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目次
設定
国旗 |
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国の標語 |
誇りを踏みにじるものには容赦するな |
国歌 |
なし |
公用語 |
ヘバストラ |
国家元首 |
テウィ・パセダ=オン王 |
首都 |
サマル=ダンダニ |
最大都市 |
サマル=ダンダニ |
面積 |
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総人口 |
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公式略称 |
ヘバステシアン |
英語国名 |
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通貨 |
トクサ |
国名
ラン=ヘバステシアン王国
諸国に対しての便宜上「王国」という言葉をつかっており、そもそも「ラン=ヘバステシアン」とは、「ヘバスト達の国」という意味である。
国歌
唄という文化は発展しなかったため、国歌はない。
生態
人類種からは、昆虫型と分類されるヒューマノイド。自分たちのことをヘバストと呼ぶ。ハチに似た外観をもち、2足歩行する。
後頭部から、触角の退化した房が垂れており、部族によりその本数は異なる。それらは、出身を見分けるために用いられるし、紐や植物を飾り付けファッションの一部ともする。
強化外骨格とでも言うべき堅牢な甲殻がその身体を形成し、また支えている一方で、進化の過程で内骨格に似た筋肉繊維の束が体中をめぐるようになり、一役買っている。堅牢な甲殻は、なまくらな刃物では傷つけられないどころかはね返すほどである。ひとたびパワーアーマーを装備すればチタン鋼なみである。
小さな昆虫からの進化による大型化の際に、神経系が発達しため、脳のほかに大きな神経が身体の随所にある。脳が主に思考ばかりを扱い、身体へは指令の統括という役目しかもたなくなったものの、他の神経が総出で運動を司り、結果人間とは比べ物にならない運動能力を得るばかりか、脳の仕事がいくつかに絞られたために、かえってたぐいまれな集中力を発揮することが可能になった。
こうした恵まれた身体能力は、危険な生物ひしめく惑星で生き延びるのに大きな役割を果たした。
かつて超音波を用いた言語を話していたが、現在では、より低い周波数の、他の種族も聞くことができる音波の言語を話す。しかし、発声のしかたが根本的に異なるため、真似できないし、他の種族の言語も話すことができない。外交官などは、もっぱら、翻訳機を埋め込むことで意思の疎通を図る。
歴史
古代文明
平安時代
群雄割拠
ファースト・コンタクト
惑星統一
現代
政治
専制君主制を敷く。ひとりの王のもとに、多くの群臣があり政治を行う。皇太后、父王には政治的実権はないが、発言に影響力はあるだろう。
皇太子は、群臣と同じ位(具体的には、『侍議』と同位)を与えられ、朝議に参加することができる。
朝議の主役である主な官職は以下に。
- 国王(一人。君主)
- 宰相(一人。王より裁可をもらい、政治上の多くの実務を司る)
- 大審議(一人。朝議の議事進行を務める。議論が紛糾すると、それぞれの意見をまとめ、長所短所を説明する。また、司法の最高位)
- 諫議(三人。皇太子の教育役。皇太子だけでなく、朝議では王にも諫言を行い、咎められない)
- 侍議(十五人。朝議に参加し、意見を述べる。実務上の他の官職についている場合が多い)
- 太守(各地方の行政長官。年に五回の大朝議に参加する義務があり、各地方の現状報告やそれに伴う提案や要請を行う)
外交
正式に国交のある国家
- 所属組織・締結条約
- ラン=ヘバステシアンとグレート・レブラカーン間の安全保障友好条約
- サマル=ダンダニ防衛通商協定
- バリアント条約機構
経済
既に貨幣の概念はあり、企業も発達している。
代表的な都市
サマル=ダンダニ
王国首都。王族の住居と朝廷があるヨンガルト=ダンダニ(光り輝く太陽)宮殿を中心に、同心円状に拡大していった最大都市である。道は掃き清められ、神殿は輝き、市場は栄える。
宮殿近く、街の中心には官庁や朝廷の出先が立ち並んでいる。
官庁街を抜けると高級住宅と商業施設が雑多にまじわり、さらに離れると住宅街に。
住民
ツチ部族
後頭部の装飾触角が二本の、最も数の多い部族。祖先は平地に暮らしていた部族で、土漠の色に似せた体色をもつことで、天敵から身を守ったとされる。そのため、現在でもツチ部族系の体色は、赤みがかった褐色である。
