2006/06/22(木) 18:10:32 ID:LsWzEkic0
以下はSRCシナリオ「フェアリー」のストーリーの概要、
およびそれに対する感想およびレビューについて記述したものである。

  • 前置き

readmeやファイル構成を見る限り、初心者ではあるが基本はできている模様。
ギャグシナリオって言ってるところから漠然とした不安を感じてしまったものの、
とにかく第一話.eveからプレイ開始。おまけ.eveが気になるところだが。

  • 第1話「嗚呼大根」

プロローグ開始早々、主人公(多分)の上田次郎がTalkウィンドウのみのモノローグを延々と喋る。
気のせいか何か酷いキャラクター説明をされた次郎は、メイ○喫茶に行く金を稼ぐために
『ひでぶ』『あべし』と叫ぶ、なんか割りに合わないバイトをしに向かう。

ここら辺からシュールな劇が始まるところで、会話文を見てみて思ったのは
句読点の区切りが足りなくて少し読みにくいこと。
ボールドやイタリック、改行やセミコロンは効果的に使われているだけに気になった。
あと、効果音が多く使われていてにぎやかな感じはするが、
背景画像や人形劇のようなものが今後あまり見受けられなかったのは私的にマイナス。
いや、戦闘フィールド中ではそこそこ頑張ってるみたいなので、そこはいちおうフォロー。

大根の値切りに失敗した次郎は、突然現れた妖精を邪な考えを持ちつつ助けるものの、
その醜い姿を見て後悔する。しかし彼は運命からは逃れられなかった。
妖精が言うに、彼女は魔女の呪いによってそんな姿にされてしまったそうである。
なのでそれを倒す手助けをして欲しいとということで、すぐさまフェアリー界なるファンタジーな世界に
飛ばされた次郎は、そこから始まる冒険活劇とイジメられストーリーで苦しむこととなる。

一般人である次郎がモンスターとの戦闘を躊躇しているところで、
最近流行りのSRCマンが爆発の中から登場。そして次郎を叩く。
SRCマンの無茶苦茶な説教に対して開き直った次郎は、やがて自らの大根愛を武器にして戦うことに。

敵は雑魚だが割とダメージは食らう。でも次郎の超底力と妖精の麻痺攻撃があるので負けはしない。
敵が一種類なのとマップがやっつけなのは仕方ないが、まあいちおう妥当なところかと。
あっさりとしたエピローグで軽く次回予告をしたところで第1話は終了。

  • 第2話「ドジッコ剣士?」

次郎と妖精さんのボケツッコミがパターン化して定着しつつある最中、モンスターのオークが出現する。

ブタなのにユニット画像がアレだとかは言わないで欲しいそうだ。

それらをトンカツにすべく撃破しようとしていたところで、謎の美少女剣士が出現してコケて行動終了する。
そしてせっかく登場したのにこんな展開は良くないと文句をたれているところで、またもSRCマンが登場。
次郎が経験値を奪わないで欲しいと言っているのにも関わらず、SRCマンは出番を取って去っていった。

今回も敵はザコのみが数匹。高い耐久力と砂漠地形と近接攻撃しかできない味方(妖精以外)がやっかいだが、
あまり敵の攻撃力は高くないので恐らくゲームオーバーにはならないだろう。

S○Wの○影のような経験値を奪う邪魔な奴のことは忘れて、オークを退治したと思ったら
なんとうっかり逃げられてしまう。そんなエピローグに次郎はいじけるものの、
相変わらず妖精や仲間になったドジッ娘剣士にあっさりとスルーされてしまう。
果たして哀れなハナモグラ=ハナドリラーもとい耳漏さんに救いの手は差し伸べられるのだろうか?

