【SRC英雄譚2】
作者:オンボロイドβ

筆者はテントエルモ、別作者の外伝含む妖械シリーズ、ショウリンオー、
スーパーロボット大戦EOWシリーズ、超オリロボ大戦はプレイ済み

プロローグで行き成り、最終決戦
相手はテントエルモのDr.ベルゼブブ
倒された後に宇宙要塞を地球に落とそうとして、朱雀院とよく解らんキャラが特攻
そして、EOWのラーが歴史の変化で消滅

ネタバレは拙いと思うから各話の感想は省くが、今のところ2部構成

1~10話までの始動編
11~17話までの退魔大戦編からなっている

サクサク進むが、筆者がSRC学園系のシナリオに手をつけたことが無いから一部のキャラがよく解らない
なんか井戸端だと評判悪いし、シナリオやった事無いのが響いたみたい

たまに見かける「学園キャラをロボに乗せるな」ってのは、
個人的に「非戦闘作品のキャラをロボに乗せる」ってのと同じ様な感じなんで、原作を知らないから気にはならないな

全体的に本家スーパーロボット大戦で言えば、
MXやインパクトの様に「数ヶ月前に大きな戦争があって活躍した部隊がまた集まって活躍」なノリ
プロローグの所為か、SRC英雄譚1をすっ飛ばして2をやっている気分になるな

第二次EOWのオリキャラ達は第二次EOWは打ち切りだったから、どう補完されるか楽しみ



【SRC英雄譚2】
よくあるオリジナルロボ共闘シナリオ。
ただリレーじゃないのとあまり見ない面子が揃っているのが特徴か?
ちなみに参戦作品はほぼ全て知っている。
しいて言えばラゼルネフと乙女。まぁラゼルネフは元が元だしね。

シナリオ。
あって無いようなもの……かなぁ。
一応ストーリーっちゃストーリーしているんだけどそこはかとなくチョロリ臭がするせいか読み飛ばしてもなんら問題ないように思える。
(基本出来事が唐突に始まるためそんな風に感じたのかも)
いつのまにか主要ボスが死んでたりしたけど。
打ち切りになったククルカン(EOW2)のシナリオがちゃんと楽しめるためEOWファンは楽しめるのではないだろうか。
あとロザリオーが入れば完璧……と思ったのは自分だけだろうか。
あ、説明不足だけは勘弁。
ラゼルネフとか未公開の作品でやられると流石に解らん。


戦闘。
大味のほうのオンボロイド氏でした。
味方の六、七割が修理もちという狂ったようなバランスに思えるが
基本味方があまり避けない豆腐ばかりなので一部ユニット以外は味方の援護防御と修理に徹することになる。
戦艦とスーパー系さえ強化していればなんとかなる気がしなくもない。
好きなユニットを強化できない、しにくいためあまりこういうバランスは好きじゃないかなー、個人的には。
事実レイ=レイトウが仲間になったら戦術がガラッと変わってしまった。うーん、ショウリンオーは好きなんだけどねぇ。
テントエルモとか妖械紀勢がなんとも可哀想だった。火力の無さと豆腐っぷりに。

総評。
オリ共闘というお祭りシナリオなはず……の割には平凡に収まってしまった感がありました。
(キッチリ完結させる割に佳作凡作の域を出ないのはある意味オンボロイドシナリオのいいところだと思います。)
完結させることに命を燃やしているのか、talkだけで状況説明しちゃうのであまりわくわく感が沸かないのは残念だった。
出来るはずだから、小さじ一杯分でも演出に力を入れて欲しかったなぁ。と。
でもまぁこのテのシナリオで完結させたというのはそれだけでかなり評価できると思います。

オリロボ共闘やりたいけどラズルゲフゲフとかめんどくさいシナリオは勘弁って人に最適じゃないのかなー。



【SRC英雄譚2】

10話ぐらいで停滞していたのを一気にプレイしてクリアしたので
拙いながらもレビューというか感想を。
セーブファイルの日付を見ると、以前のデータは1年も前のもの……
流石にこの部分、忘却しているので割愛させていただきます。

  • 戦闘
そこまで難しいとは感じませんでした。とはいえ、何も考えずに突っ込むと
やたら被弾して被害が拡大するので基本は待ちなんでしょうか。中盤では敵も一斉に進軍してくるし。
出撃機体の入れ替わりはそこまでありませんし、基本全員出撃です。
骸式二体やククルカンを集中かけて前面に出しておくと、良い囮役に。
全31話でありながらレベルの上昇幅が大きく、最終的には60代にも達するので
後半は雑魚相手でも気が抜けず、援護に修理にフル活用です。修理持ちが多いのもそのためでしょうか。
とはいえ、後半にも差し掛かるとこちらも後継機が出揃い始めるので
強力な機体を前面に押し出しておけば何とかなってしまう程度ですが。
精神コマンド再生(SRC公式における復活)持ちにはやはり注意です。ラゼルネフの亜里沙などには二連発される危険さえあります。
SP無効の技能を持つボスには脱力も通じません……。
補助精神を有効に活用できていなかったので、フィリップの撹乱などを使っていれば
戦闘難易度は更に下がったと思います。

