2007/08/18(土) 04:19:32 ID:qz2KWioo0

【負の遺産】
オリジナルの巨大ロボ物。
システム周りの凝り具合は半端でなく、インターミッションが全てHotPoint。

 メイン画面で次回出撃ユニットを表示してくれたり。
 キャラ・メカ・用語の各辞典を閲覧できたり、サウンドテストまであったり。
 セーブの仕様が違っており、セーブデータ画面などはまるで本家SRWか商業ADVゲー。
 インターミッション画面からゲームを終了すると、ありがちな漫才が始まる。
 ただし単なる漫才ではなく、戦闘をこなすためのヒントを出してくれる親切ぶり。

視覚的に判りやすく、さまざまな要素を詰め込んだインターミッションはすごいの一言。

 戦闘はきびしめ。連属性の武装が大量に存在する為に、回避能力が当てにならない。
 回復は信頼とド根性とリペアキット二種(1500/4500)しか存在しない厳しい世界。
 ECMや広域サポートを利用し、さらには敵味方の性質を巧く見抜いてやる必要がある。

この猛暑&熱帯夜続きの中でやれるシナリオじゃないよ。この激しさ。
運動性を多少改造した程度じゃマシンガンで蜂の巣にされる。
"手強いシミュレーション"をお求めなら是非。

他が凝っているせいか、ストーリーは何というか、穴が多い。プレイヤーをつまづかせるに余りある。
 しょっぱなから『受注』と『発注』を取り違えたとおぼしき台詞があったりするし。

<<プロローグの前段階の大雑把な解説>>
 人間があちこちの国で入り混じって行く中で「国いらなくね?」となる
 →「じゃあ解体すべぇ」と国連が『地球連合』となって国境消滅
 →「そんなん嫌じゃ」と遅まきに反発する連中がテロ組織になる
 →基地司令部で自爆テロ→機動兵器による襲撃→世界中でテロリスト一斉蜂起
 →終結して早三年。士官学校で若人がのんべんだらりとしておりまして云々

怒涛のプロローグのプロローグ、ここまで五分。
このくだりをテロリスト側でプレイさせた方が面白かったんじゃなかろうか?

 士官学校からちょっと遊びに行ける距離にテロリストの秘密基地が! &最新鋭の秘密兵器が!
 そんな所に居るのに呑気なテロリスト、銃に弾を込めてない!
 だから、素人に新兵器を4機も奪われた挙句、足止めに出てポコポコ撃墜されるんだ。

核が伏線だな。使える人材はぜーんぶ核で消し飛んじゃったんだ。きっと。

 なお、新型機の性能は旧来の機体の三倍の戦力を持つそうで。まるでタイガー戦車。
 稼働率が低かったり頭数が揃わなかったりするんだろう、と思えばさにあらず。
 ECMや広域サポートを使わなければ危なっかしい程度の性能差。毛が三本。

地味に強い、リアルな戦いを演出するためのデータ作りだ。バランスバランス。

 雪山に基地があるのに雪氷仕様もホバーも飛行もなしの移動力3の連合機よりはマシだが。
 劇中では型落ちも良い所と言われているが、現行機も余り差は無い。雪中で二歩行進。

敵は核で消し飛ばしたんだから、そうそう実戦の機会があるとも思えないわな。

 適当にやると『3-4Pのミサイル二発』『ホバーで五歩』が僅かな優位性。
 格闘戦の威力は高いが、下手をするとバルカンで行動不能にさせられるし。
 そうでなくともマシンガンで蜂の巣だし。

看板に偽りあり、だよなぁ。
『リアル系』を描こうとしすぎてハッタリが消し飛んでいるようだ。

その割に、テロリストを裏切ったダウナー少女が「こんなこともあろうかと」を乱発。
連合もテロリストも情けないというかユルくて、戦闘とデータのハードさにブッちぎられている。

「ああ、シロガネのリー艦長はこんな気持ちだったんだなぁ」と思いをはせるに充分。

# 単に、俺に寛大さが足りないせいかもしれない。暑いし。

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最終更新:2007年08月31日 18:27