  • 第3話「高麗人参」

主人公の名前が更に悪化しつつなりながらも、彼らのボケツッコミ珍道中は進んでいく。
そして明らかにおかしい四段論法にキレつつ、9.3269モッチリ(単位)ほど歩いたところで、
まるで○ンド○ゴ○にしか見えない緑色の高麗人参モンスターに遭遇する。
どうやら食べられるらしいということで、自分の食料問題を解決するためにもそれらを退治することに。

敵の特殊攻撃で気力を削られるが、耐久力は低いのであっさりクリアできる。
というか実は主人公の大根攻撃にはオーラ補正がかかっていて、
レベルが上がるごとに攻撃力が増えるというか、現時点で威力2350ってどういうことよ。

そしてエピローグにて、高麗人参を食わされた次郎は完璧に壊れた。

  • 第4話「モンゴリラー参上!!」

あははははははははははははな次郎に困惑していたところにSRCマンが登場する。
SRCマンから教えられた方法をドジッ娘剣士が勇気を出して試みると、
次郎はぐへへへへへへへへへへへへへへへへへな状態に陥った(ああ完全に意味不明)
やがて正常な精神状態に戻った次郎は激しく落ち込むものの、
意味のない選択肢から選ばれた任意の酷い励まし行為によって生き返ることに。

こいた屁をごまかそうとしていたところで、彼らの前にモンゴリラーが現れる。
そして妖精さんにジャイアントスイングされた主人公はそれとタイマンをはることに。

今回(以降)はボス戦みたいな感じです。精神コマンドと大根をフルに使えば勝てます。
ちなみに、モンゴリラーを次郎が倒すか倒さないかでボーナス(?)が変わるようです。

  • 第5話「氷の魔女」

妖精が自分の元の姿を取り戻すべく、これまでやってきた旅もとうとう終着点を迎える。
そこにいた魔女は妖精の知り合いだそうだが、彼女は妖精の言うことを否定する。
というのも実は、妖精の中の人が彼女に呪いをかけようとして
間違えて鏡に当てて自爆したという、逆恨みだったのである。
まあ当然主人公達には拒否権はないので、その氷の魔女と戦うことに。

2万以上あるHPを削るのに苦労はするが、インフレした大根の攻撃力の前ではさほど脅威ではない。
良い演出で出現した増援の雑魚には構わず、魔女を集中攻撃すればステージはクリア。

しかし彼女を倒しても妖精は元の姿に戻ることはできなかった。
なので続けて次郎をGOUMONしたのだが、それでもまだダメだった。
そしてとうとう妖精と接吻するようにギャラリー(SRCマン含む)に急き立てられた次郎は、ついに……

  • 第6話「アレシア=ハイム」

次郎の決死の接吻により、元の姿に戻った妖精こと魔女アレシア。
しかし彼女は下僕の次郎を現実世界に返すつもりはないようだ。
そして真の敵となった彼女との、次郎達の最後の戦いは始まった。

HP4万オーバー、そしてSRCマンの余計なちょっかいにより気力を上げられたアレシアはかなりの強敵。
彼女の代わりに入った氷の魔女もあまり戦力にはならない。というか一撃食らえば味方死ぬので。
しかし、どうにかしてスペシャルパワーと大根パワーで彼女を撃破するしか我々には道はない。

遂にアレシアを撃破した次郎達は、なんとか彼女に頼んで元の現実世界に戻ることができた。
だが、何故かアレシアとドジッ娘と氷の魔女もいっしょについてきていた。
ということで、次郎のイジられストーリーはまだまだ続く……めでたしめでたし。

  • おまけ

よくある製作裏話と次回作の予告がある。ただ、一つだけ特徴的なのは
<Size=18><B>プレイヤーの方に選んでもらおう!!</Size></B>
ええ…はい…そういうことです;その方法ならプレイヤーの方にもある種の面白さが出るのかと考えましたし;:自分にとってもいい刺激になるのかと考えました
ということで2006年7月23日まで約一ヶ月の間にどちらのシナリオがプレイしたいか<B>メール</B>で送ってください
という告知。だから皆さんもメールを送って差し上げてくださいね。 :-)

  • まとめ

シナリオや戦闘シーンのボリューム、そしてグラフィカルな演出はもの足りないが、
最低限のクオリティは満たしている。つまり初心者的ではあっても、初心者未満ではない作品。

主人公が虐められまくることや、SRCマンやその他の微妙なネタを特に気にしなければ、
ライトなスラップスティックコメディとして素直に楽しめるだろう。

ということで、興味がある人はこの作品をプレイし、そして作者の今後を見守ってくれれば、
今回のレビューを書いた私としては幸いである。

  • 余談

各話シナリオファイル中に作者の与太話がコメントアウトされている。
気になる人は覗いてみるとよし。

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最終更新:2007年08月31日 21:00