【宇宙海賊の挽歌外伝~過ぎ逝きし日々の残照~】
長いタイトルだが、中身は何の事はない
オリジナルキャラの活躍する、俺一年戦争モノである
ザクだけで50種類以上のユニットデータがあるところを見ると、拘りは感じられる
だが最初にハッキリと言っておく
多くの人はこのシナリオをプレイして、駄作の烙印を押すだろう
大半の人物が1話で投げ出してしまうかも知れない
その理由として、戦闘に関するプレイアビリティの低さが一つ
もう一つの理由は、SRCでは珍しくTalkウィンドウにキャラ名が表示されないという点がある
オリキャラが跳梁跋扈する、俺一年戦争モノでこの仕様はいただけない
キャラの顔と名前、ややもすれば性格がどうにも印象付けられないからだ
恐らく、小説のような台詞書きの効果を狙ったのだろうが
地の文の不在により、逆効果になってしまっている

本来ならば、ここで投げ出してしまっていた事だろう
しかし目的は300KB超という最終話だ。めげずにプレイを続ける
するとどうした事だろうか。先ほどまで感じなかった奇妙な味を感じるようになってきた
終盤に物語が進むに連れ、徐々にシナリオへと引き込まれていくのを感じる
俺一年戦争モノの醍醐味である、歴史改変が始まったのだ
この歴史改変が、私の好みにもあったのか、ワクワクとした気持ちが芽生えてきた
何故か台頭するエルラン等、作者のやりたかったであろう事が盛り込められている
それに伴って、台詞回しのノリも上がってくる
所謂、富野節のようなイカして、カっとんでいる台詞も幾つか見受けられた
これは確かな収穫である

しかし、新たな問題点も浮き彫りになってくる
折角投下したオリキャラが、本編キャラ達の陰に隠れて目立たないのだ
あるいは、この作者氏は純粋に歴史改変一年戦争シナリオを作りたかったのではないか
もう一つの問題点は、テキストの冗長さにある
100KB越えのeveファイルが計5つ
最後の三話に至っては、総ファイルサイズ770KBという驚異のボリュームである
分岐があるとはいえ……幾ら何でも長すぎる
10話分に分けても、恐らく充分なボリュームを感じることだろう
最後に、勿体無い設定の膨らまし方が目に付くという点だ
最終話で、ジオンと連邦に挟まれ、日本が決起するというシーンは
中々に燃えポイントであったが、尻すぼみで終わってしまった感が強い

最終的に、どうしても惜しいという印象が拭えない
素材は良い、物語を作るスキルも確かに感じた
後はそれらを調理した後の姿である。これが実に惜しい
他の人が手掛ければ、非常に面白いシナリオになったのではないか
そう思わせるには足る内容だったように思う
作者氏には是非とも、更なるスキルアップを目指してもらいたいと思う


もう一つ、評価できる点がある
それはアイコンがほぼ自作だという事だ
あまり似てはいないが、版権キャラも今までに見た事のないアイコンで
これが中々に味のある絵柄のように思う。キャラによっては可愛い
特にハマーン
何だ、貴様、その可愛さは
つーか、ティスじゃねーか!

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とりあえず1~3話までが非常にだるい。
負けてもいい戦闘でもボーナス条件とか出されると、つい頑張っちゃうw
後、輸送艦を救出にきたけど、演習中で飛び道具持ってないから
タックルだけで倒してねーって言われたときの絶望感ときたら。

上のレビューでも書かれてるが、戦闘時のプレイアビリティが凄く悪い。
NT能力所持者や高LVキャラは行動後に再行動出来るのだが
使用にデメリットもあるため使うかどうかの確認メッセージが毎回出て
これがまたうざいうざい。
やりたい事もわかるし面白いなとは思うんだけど、面白くしてもプレイヤーの
やる気をそいじゃダメだと思う。
その他にも面倒になるだけのシステムがちらほらと。

現在6話までしか進めてないけど、オリ一年戦争ものとして
面白く進んでいる感じ。
ただ、上記のプレイしにくさが祟って、他の作品をやって遊んでる。
詰め込みすぎて客を逃がすであろう作品と思う。

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多分、作者の人連邦アンチだけど、同時にザビ家アンチでもあるよ。
デラーズとか完全に悪役だし(信念もって生きてるファシスト?)。
4話のアイランドイフィッシュ出身の連邦兵とか、母艦に特攻かけてくる
連邦の艦長とか、連邦は敵であって悪ではない感じ。

特に地上編で登場するキラ、アスラン、シンがモデルと思われるガンダム
パイロットが、最初理想ばかりで現実見えてない馬鹿みたいに描かれつつ、
ちゃんと成長してきて、14話はシンのガンダムで水陸両用MSと戦う戦闘で
〆だし。
多分、SRCとしては異色な、ヒーローが存在しない「戦争」が描きたいん
だと思う。何で戦争になったかとか、政治の話も多いし。
最終話にメインキャラたちが戦う最後の相手がマゼラアタックだし、かなり
物語のお約束無視してるあたりにそれを感じる。

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最終更新:2008年02月02日 12:34