いきなり早乙女博士みたいな基地外じみた爺さんが出てきて度肝抜かれた。学会に蔑ろにされた腹いせに昆虫メカで世界征服をたくらんでいると。
で、その野望を打ち砕くためにパイロットになる主人公の女の子『奈々穂』。(ちなみにお嬢様)
…要するにDr.ヘルとマジンガーZみたいなもんだろうと把握。


で、第一話。導入部はおなじみ、学園風景。で、お約束のように敵が攻めてきてぶっつけ本番で初陣。
他のキャラとしては、主人公の友達『ほたる』と、主人公をパイロットとして教育した博士『フィリップ』。
暑苦しい番長系の男キャラ『力彦』(虫嫌いで虫を見ると悲鳴を上げて逃げ出す)もいるんだけど、彼は主人公がパイロットであることを偶然にも知ってしまうことに。…フラグ?

というわけで主人公ロボお目見え。

…ダサッ(褒め言葉

テントエルモという名前の通りてんとう虫がモチーフ。てんとう虫はお天道様の虫です、幸運を呼ぶんです。
主役メカに限らず敵のザコメカやキャラも昆虫(カブトムシとかトンボとか)の直球そのまんまなデザイン。
なんか、全体的に流れる80年代っぽいチープさがステキだ。

主人公メカの必殺武器『ストリークレインボウ』は要するにフリーダムフルバーストみたいな攻撃。敵味方識別のMAP版もあるけれど今んとこ識別の必要はない。あ、戦闘アニメがカコイイ
ただし消費が激しく、ターンチャージ武器なので連発はできない。

『昆虫の繁殖力を応用した物量が昆虫メカの真価』ってな敵の主張は至極もっともだが、第1話としては敵が多すぎる気が…特に後半戦になるとかなり息切れする。街の上でEN回復しながら戦えば何とかなるとはいえ。
後半で出てくるカブトムシ怪人の駆るカブトムシロボもしくはクワガタ怪人の駆るトンボ戦艦を撃退するとステージクリア。クリアするだけなら簡単だから、難易度としては妥当だろうか。

で、エピローグでは冒頭の変態博士(Dr.ベルゼブブ)とテントエルモの関係が明らかに。以前にベルゼブブの弟子だったが裏切ったフィリップが作ったものがテントエルモだと。
で、ベルゼブブが次の作戦を準備しているところで1話終了。
カブトムシ男の「何の話してるかわかんねぇ、いいやプリン食ってこよう」に吹いたw

全体的に80年代熱血という感じのノリで話が進む。
カブトムシやクワガタじゃなく、てんとう虫というのが腑に落ちないが…後でパワーアップしたりするんだろうか? 主人公のペットのてんとう虫『セブンスター』との関係も気になるところ。
虫の気持ちがわかる女の子、ってな主人公は珍しいのでその辺は期待要素。


第2話

前回の騒動で主人公と親しくなった力彦。そこのことを妬まれて学内のお嬢様ファンクラブに襲撃される。
ファンクラブの連中バカスw その後、主人公の秘密を知ってはいるけれど何もできない自分の無力さをかみ締める番長。…後々、パイロットになったりするんだろうなぁ。
他にも、主人公が失恋一歩手前の経験をしたり力彦とフラグ立ちまくったりと、色恋沙汰な要素もあり。

さて、前回の続きということで再び攻めて来る昆虫軍団。
新型のバッタロボの機動性、セミロボの音響攻撃でテントエルモはピンチに。

で「お嬢を助けたいんじゃぁ!」と予想通りに力彦がオケラロボで出撃。続いてフィリップがガのロボで。
…オケラにガってorz いや、シチュエーションは燃えたんだが。

第2話も相変わらず敵の物量が多い。また、クワガタロボがボスユニットとして登場。
味方が3機になったとはいえ、考え無しに突っ込んでいくと落とされる。援護やMAP兵器を上手く活用していこう。
力彦のオケラロボは重装甲で地中にも潜れる。ただしパイロットがLv1、また彼の『虫嫌い』のためか『運動性ダウン』の状態であるため、命中率がかなり困ったことになっている。
フィリップのガロボは高機動型。援護・MAP兵器あり。ただし打たれ弱いので注意。