フニシ部族
後頭部の装飾触角が一本の部族。ツチ部族と共通の祖先をもつが、フニシ部族は樹上で生活することを選んだ。樹上では、時として触角が邪魔になることがあったため、触角の数が減ったのだとされている。
巨木に巧みに住居を構えていた。現在のヘバストたちの建築技術の多くは、フニシ部族の培ってきた技術が基となっている。体色はツチ部族と変わらない。
ユラシ部族
装飾触角が二本の、土漠から岩場にかけて暮らしていた祖先をもつ。体色は褐色から灰色と定まっていない。岩場を行き来するため、体つきはがっちりしており、しなやかに動く。身を隠す時邪魔になることが多かったのか、背はあまり高くならないように進化してきた。
マシタイ部族
装飾触角が三本の、最も数の少ない部族。部族をまとめ、統一国家としてのヘバステシアンを築き上げた、太祖マシタイ=オンの名をとって名付けられた。マシタイ=オンがそうであったように、偉丈夫が多い。
そもそもなぜ、退化するような触角が一本増えたのか、研究がすすめられているが迷宮のようにその謎は解けない。
クマサ=ヘバステシアン
二種類のクマサ=ヘバステシアンがいる。片方は、自らの意思でヘバステシアンを飛び出し、広大な宇宙に居場所を探そうとした者。もう片方は、追放されたもの。
自ら出て行ったものは、いつ戻ってきても仲間としてむかえられるが、追放されたものは戻ってきた時点で殺される。それだけの行いをしたため追放されるのだ。
多くのクマサ=ヘバステシアンは、外の世界で、用心棒やならず者などになっている。特に、追放されたような者どもは、ギャングの護衛などによく見られる。
一方、戻ってきた者のなかには、外界の珍しい品やすすんだ技術、制度を持ち帰ってくる者がおり、奇異の目でみられることが多い。概ねは召し出されて政府にそれらを伝え、褒賞を得る。なかには、たいそう有能で王侯に気に入られ、外交官の一人となり再び宇宙を駆け回ることになったものもいる。
文化
身分制度
厳格な身分制度によって、階級がわけられており、頂点から、【テウィ】(王侯)、【ナハイ】(官僚)、【マホイ】(神官)、【フルジャ】(軍人)、【ヨトウィ】(平民)、【クマサ=ヨトウィ】(奴隷)となっている。
テウィ(王侯)
テウィは王、貴族に与えられる身分のことで、高い徳と功績をあげた一族が列せられる。テウィの中でも、『アダラ=テウィ(王家)』、『マジャ=テウィ(功臣の一族)』、『グヌ=テウィ(功により新たに認められた一族)』がある。
ナハイ(官僚)
ナハイは、厳しい官僚採用試験に合格し、かつ識見や人格等で特に秀でているとされた者に与えられる身分で、ナハイ以上の身分で国政に参加することができる。
マホイ(神官)
マホイは、人民の生活に広く浸みわたっている信仰をつかさどり、生活を導く、神官に与えられる身分である。若いマホイの一族の者は、神殿にて壮年のマホイの元で修行を積み、徳行を重ねることで一人前の神官になる。修行中のマホイのことを、『マシ=バラ=マホイ(マホイの道を歩み始めた者)』、神殿の神官たちをたばねる経験豊富なマホイを『ヘヌサ=バリ=マホイ(マホイの道をなぞる者)』、信仰を監督し神殿の管理を行う者を『マホイ=シラヤト(マホイの御者)』、大僧正を『アラ=マホイ(大いなるマホイ)』と呼ぶ。ナハイやフルジャに比べてよく民衆とまじわるため、尊敬を集める。
フルジャ(軍人)
フルジャは、軍事、警邏、貴人護衛などに携わる。男子は皆、成人の儀であるナシーラク狩りで、まずフルジャの適性があるかどうか見られるが、よほどの豪の者でなければまずそこで選ばれることはない。税を納め、身元が保証されているヨトウィの男子であればだれでも、採用試験を受けることができる。体力・知力ともに十分で、優秀と判断されれば、フルジャとして士官の道を歩み始める。フルジャの中でも、軍隊を率いるものや門番など身分の違いはあるが特に身分制度上は差異はない。しかし、フルジャという軍制の中では、その上下関係は厳しく、一軍を率いるものと兵卒をまとめる隊長とでは力の差が大きい。なお、兵卒や私兵にはフルジャの身分は与えられない。
ヨトウィ(平民)
ヨトウィは、労働者、つまり一般市民に与えられる身分のことである。商人や農民、職人などすべての市民はみな等しくヨトウィである。ヨトウィのなかでも所得の格差がうまれ、微妙な上下関係が存在するが、身分のうえでは皆平等である。
クマサ=ヨトウィ(奴隷)
