オリ等身大。世界観は王道なファンタジーで随所にロストテクノロジー要素あり。
要するに6以前のFFとかテイルズみたいなRPG的な世界観だと思っていい。
オープニング
何でも屋らしき目つきの悪い男マルクと淡々とした性格の女性リーズが登場。このマルクが『マジョ』のようだ。どうやら『魔女』ではなく、何らかの通称らしい。タイトル、そして彼の通り名がなぜカタカナ表記なのか…興味を惹かれる。
1話
妙にアホくささ(いい意味で)が漂う盗賊団に所属する少年(孤児)ルントが主役の話。
ギャグ会話に比重が多め…というかほとんどずっとそんなノリ。(「○○だあぁぁぁぁ!」「○○だぞぉぉぉぉ!!」等)
シリアス思考が好みの人にはやや冗長かと思うが、その辺りは好みの問題だろうか。
野犬の群れに襲われるので撃退、というのが今回の戦闘。途中でOPの2人が応援に来てくれる。彼らが強いので後はほっといても何とかなる。難易度は第1話としては普通。
ルントはキックとパンチしか武装がないが、NPC(兄貴分)に隣接するとナイフが使えるようになる。しかし、そのイベントについて何の説明もなく、イベントを起こさないでクリアするとそのままスルーされてしまう(次ステージ以降でも武装が貧弱なまま)。
なので、どこかでヒントを与えておくか、イベントを起こさずクリアした場合でも、例えば連れ去られる際にナイフを落としていった等、フォローがあると親切ではと思う。
敵全滅後、盗賊団の先輩が魔物にさらわれるので助けに行くことに。以後、次回。
2話
洞窟での戦い。難易度はそこそこ。
イベントとしては新キャラ2人(謎の鉄仮面と謎の女)の顔見せがある程度で、ストーリーもまだ序盤といったところ。
3話
敵キャラっぽいのが登場(2話の女。名前はラフレア。人体実験ドンと来いなマッドサイエンティスト)。戦闘も敵の数が増え、難易度がぐんと上がる。
途中で先だって登場していた2話新キャラのもう1人、鉄仮面ことジークが応援に来る。どうやら彼が盗賊団のお頭らしい。メンバーのノリから彼の性格は推して知るべし(笑
敵を全滅させるとラフレアが自分を生贄に研究を完成させる。→次回へ引き
4話
ラフレアの作ったブロッコリーモンスターを倒すのが目的。
ボスを倒さないと雑魚が無限に沸く、と太字で強調してあったり、プレイヤーには親切。
ストーリー的にはここでルントが魔法の力に覚醒、兄貴分達との別れによる精神的な成長、彼をサポートする守護霊(クラゲだけど)の登場、出生の秘密についての言及…等、『プロローグの終わり』を感じさせる展開となっており、以降のストーリー展開に興味を惹かれる。
総評
王道ファンタジーな等身大オリシナリオ。良くも悪くも『王道』であり『基本を押さえている』シナリオである。BGMの選曲センスもいい。
戦闘はごく普通。SPをある程度使うのが前提のバランス。
しかし、逆に言えばこの類のオリシナリオはたくさんあるので、何かしら本作ならではのセールスポイントがほしいところではある。強いて言うなら、主人公の少年ルントの『10歳』という、他にあまり見られない幼さが特徴だろうか? 彼の物語がどう進んでいくのか、今後の展開に期待したい。
まだプロローグ部分だけなので判断は出来ないが、今のところ、非常に丁寧な作りの、良いシナリオだと思う。
※ちょっと表記で気になったところ。
余計なお世話だとは思うけど、もし作者さんが見てたら気にしてみておくれ。
ただし、喋ってるキャラがキャラなので仕様の可能性もあるかも。
<OP>
オープニングテロップの前に出る『2008』『夕空酸化』を、二度に分けて出すより『2008 夕空酸化』と一度で出すか、Hideしてウインドウをいったん閉じる等、OPテロップと繋がらないようにした方がいいかもしれない。
最初に見たとき早とちりして、「ファンタジーなのに2008年が舞台か?」と思ってしまった。
<1話>
『話』(名詞)と『話し』(動詞)を混同して使っている箇所あり
兄貴の仇は必ずここで晴らそうな!→恨みを晴らす、仇を討つ、等
予想外な出来事だ→予想外の
<2話>
あまり答えてくれなかったけど、年齢は22歳だそうな
→あまり答えたがらなかったけど、等
<3話>
何も躊躇しな瞬間がある→しな『い』
さて、ここが終着点みたいな→みたい『だ』な
そうはさせる訳にはいかないんだよね→『は』が2つ重なってちょっと違和感
やはり頭が何処か違う次元の様ね→頭の次元が何処か違うようね、等
リーズの言い回しの形を維持するなら「頭(の中身)が何処か違う次元に在るようね」等
もっと生活に役に立つものを→生活に役立つものを、生活の役に立つものを、等
人様の迷惑を掛けるなと→人様に迷惑を、人様の迷惑になるような、等
最終更新:2009年05月17日 22:36