オケラロボの正式なパイロットとして仲間になった力彦とフラグを立てつつ、第3話へ続く。

レビューを事細かに書く時間がないので、いったんここまで。一応、リリースされている4話まではプレイした。

正直に言おう。第2話の時点でかなり面白いと思った。
メカデザ、キャラデザがダサイのも味になってるし、ストーリーも王道で一本道なのが○
むしろ、見た目のダサさと裏腹にしっかりと作りこまれている。キャラクターも個性豊かで楽しい。
(自分の笑いの沸点が低いだけかもしれないが)ギャグも秀逸。

ちなみに参考までに3,4話の内容。
3話:パイロットになるなんて反対です!なママンと和解
4話:恐怖!ベルグバウ登場




735 :名無しさん(ザコ):2007/01/10(水) 20:08:51 ID:iaC5gYZg0
731のおかげで十分にやる気がなくなったので適当にいくよ。
以前も某人気シナリオが一話だけだったときにレビューしたら
吐露スレでぶつくさ言われてゲンナリしたし、めんどいから逃げようかとも思ったけど。


【テントエルモの虹】
敵味方ともに虫モチーフのメカで戦うオリロボ。
プレイ中ふとフェアリーセクターテントーという謎の単語が頭に浮かんだが
みんなは気にしなくていい。

内容は……ああうん、いいんじゃないスか。
「みんな、Thumbs.dbのことは言ってやるなよな」と委員長風吹かしたくなるくらいに。
四号目くらいから書店で見かけなくなりそうな新雑誌創刊号に載ってる
新人のデビュー連載マンガみたいに危うさすら感じる気合が入ってて好きですよ。

あ、気になったとこ一つだけ。
お嬢さんが独白では「わたくしは~~をした。」みたいな喋りなんだけど、
"わたくし"って「わたくしは~~をしました。」てな具合に丁寧語とセット限定じゃ
ないのかな。そうでもないのかな。うん、どうでもいいことだね。

おわり


736 :名無しさん(ザコ):2007/01/10(水) 20:24:33 ID:e4jx8y4c0
乙。萎えても律儀にやってくれる辺り、偉いね。
一話だけ(というか話が完全に序盤)だとレビューもしにくかろうて。
「わたくし」に関する指摘はその通りみたい。
国語辞典によれば、話し手が自分を指すもっとも丁寧な表現、だそうだ。



481 :名無しさん(ザコ):2007/10/05(金) 18:46:22 ID:8WntV/JU0

1スレの基準が分からんから微妙だが、ちょうどやってたところなので7話までの総評でも書いてみる

結論から言うと個人的には非常に好きな作品。
ストーリー自体は世界征服を企む悪の科学者に正義の巨大ロボが立ち向かうという
良くも悪くも王道的なストーリーなんだが、作者の見せ方が上手いのかキャラクターが個性的で飽きさせない。
本筋も8話と短いにも関わらず、序盤は明るく中~終盤はシリアスにときちんと書き分けられていると思う

戦闘面は意外にシビア、味方が3人しかいないせいもあるが常に数的不利を強いられ
更にボーナス条件を満たそうと思えば少ない数で敵に突っこむ必要も出てくる

全体的に昭和の臭いも漂う感じだが王道展開が嫌いでなければやってみてもいいと思える作品だろう
ただ、一話で不具合が生じることがあるのでそれだけは注意
具体的には一旦敵全滅→イベント増援→マップ兵器で全滅→更に増援って流れなんだが
マップ兵器で全滅させる際に敵の母艦が攻撃範囲に含まれているとイベントで撃墜してしまいボーナス条件が達成できなくなる

以上、初レビュなんで読みづらい事この上ないだろうが許して欲しい。


※2008/7/7追加、ネタバレ有

【テントエルモの虹】

「世界征服を企む悪の科学者に、一人の少女とロボットが立ち向かう――
 と言った、ちょっと昔風味の王道オリロボシナリオです。
 凝った戦闘システムや戦闘アニメはありませんが、
 全ユニットに全身画像があったりします。
 興味のある方は是非、ダウンロードしてみて下さい。」

