【Slang】
あらすじ
ふとしたはずみで女になってしまう男と
女の姿から元に戻れない男たちが、呪いを解く能力があるらしい
伝説のモンスターを倒しにゴー。


一話完結のSRC学園シナリオ。
学園初心者を意識しているのかところどころ解説が入るので助かる。
そのせいでいかにも説明くさい喋りになってしまっているところもあるが。

とりあえず、戦闘に突入するまでが結構長くてたるみが出ているので
たとえば「女男を捜しに女男のクラスへ」→「いなかったのでバイト先へ」
のような流れなら、いきなりバイト先のシーンから開始して
「同じクラスの子に訊いたらここだっていわれたんでな」とするなど
詰める工夫を取り入れたほうがよかったかもしれない。

あと、主人公の行動の根本である
「なぜそんなに自分の体質を治したいのか」が
プレイヤーに伝わっていない状態で話だけが進行していくのも
たるみを感じる原因になっていると思われる。
「いきなり女になってしまう体質だとこんなにイヤなことが」
という具体例を早めに示しておくべきだっただろう。

さて。戦闘突入。
特殊能力欄に「らくらく愛称設定」とか書いてあるのを発見すると
かなり脱力するのでちゃんとテストプレイしてほしい。

味方は消費10の+30憑、1800無消費を持つキャラなどがいるかとおもえば
1400吹消費40が最大火力のやつもいたり、かなーりフリーダム。
どうでもいいが「絃術」というのは糸か何かを使う能力じゃないのか?
特殊能力「絃術 命中・回避に+10」というのはなにがどうなっているんだ。

まあともかく、能力確認も終わって実戦に入ると
それなりに嫌な敵が結構な数で押し寄せてくるが全然余裕。
なんせ憑依率76%だ。
敵同士で削り合わせて、用が済んだら殺して気力に変換。
なあに替わりはいくらでもいるさ。

ちなみにこのキャラ、データのコメントに
「敵を操れるので結構重宝するかも?」などとのん気なことが書かれている。


かなり余力を残しつつザコを殲滅すると、
たかが学校の生徒会が攻めてくる程度のことに
戦争がどうとかわけのわからんことをのたまいながらボス登場。
こういう手合いには下手に相槌うたずにさっさと殴らせてほしいデス。

さて、このボス、恐ろしいことになんと毎ターンてかげんが発動する。
つまり、ボスからの攻撃ではまず殺されない。
反撃に徹すれば延々安全に攻撃できるわけである。イエーイ。

しかし、そこはそれ、回復能力も同時に持っているので待ちに回るのはうまくない。
仕方なしに普通に戦うハメになるわけであるが、
ひらめきを持たない耐久系でも、1ターンキル不可能なボス相手に普通に参戦できる
この仕様はなかなか面白いと思った。
うん、ラスボスなんかのバカ固いボスにいいんじゃないか?
手加減する理由が思いつければだけれども。


戦い終わって日が暮れて、
いまいち釈然としない話し合いののちエピローグへ。終了。

雑感
とりあえず「憑依は鬼ゲロ強い状態異常です」と
データ作者のシャアペン氏に言っておきたい。(シナリオ作者でもあるが)

それで今回、どうも学園シナリオに感じる物足りなさは
「何も変わらない空しさ」なんじゃないかなー、などと思った。
(そんなにたくさんプレイしたわけじゃないけれども)
このシナリオでも、別に学園の脅威でもない怪異をこちらから倒しに行っただけで、
結果は……だ。

不良を能力で痛めつけても懲りはしない。
「なんかすごい何か」は倒れても代わりがいる。
恋は実らず、キャラ設定でやたらと背負ってる目的は達成されない。
ラストはたいてい「変わらぬ学園の日常へ戻っていきました」となる。

他人のキャラ使ってるから遠慮してるのかもしれないけど
どうせ他のシナリオで反映されるわけじゃないんだから
気持ちのいいオチつけてもいいんじゃないか、とか。

プレイしてないだけでそういうのもあるのかもしれないけど。

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最終更新:2008年02月23日 11:34