880 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 15:16:04 ID:UGrsEjfU0
ちょうどプレイしてる最中なんで踏む。

  • 魔王鋼殻ギガンデモナ
鋼鉄救世メタルセイヴァー、狂殺閃剣ストームブリンガーに続く
一生十八氏のオリロボシナリオ三作目。
内容はいわゆる「俺の前にロボットと女の子が降ってきた」的なもの。
氏の作品らしく堅実な作りで、目新しさはないが充分楽しめる。
後、一部除きアイコンをほとんど自作している所も好感触。
メタルセイヴァーと比べると、数を重ねてかなり上手くなっている。
(欲を言えばヒロインの全身画像が欲しかった。2話冒頭とか)
ただ、説明がクドいところも多々あり。ある種の作風とも言えなくはないが。
それと、序盤ゆえか戦闘が少し単調なのも気になった。
とは言えオリロボシナリオとして十分良作の部類に入るので、好きな人はプレイすべし。

追記。4話で評価が分かれるかもしれない。

882 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 17:23:10 ID:SMkOMNvY0
俺俺、俺だよ、俺。
3話までは面白かったが、4話でプレイできなくなった。

暴力イクナイ。ありゃ木藤氏のシナリオばりに評価わかれると思うよ。

883 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 19:24:03 ID:CLIBH1YM0
.>882
俺はあれは有りだと感じた
モチーフが魔王なんだし、一種のダークヒーローなんだと思う

884 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/08(金) 23:00:36 ID:vQ4+S02U0
俺は、ありだと思ったけど……気に食わなかったなぁ。

今後の展開次第、かな?

885 名前:826[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 10:00:22 ID:ThATvonM0

ギガンデモナ
1話:
退魔ファンタジー+巨大ロボの話の始まりとしては、いつもどおりの展開
つまり、町に怪物→魔法使い?がロボ召喚→動かん→主人公と共鳴→乗れ→おうよ
まぁ、順当。ヒロインは人外。多分魔族かなんかだろうな
で、性格は超高飛車で、ロボ使わんでも猛虎高飛車で戦えそうなほど
でも、ツンデレなんだろうな。何しろレベル1から愛をもってんだからさ!
どうせ使えないんだから、戦闘上意味がない。だったら精神面での
変化という意味でも、レベル1からもたせるっていうのは失敗じゃないかと思う
とりあえず今はただのムカつく女

と思ったら戦闘終了後にすぐにツンデレっぽさを見せたぞ、くそ
せっかく、人間を見下した高慢ちき人外娘というキャラなので、こんな
序盤も序盤で馬脚を現さないでほしかった。しかし、短編らしい(8.9話ぐらい?)
なので、仕方ないか

戦闘?ぶっちゃけると、敗北要素が無いです。誰が乗っても勝てるくらいに
増援が出るが、ただの経験値の糧

2話:
そろそろこのヒロインがやばいくらいにムカついてきた
主人公の学校でのセリフ『手間の掛かる猫を拾った』ってなんか、違和感

で、投げました。自分には合わな(略)
何故か?主人公の戦う理由が『ここで降りたら女見殺しにするみたいで、
男だからそれはできん』みたいなもので、なんとなく、この主人公好きになれなかったから

ヒロインは高慢ちきだが、頭が相当悪いと思う。あとしゃべりかたが典型的ツンデレな気が
それが悪いとはいわないけど、どうも気になる
魔界の大御所のご令嬢らしさが無いというか、ただのお転婆にしか見えない
性格は、個人的にはツンツンクールがマッチすると思う。クラウド=ストライフか?

