673 名前:てんぷら粉[sage] 投稿日:2006/08/17(木) 02:14:10 ID:Y3jC60jg0

龍骸戦記
作者:いぷしろん氏

この人のシナリオはオーバーロードを1話だけやっている。
なんか、単語が難しくて演出がうるさくて挫折した。

でも、本作は軽快でとっつきやすいらしい。それはいいことだ。


「Start.eve」

主人公のモノローグから始まる。
そしてヒロインとの衝撃の出会い。なんてふてぶてしいんだこの男。
いいよいいよ、嫌いじゃないよそういうの。
ノリは軽い。一歩間違えば寒いレベルだが、なんとか大丈夫じゃないかな。
アプローチの仕方が普通じゃないってのが大きいかな。
いやだって……いや、ここはあえて語らぬ。


第1話「辺境の少女」

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talk ロッコン
無能! 無能過ぎ!:;臭いますね、つっかえねーアホの集まりは!
アホ臭が充満してますよ! 伝染りますよ、ここ!
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このシナリオは基本的にこういうノリ。ごめんこういうセンス大好き。

冒頭の会話はStart.eveの後始末。
普通に血みどろのコメディが繰り広げられる。魔術師オーフェン無謀編のノリだ。

旅をしているのだから中世ファンタジー世界にロボットがある世界観かと思いきや
普通に企業があってちょっと違和感。どうせなら王国とか、それが無理なら
盗賊団とかなんでもギルドとかでいいんじゃなかろうか?
世界観がよく分からない。

そして、何より気になったのが、何度も狙われているというのに
無防備に家の外に出たり森で水浴びするといったヒロインの行動。
ヒロイン自重しろ。
案の定襲撃受けてるし。村の量産機で出撃する主人公はありがちだがいい感じ。
お約束のいきなり主役ロボどーんよりは好きだ。

普通のシナリオでは勝手に動いて死んでいくようなNPCになるであろう汎用キャラを
普通に操作して戦えるのはなんとなく新鮮。
おかげで熟練度もとりやすい。

エピローグで偉い人が何か企んでいるようですよ?


第2話「ここに龍骸戦騎、顕現す!!」

え? 彼ってことはこのシルエットのキャラ男なのか?
どう見ても女にしか見えないんだが。

1話で襲ってきた連中を追いかけてとどめを刺すことにした村の兵士たち。
というか親父さんすげぇ、あんた強かったのかよ!
そして狙われているヒロインを盾に敵をなぎ倒す村人。
わざわざ「俺の機体には修理補給ができる!」と教えてくれる優しい奴。
そしてMAP兵器もちで無茶苦茶強い親父。
1話主人公要らなかったじゃねーか。
前半のザコ戦は配置が微妙にいやらしくていい。
修理を活用し、親父と主人公で突撃。ガンタンクみたいなので後方支援。

敵を全滅させるとイベント発生、敵の切り札登場。
敵幹部の小物らしいセリフがイカス。
登場シーンは良くも悪くもすごい。真似できないなあ。

……と思ったら主人公ロボの登場はもっと派手だった。
やっぱりすごい。すごいんだが……まぁいいや。
たいていのスペックのマシンならもつだろう。

後半戦はほぼイベント。熟練度を獲得するなら武装の使用順をちょっとだけ考慮しなければならない。

エピローグで真実が語られたりする。
うわぁ、真面目なシーンが台無しだよ親父!

公開分はここまで。今後の流れはちょっと読めない。





「総評」

良かった点:
  • 独特のノリは確かに堅苦しくなくてとっつきやすい。台詞回しはいい感じ。
  • 基本的には演出は抑え目だが、ここぞというところではがっつりやるので、映える。
  • 戦闘は機種ごとの特性がはっきりしていて作業にはなっていない。
  • 親父カッコヨス

悪かった点:
  • 熟練度の使い道が分からないため、取る意欲が失せる。
  • 世界観の整合性がいまいち。
  • ギャグ→シリアス、もしくはその逆へのスイッチが唐突で、置いていかれ気味。
  • 辞典で楽屋裏ネタが混ざっているのは賛否両論?

なんというか、オーバーロードでも感じたことなんだけど
「俺のシナリオに黙ってついてこい」という空気を感じる。
オーバーロードほど情報量が交錯していないのでどうにかなっているものの、
今後ちょっとその辺が不安かもしれない。

あと、こういうシナリオは鮮度が命だと思うので、
更新はなるべく早いほうがうれしいのだが、あの人の抱えてるもの考えると
期待できないよなー。

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最終更新:2007年08月31日 22:23