放送の方式のカテゴリー

BSデジタルのチャンネル

2003年12月より地上波デジタル放送は開始されましたが、BS放送に関しては2000年12月よりデジタル放送が始まっています。
従来のBSアナログ放送では4チャンネル(NHK-BS1、NHK-BS2、NHK-hi、WOWOW)のみでしたが、デジタルBSでは発足時に在京民放キー局(BS-i、BS朝日、BSジャパン、BSフジ)と映画専門放送局(スターチャンネル)が参入しています。
2007年12月に新規放送局2局のの参入とスターチャンネルの完全HV放送化により現在12チャンネル放送となっています。

BSデジタル放送の受信にはNHKカラー受信料+945円(1ヶ月当り)が必要となります。従来のBSアナログ放送も同一値段ですので、すでにNHKカラー受信とBS受信契約を済ましている方は、追加の受信料は必要ありません。NHKに関しては衛星アンテナとBS放送を受信できる機器を持っていれば受信料が必要となります。(契約しないで放置すると、BSデジタル放送のNHK番組(BS1、BS2、BShi)に契約を則すテロップが表示されます)BSデジタルの民放に関しては地上波と同じく無料で視聴できます。
デジタルWOWOWに関しては月々2,415円、スターチャンネルHVは月々1,890円(2008年1月現在)必要ですので視聴ご希望の方は別途ご契約下さい。

BSデジタルのデータ放送

BSデジタル放送は、通常TV放送以外に「データ放送」を楽しむことが出来ます。
データ放送はTV番組に連動した「連動データ放送」と、ニュース・気象情報・株式市況を提供する「独立データ放送」があります。
「連動データ放送」は、例えば野球放送を見ながらリモコンで操作すると、出場選手や投球内容など試合の詳細なデーターを見ることが出来ます。
「独立データ放送」はテレビのリモコン操作で最新のニュースや天気予報など最新の情報をいつでも見ることが出来ます。

BSデジタルラジオ

BSデジタルラジオは高音質の音声と同時に画像(主に静止画)を楽しむことが出来、BSデジタル放送開始時には既存テレビ局・ラジオ局等の参入もあり、色々なジャンルの音楽番組(放送局)が配信されていました。
しかし、収入源の問題による撤退・放送法の改定等の諸問題により、2005年9月30日をもってほぼすべての放送を終了しました。
(唯一放送を続けていましたWINJ(333ch)も2006年11月より休止状態になり、2007年11月14日に総務省電波監理審議会より「委託放送事業者の認定取消」の答申が出され、これをもってすべてのBSデジタルラジオ放送は終了しました)
ただ、BSジャパン系「mother earth(旧472ch)」のみ、データ放送としてチャンネル779chにて6:00~8:00の時間限定で放送が継続されています。

BS(放送衛星)放送の歴史

「BS」と言う言葉の由縁ですが、
BS=Broadcasting Satellite(和訳して放送衛星)からの略称を用いています。放送衛星とは当初からテレビ放送(音声・データを含む)を行う目的で打ち上げられた衛星で、日本では1987年より本放送を開始しました。

衛星放送について

衛星放送とは人工衛星から地上に向け電波を送信しTV番組等を提供する放送形態です。
現在はBS(放送衛星)とCS(通信衛星)より放送が提供されています。
衛星は静止軌道上(赤道上約36,000km前後の上空)にあり、東経110度赤道上空にBSアナログ放送衛星(BSAT-1a)、BSデジタル放送衛星 (BSAT-2a)、110度CS通信衛星スカパー110(N-SAT-110)があり、東経124度赤道上空にCS通信衛星スカイパーフェクTV!(スカイサービス:JCSAT-4A)、東経128度赤道上空に同じくCS通信衛星スカイパーフェクTV!(パーフェクTVサービス:JCSAT-3)に存在します。

BSアナログ放送

BSAT-1aの衛星を使用した放送でNHK第1、NHK第2、NHKハイビジョン、WOWWOWの4局を送信しています。BSアナログ放送は2011年に放送を停止、ハイビジョン放送は2007年に放送停止予定となっています。

BSデジタル放送


BSAT-2aの衛星を使用した放送で2000年12月に開始されました。NHK第1、NHK第2、NHKハイビジョン、WOWWOWに加え、BS日本テレビ、BS朝日、BSジャパン、BS-i、BSフジ、スターチャンネルが放送を行っています。

110度CSデジタル放送


N-SAT-110の衛星を使用した放送でスカイパーフェクテレビ!110が放送を行っています。

スカイパーフェク(パーフェクトテレビサービス)


JCSAT-3の衛星を使用した放送でスカイパーフェクテレビのパーフェクトサービスに使用しています。

スカイパーフェク(スカイサービス)


JCSAT-4Aの衛星を使用した放送でスカイパーフェクテレビのスカイサービスに使用しています。

受信に必要なパラボラアンテナ


BSデジタル、110度CSデジタルに対応した衛星アンテナなら、BSアナログ、BSデジタル、110度CSデジタルの3つの衛星からの電波を受信することが出来ます。また、スカイパーフェクテレビ用のアンテナを使用すればスカイパーフェクテレビのパーフェクトサービス、スカイサービスの2つの衛星からの電波を受信することが出来ます。

衛星放送のメリットは?