自分には合わなかっただけで、つくりは丁寧だと思う。合う人はきっと楽しめるはず
ただ、テーマが壮大なのだから、短編にするには惜しいかと
悪役風味の割には主役が意外と聞き分けのよかったりするし
ヒロインの親(魔王、故人)がディスガイアのクリチェフスコイっぽいのも気になる
長編で国捕り物っぽくやってもよいんじゃないかと思うし
ただのツンデレヒロインじゃなくて、決して頬を染めないクールビューティーな
ヒロインと、ロボの操者になったのを機に野心が芽生え始めた主人公が
お互いの才能と心に、少しずつ惹かれるというよりは共感しあって
(例を挙げると、フルメタルパニックの千鳥かなめと相良宗介の関係ではなく、
相良宗介と林水敦信の関係)
ほかのすべて魔王を相手に大立ち回りするっていう展開も面白いんじゃないかな、と


連投スマソ
881~の話みたんで気になって、EVEファイル覗いてみた
まぁ、自然な流れといえばそうなるけど、やっぱあの主人公あまり
好きにはなれないっていうか、ワルというかワルを気取ってる感じがする
少しだけど

888 名前:名無しさん(ザコ)[] 投稿日:2006/09/09(土) 13:57:11 ID:9UUlxka+0
ギガンデモナは・・・・・・なんだか、作者が第4話の主人公の行動が正しいと
思っているようにみえて、何だか怖い・・・・・・。
ストームブリンガーでも、キャラの言動でちょっと突っ込みを
入れたいところがけっこうあったしなぁ。

890 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 19:54:11 ID:Z2zECmkA0
よし、俺が踏もう

ところで、ギガンデモナの例のシーンだが、俺は別に問題なかったな
警察沙汰になって社会的にはマズイよね、ってフォローもあったし

891 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 20:43:58 ID:9UUlxka+0
何の抵抗も出来ない弱者を、ひたすら殴り続ける・・・・・・。
いくら、アレなキャラ(どっちも)だからって、まともじゃぁないと思う。
その行動を、二人のキャラに肯定させるというおまけつき・・・・・・。

892 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 20:52:36 ID:WGJKOVAM0
「話して判らない馬鹿には拳で判らせるしかない」というシチュエーションは熱血物でよくある展開だが、その対象を美少女にしただけでこの評価

893 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 20:54:10 ID:1W44osf60
.>ついでに言うと作者が一部、良心という名のリミッターを切って書いているシーンがある都合上、
シナリオリリース板にもこう書いてあるな
DLページとかの目立つ所にも書いといて欲しかった感じだが

894 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 21:51:27 ID:mHojITOk0
.>>888
.>>891
許容できるできないが分かれる所だしお前さんの気持ちも分かるが、
抵抗できない弱者を嬲るってのは別に珍しくないんじゃね?
主人公がヒロインに対してやってるというのは確かに異色ではあるけど

個人的には、是非はともかく普通ならやらない&やりたくない描写を書いた点は評価したいな。と言いつつ回し

895 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 22:08:50 ID:ToXTvc0o0
プレイしてないから聞くけど、それってどうしてもやる必要があるものなのか?

と聞きつつ回し

896 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 22:11:21 ID:WGJKOVAM0
.>895
決定的に溝のある二人の間で溜まった鬱憤の発露なので、今後の人間関係には大きな影響が出るだろう
ストーリー的に必須のシーンだったと思う

と言いつつ回す

897 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 22:42:00 ID:9UUlxka+0
やっぱり、家来A、Bに肯定させたのはまずいよなぁと思う。
全く似ていないはずなのに、風の聖痕の主人公を思い出す。

さらに回し。

898 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 23:10:27 ID:ToXTvc0o0
ギガンデモナのeve覗いて見たけど、俺はこれは無いわ。
仲違いしてどっちかが搭乗しないとか、もしくは居なくなるとか、
そういう普通の展開を嫌ったのかもしれないけど、
気に入らないから殴るってんじゃ、ヒールでもなんでもないただのDQNでなんだかな。


↓指定よろ

899 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 23:14:27 ID:AggREEMI0
どうだろな。そこまでバカバカやらなくてもよかったようにも思える。
それなら平手かなんかでも充分だべ?それが空手有段者って設定だからなおさら困るんだ。
まぁ確かにやれないorやりたくないことに挑戦したのは評価すべきだけど。