少しばかり、機体ごとの私的感想を

敢えて主人公を挙げるとするなら、斑鳩とアークプリンセスⅡで良いんでしょうか。
彼女ら後半では完全なボスキラーでした。装甲があまり厚くない上に運動性も中途半端な主人公機……
武器追加より純粋な機体強化が欲しかったところ。
ククルカンRAやクレイオズ・ブルー、太極ショウリンオー等はまず被弾しませんね。
ラゼルネフは強力なバリアを装備してますし、これで援護レベル3まで上がるのだから盾としても活躍。
しかし全員レギュラーだからといって、全員横並びで役に立つレベルなのかと言ったら、やはり格差はありました。
特に甲機は悲惨です。文字通り後半は支援に徹さないと確実に撃墜されますね。単体武器も非力なので辛いです。合体攻撃が強力なだけに惜しい。
原作では無かった七聖光騎テントエルモは強力な機体ではありますが、奈々保が閃き持たないんでボス戦では文字通りの捨て身戦法です。
妖械の方々も決して能力は悪くないんですが、他と比較されると見劣りするかな、と。基本は莫子が雑魚散らしを行い、芥川さんは撃ちもらしの掃除をしてました。
奈津は修理に戦闘に活躍していたのは文字通り昔の話で、大人になって帰ってきてもやる事ありませんでした。精神ラインナップは協力なのに。
原作ではロボに乗らない秋口蓮華ですが、彼のクリムゾンレッド(と他形態)は強力です。これで集中持ちだったら完璧でした。
ZOCが採用されているので、特異点(敵を無視して移動が可能になる能力)を持たない人たちは移動が辛い。後半はZOCの範囲も広がりますし。
射程1の大技を持つ機体はこれで殆ど殺されてます。味方の戦力的には地道に接近して叩かざるを得ないんですが。
なので太極ショウリンオーの移動後4Pはとても役に立ちました。開幕に気合+激励で使用可能にしておくのは基本です。

  • シナリオ
人類滅亡の未来を改変するために現れた少女・斑鳩と、そこに生きる人たちとの関わりと
他参戦作品の展開を独自に広げて描いています。
ネタばらしをすると人類滅亡というのは嘘っぱちで、実は一人の傲慢な女性の手のひらの上で踊らされていたにすぎないんですが。
プロローグ、エピローグともにあっさり風味。最低限の心理描写はされているんですが、もう少し割いても良い場面もあったかな、と。
とはいえ、斑鳩の心境の変化や、その要因となったイベントは押さえられているので
最後に生みの親へ反旗を翻す動機付けはしっかりなされています。
専門用語は解説もきちんと為されていますが、辞典で再確認できたら良かったかも知れません。

時空越えで他の仲間より早く(というと語弊がありますが)成長してしまった人たちの過去なども欲しいところでした。
特にカルカ、2年の間に何があったか挟んでも良かったのではないでしょうか。あんたおパンツ見せるような子じゃなかったでしょう。
ドレッドも含め、この辺りは描かれなかった分、各自で補完するというのもありですね。顔グラフィックが変化してる事に感心です。
テントエルモは原作プレイ済みなのですが、独自展開には驚かされました。奈々保があんな事に……
言ってしまえば、人でなくなってしまうわけです。しかも最後に元通り、というお約束な救済展開も無く。
力彦との愛情に変わりはないみたいですが、原作の雰囲気を知る側としては何とも痛ましい。
しかし軒並みあっさりな後継機イベントの中でも、彼女は輝いて見えたわけです。
後継機といえばククルカンRA、もう少し周囲の描写が整っていればドレッドの「飛べ、俺たちの翼」の台詞も映えたと思います。
他にも、莫子とヨウコは設定的にシナリオ内でフラグを立てて段階アップしても違和感は無いのですが
レイとショウリンオーは一呼吸置いて欲しかった気もします。某OG外伝の修羅神の如くあっさり強化されてしまったのが何だか勿体無いです。
最終話の蓮華は何処のベターマンでしょうか。いえ、実際は全然違うんですが。唐突だけど格好良かった良い例です。

敵側のドラマですが、テントエルモが立ちふさがる場面は
原作からの続きとして見ると彼の独白もぐっと来る部分はありました。
安曇さんは何で静矢に嫉妬していたのか、自分にはいまいち伝わってきませんでした。
いつの間にか敵の幼女と仲良くなっていましたし。
ただ、奈津さん(25)曰く全ては規定事項であったようで、その辺に敵のあっさりさが引きずられてるのかな、と感じる場面も。
ラゼルネフがその因果を断つ鍵だったそうですが。
空耳カオスの謀略に他の組織が乗っかったという描写もありましたので、その辺りと少し混乱しているかも知れません。
ラスボスは事件を起こした動機といい、小物です。機体能力が化け物なのでワンターンキルは必須。

エンディングは、また各々がそれぞれの道を歩んでいくというものですが
カルカ、あまりドレッドを困らせないようにね。いつの間にか立場逆転してるもんね。
力彦、君は本当にそれでいいのか。奈々保は機械と昆虫と人間の融合体に変化しましたが
こいつはどう見ても完全なメカです。本物は何処で何をやってるんでしょう。
奈津さん、戸籍上ではあなた18ですか? 実年齢25歳の18歳って色々と危ない香りがします。
SFのウラシマ効果などでもありますけど、いけない事考えてしまいますね。
霧も吹っ切れたようですが、最後の一枚絵は、いわゆる一つの未来でしょうか。

  • 総評
SRCオリジナルの共闘はこれとラズルダズルしかプレイした事がありません。
なので、まず完結してもらえただけでも十分だというのが本音です。
ただ、プロローグ、エピローグともに殆ど真っ黒な画面というのはどうにも寂しいものですので
広く出回っているフリー素材でも十分なので、背景画像などを使うなどしていたら良かったかと思います。
各展開はクロスオーバーならでは、というものは少なかった気がしますけど
テントエルモのオリジナル展開やEOW2オリジナル、ククルカンの完結は必見です。

(2009/08/29)

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最終更新:2009年09月03日 16:41