RPG風オリ等身。

悪魔が実在する世界、普通……でもない女子高生が
悪魔を使役する裏組織の陰謀に巻き込まれ、
アームターミナル片手に悪魔バトルを……

まあぶっちゃけると女神転生。

説得した悪魔を仲間にして召喚という基本要素からアイテム名まで、
かなりの要素が隠す気もなくメガテンそのままである。

現在1話までのリリースだが、
ドラクエ3で言うとロマリア城にたどり着くまでくらいのボリュームがある。


まず目をひくのは会話周りだろう。
標準のウインドウはほとんど使用せず、
キャラ立ち絵画像とそこから伸びる吹き出しで会話が進む。
絵柄は癖が強いが、状況に応じて服が変わったり、動きがあったり、
実に豊富にキャラ画像が用意されていて驚かされた。


そしてフィールド。
キーボードでキャラを動かしてマップを移動する。
こういったシステムはそれなりに前例があるが、
感心したのがコマが移動時にてくてくアニメーションすること。
RPGっぽい雰囲気が出ている。


変わったシステムのシナリオは慣れるまでの違和感が困りものだが、
このシナリオはチュートリアルにも力が入っている。
例えば基本操作説明ではキーボードの画像を表示させて
わかりやすくしてあったり。

さらには説明が終わった後に説明を聞きなおす選択が出たり、
アイテムを装備せずに先に進もうとすると注意されたりと、
市販ゲームのように念の入った親切さである。


戦闘システムも色々と積んでいるが、特徴的なのは弱点周り。
弱点属性で攻撃するとこちらの行動回数が回復し、
相手は「敵ターン」スタンする。
要するに相性のいい相手は一方的に倒すこともできる。

とはいっても、相手がスタンするのは敵ターンなので
近接攻撃では連続攻撃したぶん、しっかり連続反撃される。
ならば、射程外からの飛び道具……
しかし仲魔は燃費が悪いし、主人公は弾切れがある。
ついでにクイックセーブ不可なので攻撃が外れればそれまで、とあって
アテにしすぎると痛い目を見たりもする。

ザコを蹴散らす爽快さを追求しつつ、緊張感も残り、
ボスにはきっちり苦戦できる、よく練られたシステムだ。


ダンジョンを歩き尽くしてアイテムを漁り、
装備に悩み、仲魔に迷い、
ボスに敗れて作戦を練り直す……と、
「SRCでRPGやってみました」というだけの実験作でなく
普通にRPGの面白さを堪能できる作品に仕上がっている。

もうちょっとマウスだけで操作できても……と
思わないでもないが、贅沢というものか。

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最終更新:2008年12月27日 18:42