.>>892
その対象が美少女であろうとなかろうと、悪役以外でなら文句は出たと思うよ。
たとえそれが偏屈なジジイでも、クソ生意気なガキんちょでも。
殴る効果音軽く10回は鳴ったからな。


2008/5/19追加、ネタバレ有り

【魔王鋼殻ギガンデモナ】
「割とよくある、現代に魔族とか魔法とかの概念を持ち込んで
 そのうえ巨大ロボットものとごった煮にしたような、
 割と悪役気味のファンタジー系スーパーロボットシナリオです。

 全9話完結済み。」

自分がマジで楽しんだ一作「鋼鉄救世メタルセイヴァー」を手がけた
一生十八氏が作り上げた、ヒール(悪役)路線のオリロボシナリオ。
氏の作品の風味を気に入っている身としては、ライトな気分と共に
DLして、解凍して、そして踏み込んでみたわけだが…
どんな感じ方をしたかはこれからのレビューで、あまさず公開する。

※これからもネタバレ恒例ですが「生で初めて目にしたほうが得だ!」
 と判断した点についてはできるだけ伏せたいと思います。
 特にセンスを感じた戦闘アニメとか口では説明し難い所とか

  • グラフィック、演出
氏の昔の作品を遊び好きになっていた頃から、この人のアイコンの腕は
確かなものだと思わされていた自分。その予想は外れず、今作に
おいてもネームド&ユニット全自作で仕上げた根性と腕が光ってた。
女性(今回はヒロイン・エルファーナのみ)のアイバランスに、ちと
難があるかな~という点も同様だったが、全身の収まり方がウマい
各種の魔王鋼殻、そして魔鋼殻、独自の味を持ちつつも存在感ある
男たちのパイロットアイコンに、今回も惚れながら
遊ばせていただきますた。表情豊かなこともあり印象に残る残る。

怒涛の勢いで物語を満喫し終えた後でanimeフォルダを覗いたものの、
中身は水間氏の力作であろうJ風ビーム数種…つまり、さまざまな
戦闘アニメは、各種既存の汎用素材を組み合わせた力作が多くを
占めていることを知らさせる。
(勿論、普通の命令を組み合わせる程度で作れる代物ではない)
それでも、クリティカルでほのかに演出が変わり、いつもと違うことを
アピールしたり、各種効果炸裂と、音の使い方のテンポが良かったり
決め所であろう必殺技に関しては力の入れ具合が空回りせずに伝わり、
なんだかんだ言ってプレイ中大半は飛ばさずに堪能したものである。
(1話でどんどん武装が開放されるにつれて発展していくのが巧い)
やはり戦闘アニメは、流す要因である武装・場面の各ポジションに
合わせた力の入れ具合加減と、聴覚をも楽しませる「音」の使い方が
重要ではないかと1話から早々考えさせられた。
(中間武装で堂々カットインはある意味個人的には賛否両論だが、
 そこまでクドくなかったのと短編完結済+必殺技はより力を入れた
 という状況から、今回はちと甘めの評価で)

欲を言えば以下の点を補完したらさらに引き込まれたかもしれない。
「ケルベロス、オルトロスの無消費もクリティカルでアニメ変化」
「最終面とかで場面が夜か魔王の力の賜物か暗くなっててバトル」

  • キャラクター
思い返せばネームドですら10人に達していない数だが、一人一人が
自己やプライベートな面を見せる場面は豊富に用意されているので、
薄さは感じさせない。寧ろこの少数で感じさせたら勿体無いな。

劇中における彼らの見せる動きは決してクリーンなものではないが、
その真価がどんどん出てくるのが第4~5話以降。強烈な「変貌」が
各所に見られ、「ああ、だんだん非日常じみてるよ!」という気持ちを
抱いたままズルズルと軌跡を見ていった思い出がある。
昔のレビューではかなりガヤガヤした要因であった黄麻のみならず、
エルファーナと和澄の化けっぷりも、人によっては安いものかも
しれないが、あまりの露骨ぶりに妙な笑みを浮かべさせられた…
嘲笑というより、むしろやってくれるじゃないのって気持ちだったな。

