【『天馬博士と吸血鬼』】

面白かった。

初めてすぐは色々と欠点も目に付いたのだが、結果として中断もせず、うっかり最後まで通しプレイしてしまった時点で負けだろう。
物語、戦闘バランスとも、なかなかよく練られてると感じた。


厳密に言うと、引っかかる部分は非常に多い。
難読漢字が目立つとか、句読点が少なくて読みづらいとか、主役の性格がよろしくないとか、展開にご都合主義が目立つとか……
だが結果として内容はちゃんと把握できる程度の範疇であるし、先が気になって最後までプレイしてしまうだけの魅力もある。

戦闘面も、主役機の特性が掴みにくいとか、技能積み込みすぎとか、アビリティ効果がわかりにくいとか、敵ユニット無造作にまきすぎとか、地形効果で回復し続ければ負ける要素がほぼないとか、気になる点は満載。
……が、ウザイと思いつつも攻略できてしまうし、ほどほどに考えて動かす楽しみは味わえる。つか文句言いつつも、ユニットの性質を活用して動かしちゃってる時点で、言わずもがな。

また負けないとは言っても、自動反撃で放置できるほどゆるくはない。
召喚アビリティの意味がわかるかどうかで、やや難易度が変わる気はするが……これもデータ覗かず把握できたので、そう難しいわけではないのだろう……たぶん。
ややピンチになってきたところに、ちょうど先手必勝が発動するようになってるといった、仕込みの細かさもうまい。

特に、バランスの取りにくい単騎駆けバトルということも踏まえると、なかなか理想的な設計ではなかろうか。
主役機の特性も、なんだかんだでうまい具合に、体感で把握できる程度に調整されているようだし。


軽いというほど軽くはないが、重すぎもしない。
短編ということで、すらっと遊べる程度のボリュームにまとまっているのが魅力。

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最終更新:2008年05月18日 23:46