意識で労働している。彼らにとって労働とは苦痛なものではなく自身の満足のために行う娯楽の一種なのである。
司法
制度
司法は執政府内務局警務部が警察活動全般を、司法局が裁判を行う。
裁判は三審制。
最高裁判所の一種類。原則として終審。
高等裁判所の一種類。大事件或いは高度な政治事件などは必要に応じて第二級から開始。
地方裁判所・一般裁判所・少年裁判所の三種類。
地方裁判所は一定面積ごとに設置され、一般裁判所は一定人口以上の都市に設置される。
どちらも内容に変わりはないが、どちらかと言えば地方裁判所は軽犯罪以下、一般裁判所はそれ以外という使い分けがされている。
少年裁判所は未成年・準成年の犯罪係争その他を担当する。
例外
最高会議の判断で開廷。第一級判決後でも行われ主に重大な政治事件や国家公安に関わるものなどの他、国家目的に反した裁判にも行われる。原則判決が最終決定。
軍務局の判断で開廷。主に軍人の軍令違反などで行われる。戦時及び基地内などでは軍部は司法局の裁判権が及ばない。
教育局
通常の司法制度とは別に教育局思想教育部による思想教育が行われる。これらは幸福のために必要なあらゆる手段が許可されており、思想教育に拒否は原則許されないが、たまに強硬に抵抗する者がいるのでその時は教育士達が時に優しく、時に強制的に連行する。
基本的にはカウンセリング、集団生活、催眠療法といった様々手段が取られ、教育が成功するまで開放されることはない。最終的な教育方法は対象の頭脳を直接書き換える再書き換えと呼ばれる方法が取られる。基本的に知能部分は直接操作が禁じられているので、大抵は自己成長でブラックボックス化しており人格の変更や記憶の健忘がときたま発生する。深刻な障害が発生した場合は再起動が行われ、それでも深刻な障害が続く場合は調査のため研究される。その場合対象機族は死亡扱いとなる。
惑星特徴
第一惑星
帝国の主星であり唯一の保有惑星
よくある海洋型惑星である。惑星環境は機族にとって都合の良いように改変されている。
各地に旧時代の遺物が厳重に保存されている。風化や侵食といった崩壊を防ぐため遺物はその多くがドーム状の保護施設で覆われている。その規模は大小様々で半径1mから最大数十キロに及ぶ巨大なものが無数に存在する。
それらは惑星各地の地表部分を覆っているため、そこに在住する機族の生活領域はその上に外殻が作られた更にその上に存在する。
代表的な都市
第一惑星は300を超える行政管区によって区分けされており、各行政管区が実効上の最小行政単位でありその下にある都市を全てを管轄している。
帝国の政治中枢。人口は120万。一般人の出入りは禁止されておりこの管区は政府により全面的に管理されている。
行政管区最大人口である1030万を誇る。文化・経済の中心地であり大都市圏を形成している。
宇宙開発が開始されてから始動した第一制宙管区から切り替えられた行政管区。その後分割された。宇宙圏での政治的中心地。研究施設も多い。
住民
人口構成
国民の殆どが機械種であり政府の積極的な移民受け入れがあってもほとんど移民が来ないため人口構成は帝国人がほぼ全てを占める。
帝国の機械種は自身を機族と呼ぶがこれは歴史上の産物である。機族はほぼ人類と変わらぬ姿だが彼らの行動は初めて会うものを(特に人類種を)驚かせる。
機族
機族は一言で言えば高度な人型ロボットだ。外見は人類種と変わらず、その生活様式、文化の多くが酷似している。
機族の誕生は工場で生産されエネルギーを注入されて発生し、そこに生殖は一切存在しない。但し擬似的な生殖行為による出産も可能である。
その後人類種と同じ成長をたどるように体を交換していくことが、機族にとっての成長となる。
機族にとって体とは服と同じであり全くの別の体になることは珍しことではない。中には毎日体を変えるものもいるがさすがに機族の中でも変わり者認定される。
ただしその外見はどれも人類種と酷似するものばかりとなる。
記憶領域を直接操作することは無く、外部感覚器官が獲得した情報を記憶し、時には忘却や勘違いを擬似的に発生させる。
老いはなく、寿命も存在しないが150年を過ぎると多くの機族が自ら自殺する。200年を超えて生きるものは少なく、300年を超えるものはほとんどが特殊な事情を持つものである。
これら自殺は定められた手続きを経て行われ、分解再利用される。
このように機族の人生とそれに伴う風習は無駄ばかりである。わざわざ体を複数用意し成長を擬似的に再現し、不必要にも関わらず人間と同じような食事や排泄を行い、意味ないの死を選ぶ。
記録よれば、それらは彼ら機族が数世紀前、まだもうひとつの種族(学術名:二角人)が生存していたときの名残でしか無い。
今は滅んだその種族が先に滅んだ人類を恋しがり、その悲しみを癒すために彼らは人類種の真似を始めたとされている。
それを望んだ種族が滅び、誰も必要としなくなっても機族は変わらず人類種と同じ姿をし、人類種と同じ生活をし、人類種と同じく個性を持ち続けている。
長い時の流れで大分歪となったそのロールプレイが彼らの文明を作り上げている。
成人年齢
帝国においては19歳以上が準成年、25歳から成人である。
19歳から25歳の間は段階的に義務権利が拡充される。
奴隷