という触れ込みの作品。個人的に汎用以外の効果音が気持ちよく
炸裂していた戦闘アニメはガッチリチェックさせて貰ったがw
なんかSRC関連の話題になってたらオススメされたので挑戦。

  • グラフィック
主要となる人物や、ロボットたちはすべて描き下ろしであるため
お話の進行と相まって「俺はテントエルモの虹を進めている」という
気持ちを充分に高めてくれるだろう。質自体もハンドメイドの味が
あるだけでなく、普通に見れて認めれてしまった自分がいた。
ぶっちゃけ奈々保ちゃん眩しいです(別に自然発光とかそういう意味ではない)
画像と背景の雰囲気で、70年代のテイストを90年代的な綺麗さに
上手く落とし込んだ感じの光景が目に浮かんだりも。
表情変化も豊富なため、妄想力が弱くとも感情表現豊かであることや
彼らの立ち会った情景を想像させてくれる成分は豊富。いいことだと思う。

ロボット達だが、主役ロボとしてカットインを持つテントエルモや、
ライバル機として要所でカットインを見せるブレクビート・デスタッグ…
のみならず、すべてのロボットたちに「初登場時に全身画像でアピール」
という機会が用意されているので、主役から脇までなにかしら
造形とかインパクトとかを心に刻み付けてくれた。画像以外での
アピールチャンスも何かしら用意されていることが多く、ただの
ユニットだけで終わっていない機体が多いこと多いこと。予想外である。

唯一の難点は、ユニットアイコンが全身絵の縮小のためちと乱れて見えてしまうこと。
SD風味の全身絵縮めた後、更にドット絵をうってそれっぽいアイコンに直すという
作業は大変そうなので、大目に見るがちょっと残念。

戦闘アニメは通常武装~必殺関連といくにつれて力の入れ具合が加速するという
実に自分の好みだったので満足。ストリークレインボウの射出音と直撃音とか、
ラスボスの必殺技のノリとか見応えとかは、忘れるワケにはいかない…


  • キャラクター&シナリオ
昔のロボットアニメを意識したノリと、その舞台構成ならありがちな
キャラクター造形(実は裏ではパイロットな少女、今日そうそう見ないであろう、
ゲタの似合う番長風味な男、何気に前歴すごげでカンチガイ属性も混じった
いち科学者、一見で「普通ではない」と思わせる昆虫人間や悪の科学者達etc…)
ながら、彼らの中身はとてもしっかりしている。もしかしたら自分がそう
思っているだけなのかもしれないが、決して第三者からしたらやばいアラを
抱えたまま疾走したり、よくいるキャラだという印象だけで終わってはいない筈。

奈々保や力彦は、強さも弱さも抱えている一方で、何か一歩(成長的な意味で)前進した!
という場面が沢山用意されていて、プレイしてて何より見てて飽きなかった。
フィリップさんは知識人な一方、アレな面を突っ込んでくれる人に恵まれたお陰で
「ハズしちゃうけれど上滑り感がない」という変わった立場をもキープしていた。
ブドムとワガターは、最初のうちはワガターの方面に感情が集中しがちだったのだが
ブドムがフォローされてるシーン見ててあらあらとか思ったり、5話に差し掛かった
あたりから、兄弟揃って自分の中での視点とかが変化した覚えが鮮明にある。
ただの脳筋に終わらなくて、本当によかったよ…俺としては。
他に割と頭に鮮明に残っているのが、やることはやってる気がしたセブンスター、
嫌味な面も抜けてる面もあって同情というか親近感もあったりした辰文先輩、
そして、尺は急ぎ気味だったが、奈々保達だけでなく、ブドム達にとっても
外せない位置として登場した、カタリナ。狭間の中で…というのは数あれど、
わかりやすい形で双方に重要な意味を持っていたのはレアな気がする。