クマサ=ヨトウィとは、『ヨトウィを捨てた』という意味で、奴隷階級を意味する。貧しく、自らの生活を支えていくことができないと感じたものは、役所に申請することで、ヨトウィの身分と引き換えに、最低限の衣食住は保証されるが、ほかありとあらゆるヨトウィ以上の持つ権利を失い、主のもとで働かなければならない。反対に、衣食住さえ保証できれば、奴隷は容易に手に入れることができるため、すこし生活に余裕がある者なら、たいてい奴隷を雇っている。
この身分制度で最も重要なのは、誰でものし上がることができるし、容赦なく下位におとされることがあるということである。
たとえば、信仰に励み徳を重ねているものは、神殿が目を留めて修行の道を開いてくれたり、極端な例では、一介の奴隷でも、国の大事に立ちあがり活躍すれば、功が認められ貴族にさえ列せられるかもしれない。
一方で、一族の恥となる行為や、おきてに反する行為を犯した者がいれば、その度合いに応じて一族全体が身分を貶められる。したがって、教育は厳しく、律する掟はとても細かく定められている。
成人の儀
生まれて15年経った男子はみな、おそろしく、獰猛なナシーラクを一人で倒さなければ、成人として認められない。かつては、わずかな水と食糧、武器だけで荒れ野や山をめぐり巣穴を探しだし、そこに住まうナシーラクを誘い出し倒すという方法をとっていたが、現在では、ナシーラクは、軍用などに飼い慣らし繁殖させることができるようになったため、円形の闘技場で、空腹で凶暴になったナシーラクと1対1で戦うという方法になっている。
女子もそうすることで成人として認められることができるが、ナシーラク狩りを選ぶ女子はごくまれで、多くの女子は、神殿のマホイの巫女の元で厳しい修行を積み、また、老婆たちからいくつもの知恵を授けられ、成人とされる。
戦士
ヘバストは戦士の種族である。原始的狩猟生活を送っていた頃から、家長や若者は鍛錬に励み戦闘技術を磨いてきた。文明開化・星団社会進出とともに、戦士たちの社会的地位は、日常生活や精神世界に深くかかわる神官たちにとってかわられたが、戦士たちへの敬意は変わらず払われている。特に、年に数日定められている武神記念日には、戦士(つまりフルジャ)の日ごろの忠勤と武勲をねぎらい、大祭の開催と恩赦が行われる。この大祭は武神大祭といわれ、その日限りではあるが、各種インフラ機関を除くすべての仕事が公休となり大宴会が行われる。
伝統武術
狩りから派生した、槍や大刀など長柄武器を用いる武術が発達した。かつてはそれらで、俊敏で強靭、獰猛な獣を多く相手したため、攻撃してくる相手を強烈な突き・払いで迎え撃ち、とどめへつなげる動きがよく見られる。
また、そういった武器をなんらかの事情で使用できなくなった場合もあり、格闘術も発達した。対する獣のように、すばやく動き一撃を加えなければ死が待っているため、鮮やかなステップと目にもとまらぬ打撃を主体とする。人類が相手なら瞬きする間に3,4発は叩きこめるだろう。
奴隷戦士
いわゆる私兵のことである。おおよそ、用心棒や要人警護の任についているが、あくまで私兵であり、王国に認められた戦士ではないため、フルジャの身分は得られない。また、主人に対し忠誠を誓いその命令は絶対という性質上、彼らの身分を奴隷として縛っている。しかし彼らはただの奴隷ではない。身分こそいやしいが、武を尊ぶヘバストの気質から、彼らは、奴隷にゆるされていない権利のうちいくつかをゆるされている。
近代の戦闘技術
文明開化にともない、乏しかった飛び道具に、いわゆる銃器が加わることで戦いの様相は様変わりした。近接戦闘から、激しい銃撃戦が繰り広げられるようになったのだ。恵まれた身体能力から、単純な歩兵戦闘能力はかなり高い。かといって白兵戦を挑もうものなら、積み上げられてきた伝統が挑戦者の息の根を止めるだろう。
信仰
軍事
徴兵制
壮丁には三年の義務兵役期間がある。終了後でも、兵士を続けることはできる。衣食住と賃金が一応支給されるため、生活の為に兵役を続ける者も多いが、未開拓地域への遠征や都市の周囲の哨戒など、危険な獣の多いこの星では、かなり危険な労働に従事することになる。兵士は軍にとって、体のいい奴隷かもしれない。
兵器
彼らの発声のように、超音波技術を応用した武器が主流である。
特に、ユマイサ=アームス社製のY3シリーズは、ヘバステシアンにおける銃火器の傑作であり、軍の装備として採用されているもののほか、民間にもY3-Gピストルなど軽火器が出回っている。超音波による衝撃を電気的エネルギーで包み弾状に形成、射出する。
一方、白兵戦においては、テジヌ社製の武器の人気が高い。バイブロブレードを備えた大刀、刀、槍などである。バイブロブレードは恐ろしいほどによく切れる。
宇宙軍
外部リンク
最終更新:2011年03月07日 17:39