主に自己破産や犯罪を犯すなどで国籍を剥奪されたものに適用される身分。少数だが多額の対価と引換に身売りするものも居る。人物その者が売買され居住、職業の自由や自己決定権といった一部の権利が制限される。多くの奴隷は国家が保有するが一部の奴隷は国民に所有される。奴隷という名称だが法で保護されており殺害や傷害は当然犯罪であるし所有者の奴隷の扱いが不適当と判断されれば処罰されることもある。また帝国奴隷協会への加入が義務付けられ協会により支援が行われる。奴隷身分の子は国籍を取得できる。所有者と交渉し自己の所有権を手にいれれば再び国籍を取得できる権利を得る。なお奴隷は狭義の国民に含まれないので税の殆どは非課税となる他国民の義務と権利が制限される。
文化
幸福至上主義
帝国の国是であるこれは文字通り幸福を至上とする思想である。幸福の前には人権や道徳の価値は絶対的に劣り、幸福のためにはあらゆる手段が正当化されるといる極めて急進的リベラルな思想である。
これにおいては幸福の基準は当人の自由意志であり自由意志に近ければ近いほど幸福であるとする。
そしてその自由意志が万人の幸福を阻害しないよう管理統制するのが政府の役目である。この点において政府は国民の思想教育とその自由意志の達成を行う義務を負う。
思想史的にはその誕生は闘争時代の旧約まで遡ることが出来、その後自由主義、全体主義に影響を受けながら発展する。直接的に元となったのはロッレシア派(自由個人主義派社会学)のバラが著作した「自由意志本位―制限と自由、及び意識の幻霧化―」で提唱されたアイダラムとされる。その後企業家バーレイムが発展させおおよそ現在の形になる。
自由
自由は帝国において特別の価値を与えられる。幸福は自由意志に決定される以上自由こそが幸福の条件と言えるからだ。なので帝国においては自由の範囲は想像以上に広く、奴隷になる自由(身体の自由)、自殺の自由(生存の自由)、性別を変える自由、住所氏名といった個人情報を変える自由、同性異性無機有機その数問わず結婚する自由(自由恋愛)など様々な自由が保証されている。そして同時にそれが本当に自由意志であるかを判断することは厳重に行われている。自由意志の剥奪は殺人よりも重い罪とされている。
しかし、その自由意思は政府によって操作することを認めているので、政府は自由意志に反しないよう無数の手段で国民の自由意志を操作し、結果として自由により不幸になることを抑えている。
国民は鳥かごが透明であるならいくら籠に囲まれようとも受け入れている。見えるものは広大な大空のみだからだ。
しかしながら根源精神学者タグワイヤは機族に自由意思は存在しないと指摘した上で、そもそも自由という概念が空想上のものであるとし現行の自由制度とその根源である幸福至上主義を批判している。
教育
制度
帝国は18歳まで義務教育制度を導入している。以下の年齢区分ごとに区切られた教育課程あるいはそれに相当する教育を受けることが義務付けられておりこれに関する費用は無償であるが正当な理由なくこれを拒否することは許されない。これは教育権が国家にあるという方針による。
6~12 初等教育
12~15 中等教育
15~18 高等教育
高等教育までの就学率は全国で80%程になり、そのうち国外での大学教育に相当する専門教育課程・広汎教育課程・特殊教育課程に進学するのは10%以下である。
養子制度
機族は全て工場で生産されるが、始動したては赤ん坊と同じである。
生まれたての子供は機族の中から選考して未婚、既婚を問わず教育を委任される。委任対象に制限はなく記録上では9歳の子供が委任されたこともある。原則委任は拒否できない。親は子どもが18になるまで教育する義務があり、それ以降は子供の判断に任される。ただし25歳になっても親子関係を継続した場合は審査され特に問題がない場合は独立させられる。
子どもが独立すると正式には親子関係は消滅するが、大抵は親子として関係を継続することが多い。
また子どもを国家が教育することも多い。国子と呼ばれるこの子供たちは大抵は施設で集団生活を営み親子と同じく18歳から25歳の間に国子の判断で独立する。
軍事
開国前
帝国の前身である全機族統一評議会共産主義連合の後期から戦争といった武力衝突は殆ど無かった。あるとすれば極少数の過激派テロリストによるもののみである。
よって軍部は伝統的に縮小されてきたのみならず何度か廃止或いは組織替えの議論が巻き起こるほどその存在意義が薄れていた。それは帝国になってからも同じであり総兵力は200万を超えることはなかった。これは全国的な戦争行動が不可能な規模であり事実上軍部は被侵略戦争に対し衛星軌道上を最終防衛ラインとする宇宙空間限定の防衛作戦を策定し、ここを突破された場合降伏するのみとしていた。
開国後
しかし、帝国が開国後一転介入主義に転じると軍事力の必要性が急速に高まり軍拡が決定される。とは言え長期にわたり小規模であった軍組織は急速な拡充を困難にしており、その拡大は進んでいない。
そこで4135年3月14日に大規模な軍制改革が行われた。これにより軍は漸次解散し新たに設立された統合軍が帝国軍となる。主に宇宙軍と地上軍に分けられるが宇宙軍が主流・中心であり地上軍は宇宙軍の戦略のもとで運用される下部組織となる。これは現代戦争において惑星戦は衛星軌道からの質量攻撃で敵を殲滅できるので地上戦の必要性は低いという考えからである。
4135年7月にズェムリア帝国と技術交流条約
D01が締結され、軍近代化の支援を得るが第三回技術交流にて社会帝国の不備により条約は破棄される。
4141年に大量破壊兵器「陽子粒子加速砲ムク4141OHMA」を配備。
外部リンク
最終更新:2012年03月20日 00:56