きれいな映像

地上波と違い電波が上空から降り注がれるので障害物(山や建造物等)による電波障害が起こりにくく、ゴースト(多重像)のない綺麗な画像が提供出来ます。
また従来の地上波と比べ大容量のデータを送信できる為高品位放送(ハイビジョン放送)や高品質音声(PCM=Pulse Code Modulation方式デジタルサウンド)を提供することが可能です。

災害時や海上、僻地でも受信可能

地形の影響を受けにくい為、地震等の災害時にも安定した放送サービスの提供が可能です。そもそもBS放送は1個の衛星で日本全域をカバーできるため地上波の難視聴地域の解消を目的として開始されたものです。

衛星放送のデメリットは?

専用受信機器が必要

衛星放送を受信するには

   ※ 衛星放送用パラボナアンテナ
   ※ 衛星放送用チューナー

の2点が必要です。
視聴料金が必要

通常テレビを見るにあたってのNHK受信料が必要です。衛星放送を視聴するにはBSに関してはカラー受信料に追加として1ヶ月当り945円、CS等の有料衛星放送は別途視聴料金が発生します。

CS(通信衛星)放送

CS放送とは

放送で「スカパー!」と言えばご存知の方も多いと思います。
スカパー!はこのCS放送のひとつと思っていただければ結構です。
「CS」と言う言葉の由縁は
CS=Communication Satellite(和訳して通信衛星)からの略称を用いています。通信衛星とは通信用電波の送受信が目的の人工衛星でその機能の一つとしてテレビ放送も行っています。
現在日本国内一般向けにCS放送を行っているのは

   ※ スカイパーフェクTV!(スカパー!1)
   ※ スカイパーフェクTV!110度衛星放送(2007年2月より名称が「e2 by スカパー!」に変更)

の2社のみです(実際は同一会社なのですが、放送チャンネルの差異とチューナー・アンテナの仕様が違いますので別扱いといたします)。

CS放送の特徴


CS放送は1998年の段階でデジタル放送を開始しています。
BSデジタル放送が「高画質・良音質放送、双方向サービス放送」を重視しているのに対しCS放送は元々が有料放送を前提に開始しているため多チャンネルサービスを重視しています。
選択幅の多い多チャンネル提供

例えばスカパー!1に関しては150以上のTVチャンネルサービスが提供されています(ラジオチャンネルサービスを含めると200チャンネル以上になります)。その中から視聴希望者は自分の見たいチャンネルに料金を払い視聴します。
地上波・BSでは成り立たない「専門チャンネル」の提供

地上波やBSではその公共性から放送する内容に偏向性を与えないように放送サービスが提供されています。その為、色々なジャンルの番組が放送倫理に則られてバランスよく放送されています。
CS放送の場合、料金を支払って観るものなので自分の気に入った同一ジャンルの番組を提供する「専門チャンネル」となっています。例えば、

   * 映画専門チャンネル
   * スポーツ専門チャンネル
   * アニメ専門チャンネル
   * 旅行専門チャンネル   etc.

など、24時間同一ジャンルの番組を放送しています。
例として面白いチャンネルとしては「京都チャンネル」(京都にまつわる番組主体のチャンネル)、「宝塚チャンネル」(宝塚歌劇の情報満載のチャンネル)、「サムライTV」(プロレス満載のチャンネル)など、まず地上波などでは出来ない番組構成です。
また同一ジャンルといえるかわかりませんが「ブラジルチャンネル」「スペインチャンネル」など外国単位の専門チャンネルもあります。
チャンネル単位・放送番組単位での視聴可能な多彩な料金形態

上記の通り殆どのチャンネルが共通ジャンルの番組を提供する専門チャンネルですので放送チャンネル単位での視聴契約が可能です。
さらに、「観たい番組プログラムだけお金を払って観る」=PPV(PAY PER VIEW)、「観たい日だけお金を払って観る」=PPD(PAY PER DAY)などの視聴方法があるのも特徴でしょうか。
このような多彩な視聴方法が取れるのもデジタル放送の特徴です。