「変貌」こそ見せてないが、佐上と君嶋もその苦労人ぶりや、表社会に
紛れ込んでいることをアピールしている場面構成、時に悩める黄麻に
接する様があり、侮れない部下として記憶させていただく。
氏の作品はこのテのポジションのキャラの出現も、ワクワクものだ。

余談:エルファーネのおっぱい星人ぶりを強調するつもりなら、
   まだイベント画像が1~2枚ほどあればより認識度高まったな…

  • シナリオ
9話構成だが1話におけるテキスト量や、情報の追加・変動量は多く
勢いがあり、しかも始まりと終わりで大変化していくタイプの作品の
ため、遊ぶ場合はまとまった時間に一気に進めていったほうが、
最大限に楽しみを享受できるパターンだと思う。SRCシナリオって
途中で抜けてやめるのは楽だけど、このテの密度と勢いのある短編は
そうすると楽しみも半減してしまう気がせんでもないのだ。

1~3話のあたりこそ「俺の前にロボットと女の子が降ってきた」的な
展開、それも直球で進んでいくのだが、本作の本性と真相みたいな
モンが分かるのは、やはり過去のレビューというか井戸端の様子で
物議をかもした4話終了以降だろう。キャラクターの項目でも書いて
みたが、「日常から非日常への変貌」が、さまざまなものの起爆という
形で進行してしまうのも、このあたりなのだ。

一介のチョイワル気味(死語?)の青年が、心はあれど人ならざる
「魔王」へと転身していったり、どんどん怪しくなっていった親友が
本性を明かすと共に転落人生込みで外道的な面を発揮したり、自らが
過ごしてきた過去の日常に対し、気持ちに整理をつけた後決別したり、
とまぁ色々。良心がどんどん消えていくような感じと共に、
「これが、これが魔王のやり方か…」という様子が放出されていく。
この大げさなぐらいの変貌の波を楽しめれば、本作をアタリとして
認識できるだろう。ちなみに自分、各種バイオレンス要素に関しては
過去のレビューでそういうものがあるとあらかじめ認識してたので
そこまでショックには至ってない。寧ろ、豹変の伏線だとか彼らが
決してクリーンではない面を抱えていることの一面であるとか、日常や
倫理観崩壊の表現ではないかと変な方向に考えを巡らせたりした程だ。
悪役風味とか注意書きとか無かったり、そういう予感を全く感じさせない
作品でやっちまったら、やはり否定的評価の材料になっていたと思うが。

プレイ中断するほどのダメージには至らなかったけれど、ちと急激で
「?」となったのは、第6話で瀕死の重傷を負った黄麻が覚醒する
場面のくだり。確かに彼が人ならざる者である可能性を示す伏線は
話を追っていけばギガンデモナとエルファーナ関連に盛り込まれて
いたのだが、確信→覚醒のあたりが直球なぐらい急激なもので、
「こ、これでいいのか!?」と戸惑わされた。7話終了のあたりで
佐上と相談するシーンで、プラマイはゼロになったけれどね。
また、エルファーネの父に対する思いの悩みに関しても、「およ?
悪魔でもそういう概念は存在するのか?」と、てっきりそんな考えとは
無縁ではないかと思った俺としては拍子抜けだったかな。
その後の流れは問題なく拝めたんで、7話途中のシーンではもうちょい
ブッとんだ様子を見せても良かったんじゃないか?血縁ってのすら
ものともしないぐらいが、人間的でなさは強まったと思うんだ。

あとこの作品、テーマは「魔王たちの争い!!」というよりは
その前に存在する「日常と正常の崩壊」とか「これが魔王と、
その臣下達なのだ」なのだと思う。プレイする時の参考に。
そして終わり方、ズルい感じです。脳内妄想止まらねぇや。

