エレウテリア艦隊兵士ソヴィエト

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エレウテリア艦隊兵士ソヴィエト




目次



設定

国旗  
国の標語 全ての権力をソヴィエトへ!
国歌  
公用語  
国家元首 マヌサ・ガフランミル兵士委員会委員長
首星  
首都 戦艦エレウテリア・マグナ
最大都市  
公式略称  
英語国名  
通貨  



概要

 エレウテリア艦隊兵士ソヴィエトは、エレウテリア艦隊兵士の代表者機関であり、それ自体は国家としての体裁はとっていない。ただ、長期間の宇宙航行を行うこの艦隊には、艦隊兵士の家族を初めとして多くの非戦闘員も同乗しており、彼らもソヴィエトを組織して艦隊の運営に参画しているため、実質的には国家に準ずる存在として扱うべきだろう。



歴史

 エレウテリア艦隊は、もともといずこかの惑星にあった人類種国家が編成した艦隊であり、他惑星への移住と開拓を目的とした移民船団の役割をも兼ねていた。艦隊はいわゆる世代宇宙船に近い巨大な旗艦エレウテリア・マグナを中心として構成されており、前述したとおり兵士らの家族も同乗し非戦闘業務に従事していた。家族と同居していることは、家族と遠く離れることと同等以上に兵士を厭戦的にするもので、艦隊が母星を旅立った当初から艦隊の士気は低かった。

 艦隊は百年から数百年をかけて移住先を見つける計画であり、その長い航海の途上にある惑星をいちいち探査して移住を試みた。しかし、その多くは環境的に居住に適した惑星ではなかったし、数少ない恵まれた惑星があったとしてもすでにそこには強力な原住種が存在しており、必死に抵抗する彼らとの長期間の殲滅戦を繰り広げる必要があった。人口の減少が世代交代の継続不可能に直結してしまう艦隊は、激烈な征服戦争に対して消極的にならざるを得ず、結局どの惑星にも定着することはできなかったのである。

 母星からの支援もないままに士気の低い兵士たちが戦いに繰り出されていれば、数十年や数百年の歳月の中で日増しに不満が高まるのは当然である。ある時点で彼らが暴発するのは時間の問題であったが、それには二つのきっかけが必要とされた。一つめのきっかけは、思想的な指導者の登場であり、その二つめは母星との連絡途絶であった。

 思想的に兵士らを導いた人物は、メチャ・トリミダートという中佐であった。艦隊に所属する小型艦の艦長であった彼は、若手の士官として将来を期待される人物であったが、艦隊上層部を批判して自分の部下の兵士らと交流し、その中で独自の社会主義的な思想を持つようになった。彼の思想は、もともと移住すなわち征服を目的とした艦隊の中で生まれたことにふさわしく、人類種としての原住種への原罪意識に近いものを多分に含み、艦隊の武力をむしろ人類種勢力の粉砕のために用いるべき、と主張することに特徴があった。

 トリミダートの登場と時期を同じくして、なんらかの事情によって母星との連絡が途絶したことで、兵士たちの不満は堰を越えた。この連絡途絶事件は、トリミダート派の破壊工作によって引き起こされたもの、というまことしやかなな噂もある。ともあれ、宇宙の孤児となったエレウテリア艦隊の内部では、トリミダートに率いられた兵士らが一斉に蜂起し、各艦の艦長を初めとする士官はほとんどが銃殺され、艦隊上層部の提督たちは特に残虐な殺され方をした。生身のままで宇宙空間に放り出されたのである。

 このエレウテリア艦隊革命の後、兵士委員会を発足させたトリミダートは、自らが士官出身であることを理由にその委員長への就任を固辞し、一切の職につくことなく文筆作業に入り、革命の思想的なバックボーンをつくる役割を担った。彼にかわり、兵士委員会委員長に就任したマヌサ・ガフランミルは、トリミダートと同い年の古参兵士であり、革命時に多くの破壊工作を担当した生粋の革命戦士でもある。

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政治

 エレウテリア艦隊は、兵士代表者ソヴィエトと労農代表ソヴィエトとが合同して運営しているが、艦隊兵士の革命によってソヴィエトが成立したという経緯によって、艦隊は兵士ソヴィエトによって代表されることになっている(本来それはトリミダートが唱える労働者を中心とした社会主義思想からはかけ離れているのだが)。

 兵士ソヴィエトの代表者として兵士委員会が置かれ、国家で言うところの政府や内閣の役割を果たしている。現在、兵士委員会委員長は、トリミダートの腹心であったマヌサ・ガフランミルが務めている。


外交


    • 所属組織・締結条約


経済

 艦隊の経済は、エレウテリア・マグナ内の農業・工業区画での生産と、採掘船によって牽引されるいくつかの資源小惑星からの供給によって成り立っている。長年戦時体制が続いてきたこともあり、ほぼ全ての産業で労働者の大きな部分を女性が占めている。


地理

 旗艦エレウテリア・マグナはエレウテリア艦隊の旗艦であるが、艦隊の生産の全てを賄う特性、そして何より艦隊のどの艦艇にも倍する巨体を有し、単なる旗艦というより艦隊全体の母艦と言っていい存在である。

 エレウテリア・マグナは、その内部にひとつの小規模国家に相当するような生産・居住空間を内包している。その外壁はほぼ全て資源を採掘し尽くした小惑星の成れの果ての岩石によって覆われ、傍目には人工物には見えない。


人民と文化

 エレウテリア艦隊を構成する人々はほぼ人類種であり、便宜上エレウテリア人と呼称されている。徴兵の影響で、男女は10代後半から20代前半までに結婚する傾向が強く、政府当局の再三の対策にも関わらず、離婚や再婚も盛んである。革命後は当局もむしろそれを奨励してすらいる。同性結婚も自由化された。


軍事

 社会全体が軍事組織化されているが、あまりにも長いこと戦ってきたために疲弊が進んでおり、また軍需を全て艦隊内でまかなう関係上、継戦能力はそれほど高くない。


エレウテリア艦隊の人物

 カムス・テ:艦隊ソヴィエトの外交委員長代理。外交官らしく、官僚的な現実主義と貴族的な理想主義の同居したアンヴィヴァレンツな性格。

 ドミナン・ポートレイト:反革命・人類種至上主義者として革命以来指名手配されている。しかし、その生死は不明確。唯一確認されているその事績は、ネコ型宇宙人の虐待の模様を生放送したことである。

 ガンバララ・ドラバラビル:その全てを革命に捧げた詩人。酩酊を嫌う革命戦士に珍しく、年中酒を浴びるように呑む。しかし、その人柄は同志らの敬愛を集めている。革命後は政治に関わっていない。40歳下の少年と同棲しているらしいが、それが堅物ぞろいの艦隊中央に嫌われたのだろう、というのがもっぱらの噂。

 クラフト・ブーゲンビル:包丁一本で革命に加わり、優秀な軍事指導者として名を馳せた。革命後、輸送艇の衝突事故により窒息死したが、艦隊葬(宇宙葬)には多くの人が詰めかけた。


外部リンク

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最終更新:2011年02月21日 17:04
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