上記のように、BS(NHK・民放)が画質・音質・データ放送の充実を目指すのは対照的に、CSは公共性にとらわれない多彩なコンテンツを武器に地上波・BSとの住み分けをしています。

地上波放送(デジタル)

2011年アナログからデジタルへ

地上波デジタル放送は総務省が推進しているデジタル通信事業計画のひとつです。
2003年12月に3大都市圏(東京・名古屋・大阪)で放送が始まり、2005年春の時点では関東圏(群馬県、栃木県を除く)、中京圏、近畿圏(和歌山、滋賀を除く)がサービス圏内です。2005年末までに東北、2006年秋までには北海道・中国・四国、2006年末までに九州及び残りの地域でサービス開始、その後2011年までに出力を上げながら2011年7月に現行地上波アナログ放送の終了・完全移行のロードマップとなっています。

図で見ていただいての通り現在は地上デジタル放送のサービス地域ではデジタル放送とアナログ放送が同時に行われており、番組内容は大半が「サイマル放送」(複数のチャンネルや放送方式で、同じ時間に同じ番組を放送すること)を行っています。
各放送局もデジタル放送設備の充実からサイマル放送でアナログ・デジタル同一内容の番組を提供しながらもデジタル放送ではハイビジョン放送を行っている場合があります。

ワンセグ放送とは


「マルチチャンネルを楽しむ」の項にもありますが、地上デジタル放送の周波数帯域は13つのセグメントに分けられています。
そのうち移動・携帯型通信機器専用に1セグメント与えられています。その1セグメントを使った、携帯端末に特化した映像・音声・データ放送のことを、「1セグメント」から名を取って「ワンセグ放送」と呼んでいます。
ワンセグ放送は従来の小型ポータブルテレビ・TVチューナー内蔵携帯電話(ここではTV機能のみのお話)に代わる次世代小型ポータブルテレビ放送と思っていただけると解り易いかもしれません。

12セグ放送とワンセグ放送の実情の違い


ここで言う12セグ放送とは通常の地上デジタル通常放送「ハイビジョン放送(HDTV)」「通常画面放送(SDTV)」の事を指します。
HDTV放送のデータ量は地上デジタル波ですと約17Mbps(※bpsとは1秒間に送受信できるビット数の単位、BSデジタルですと約24Mbps)ほどになります。
ワンセグ放送ですとデータ量は最大416Kbpsですので一度に送受信できるデータ量は限られますが、12セグ放送よりもデータ量が少ない分広範囲で受信が出来、移動時にも12セグ放送と比較して安定した受信が可能です。
デジタル放送では放送データは圧縮されて送信され、受信後圧縮データを受像機側で展開して画像・音声を楽しむようになっています。その為アナログ放送(無圧縮)に比べ圧縮・展開時間分だけタイムラグが発生します。
データ圧縮率が高ければ高いほどライムラグは大きくなり、ワンセグ放送の場合圧縮比率が12セグ放送のデータ圧縮率よりもさらに高い為、アナログ放送に比べ平均約4秒の差が出てしまいます(12セグ放送の場合平均約1.6秒)。
ワンセグ放送のメリット
安定した画像

従来の移動・携帯型アナログTVですと利用場所での受信状態がリアルに反映されていましたが(ゴーストノイズ等)、ワンセグ対応受信機器(以降「ワンセグ機」)ですと一定以上の受信レベルであればノイズは発生しにくく安定した画像状態を保つことが出来ます。
NHK受信料が発生しない

家庭用据え置きTVは保有するだけでNHK受信料を支払うことになるのですが、従来から携帯型TV受像機に関しては受信料を支払う必要はありませんでした。
ワンセグ放送に関しましても現在(2006年末)のところワンセグ放送に関して受信料は発生しません(但し携帯電話での放送でデータ放送送受信で発生するパケット料は有料)。
ただ、将来的には(NHKは)課金を伺わせる発言をしていますのでどうなるかは未明です。
ワンセグのデメリット

解像度が320×240(QVGAサイズ)もしくは320×180、15フレーム/秒(アナログ放送の場合、解像度720×480/525i、30フレーム/秒)の為、小型画面での対応のみとなり、もちろん通常のHDTVやSDTVの画質は不可能です。
ワンセグ放送を楽しむには

ワンセグ放送を楽しむにはワンセグ対応チューナー搭載の機器が必要となります。
現在は

   ※ 携帯電話
   ※ 液晶付きポータブルDVDプレーヤー
   ※ ノートパソコン
   ※ 携帯オーディオプレーヤー
   ※ カーナビ・カーオーディオ

などにワンセグチューナーが内蔵されている機種が各社から発売されています。

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最終更新:2010年04月30日 23:59
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