余談:何故か最終話OPの一幕が好きだったりします。決別度高くて。

  • 戦闘バランス
狭い地域に戦場を絞った戦い、ということが背景にあってかマップの
変化はほとんど無く、代わりに初期位置や増援出現タイミングといった
マップ以外の要素をどんどん変化させることにより、いろいろな戦いへ
プレイヤーをいざなっている。この条件下でいろいろな内容の9戦を
作れたことは立派なものだろう。

戦いに関しては比較的楽なものと、そうでないものとの差は大きめ。
個人的に難関だったのが配下の魔鋼殻2体で特定地点を防衛する面で、
リソース管理と合体タイミングを間違えていないかヒヤヒヤものだった。

最終面のシチュエーションは普通のシナリオではそうそう味わえない筈。
ラスボスに心の中で突っ込みを入れつつ、物語を大いに楽しみ心に残す…
そんな機会であることが本質であるように思えたほどだ。

  • BGM選曲
使い分けに関しては基本的にはバッチリ、かな?
ただ、「だんだん日常が壊れていくのに日常シーンなのであるという」
意図なのかもしれないが、4話の某イベントとか6話の静寂そうな
儀式の描写とか、7話の監禁シチュのあたりでは、音楽への変化を
つけたりするとか、無音にしてただならなさを高める効果を狙って
おいてもよかったかもしれない。

そしてjasin.midが当分ギガンデモナ&そのハイパーモード
(劇中ではラストで顔見せ程度)戦専属曲に聞こえてしまう気分に
陥った俺。気に入ってしまった作品にはよくあることだ、ハハ…

  • トータルバランス
浮いてるかな? と戸惑った感情は、第6話終了時の黄麻覚醒
直後~落ち着くまであたりに抱いただけで、後の方は「これは、
黄麻が覇権を争う魔王として起立していくまでを描いた物語で
あり、それに伴いいろいろなものが壊れゆく話なのだ」と認識
したのも手伝って、おおむね好評価である。

…そろそろこのあたりで難を抱えた作品を遊んでおかないと、
この項目に対するこだわりや好みの基準がヤバそうだなぁ…

口にはしづらいが、イビル風味作品+盛り上がり高まる作品としては
賛否両論気味なのも合わせて成功していると思うんだよ?

  • 総評
物語以外の音楽選曲・画像演出・常時少数であることを意識して
構築された戦闘面に関しては、実に堅実。

だが、物語の方向性こそ悪役系であれどその中身はワルい雰囲気の
あんちゃんが活躍するというよりは、どんどん日常や常識が剥離・
崩壊を起こしていき、その仮定で暴力性や混乱性や倫理崩壊や
ブッ飛んだ理論が出てきたりしていく。ひととおり見終えた後、
今作は「ギガンデモナとその元に集った者たちがどういう本質なのか」
という点についての至り方や、アピールの面について力が入れられた
作品だと思うのだ。事実、あの終わり方は人にもよるが
大抵その後はどうなるだろう、その後かれらはこう進むのでは
ないかという妄想・想像力を掻き立てる代物だったと俺は思う。
短編であるのが惜しまれるが…それは氏のほかの作品の完結を
待つことにして我慢する。

日常的なものがどんどん崩壊していく感覚、それをバイオレンスな
雰囲気をものともせず楽しめれる自信があったり、常に第三者的な
視点でもって作品を楽しむことをモットーとするプレイヤーにはお勧め。
丁寧さを感じさせる中身なので、属性が合致すればハズれはしない筈。
バイオレンス慣れしてなかったりする場合は注意が必要、
直球なヒロイックを求めるなら他シナとかメタルセイヴァーに飛べば
吉かと。自分? SRCにはいろいろなシナリオがあるので、偶には
こういう変化球に触れるのもいいもんだよなと更に強く思った。
ただ倫理観とか関係でマジになれそうな人には厳しいかも。

また余裕があったらメタセを遊び返すのもいいかなぁ。
今は、リアルと溜めておいた残り6作から片付ける予定なので
今すぐにはムリだと思う&遊んでも感想は書けないと思うが…

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最終更新:2008年07月08日 22:29