シナリオに関しては、中身を覗くと1eveにしては大容量。そこから察する
ことができるように、OP~戦闘~EPにおける各分量の密度が高い。しかし、
密度が高いからといって意味があるのかないのか最初はわからない情報ばかりで
埋め尽くされていたりするわけではなく、小気味のよさや、場面ごとに意味のある
シーンが盛り込まれていたりするので、個人的に苦痛さはなかった。
話の流れからどんな展開に移行するか読める面もあるが、大容量の話を
読ませるのにこういう「わかりやすい王道展開」はマッチしているのかもしれない。
あと全体的に丁寧さを感じさせる。手ぇ抜いていないぞ的な意味で。
それでいてどこかに感じる勢いの風味から、昔のロボアニメっぽさも伺える。
勿論いい意味で。

8話構成でネームドな人たちの全体数も少ないが、空気がいたかな?という
気分ではなく、みんなお疲れ様という気持ちで終えれる作品だった。
ただ、1話あたりの分量は厚い。ゆっくりと進めると1eveにつき、大体
30分~50分ぐらいはかかる計算になると思う。
楽しむつもりなら、まとまった時間を用意してモリモリ挑むのがお奨めかと。


  • 戦闘バランス
少人数ながら、ボーナス要素という旨味のある要素も転がっており、
シビアで手ごたえのある戦いが1話から味わえる作風になっている。
ボーナスの獲得条件も、ピンからキリまで用意されており、なんだか
自然と意欲を刺激されたものだ。自分は頑張って全部獲得したりした。
偶にこれは取っておきたい!という代物が紛れているだけに。

一方で回復手段が少ない+三機なので、役割分担や援護要素の活用は
しっかりしておかないと死ねる。特にボーナス狙いだと回復地形も位置の
関係上そうそう利用してられないんで、全編進軍してた記憶が。
戦うユニットたちも、攻撃役として真価を見せるテントエルモ、
変わった地形適応や装甲の高さが劇中で活きるケライン、
案外地味なところで役に立ってくれた記憶があるディモスと揃う。
そして、敵たちも少数に対して結構な数かつ、多彩な個性を持った連中が
混在して参戦してくるので、いろいろな敵と戦って捌いてるぞ!という
感覚を存分に味わえた。一方でバフラとかヒトジゴックとか怖かった。

ちなみにボス戦は程よくハード。一部瀕死時特殊能力が重要になったりするのも…。
あと戦闘面でケラインが活躍してかっこよく見えたのは俺だけではないと思いたい。

  • BGM選曲
場面に応じて、無音を交えつつもここだって所で変えてくれている。
テントエルモ参上!な場面のところの曲だけ違和感を感じたりした時期もあったが、
シナリオが遊んでて楽しかったのと合わせて差し引きゼロからプラスという所。

しっかりとした音の扱い方ってのは、SFC時代から爆音にまみれた楽しみとか
スクウェア全盛期のサウンドとかそういうのにプレイヤーとして触れた身としては
侮りがたいものだと思う。
そんな音関連、なかなかツボらせてもらって、幸せである。
ラストの盛り上げに応じてどんどん変化する曲も堪能モノ。

  • トータルバランス
システム面やド派手な演出面で凝った、というところは確かに無いかもしれないが
逆に「あれ? 何かこれだけ抜けてて勿体無くね?」というところを感じさせず、
昔のロボットアニメ風味で直進していったのが清く、そして評価に値する。
でも、そこに甘えず、心理描写とか大きな意味のある場面とかで手を抜かず、
ガチで丁寧な作りを見せているのがまた美味しい。
オーソドックスながら全体のまとまり感にフルフル。

ついでに、オプション明記があったのは助かる。
いろいろ作品遊ぶとどんなのに当たって、感覚のズレと衝突するかわからんし。

  • 総評
一日かけて遊んで、間違いなく元気を頂けた作品のひとつ。
王道展開とかちょっと昔のロボットモノとかが好きないし親和性や適性があって、
時間をかけて遊べる余裕があるのならマジでお勧めしておきたい。

「見た目のダサさと裏腹にしっかりと作りこまれている。」という
先人の言葉に間違いはないと思った。
そういう意味で、ヴィジュアル至上主義には厳しい面があるかもしれないが
SRCシナリオは中身で勝負だという人にとっても、お勧めできるかもしれない。

7/7現在、この作品で得れた元気を何かに活かしたいものである。

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最終更新:2008年07月08日 22:27