モア・ドリーム奮闘記レビュー

SRC学園の設定を用いた、悪の組織運営(?)シナリオ。
SRC学園は、一部のシナリオ作者たちがオリキャラを持ち寄ってシェアードワールドしている世界、らしい。
昔なつかしの蓬莱学園のようなものと理解したが、多分まちがってないと思う。

悪の天才少年科学者が世界征服に乗り出すぜーというお話なのだが、超常能力を持った人間がゴロゴロいる世界なので居合わせた人々やら通りすがりのヒーローに邪魔されて我輩ムキー!ってのが基本パターンらしい。

良かった点と悪かった点を箇条書きにしていく。

良かった点
主人公が悪役なので、通りすがりのヒーロー役で多くのキャラクターが登場する。
作者自身の持ちキャラではなく他所のキャラがライバルとして現われるのだが、踏み台にする事なく演出しているのはえらい。
SRC学園にはこんな奴らがいますよー、と宣伝するにはいいかもしれない。
マッドサイエンティストらしく秘密アイテムを作ったりできるのも楽しい。
部下のポンコツロボットを製造して地味にチューンしていったりするのは、トロンとコブンみたいで好みだった。

悪かった点
主人公があくまで少年なせいか、働く悪事がベタベタ以前のくだらないレベルなのが……。そういう路線と言ってしまえばそれまでだが。
また、主人公の性格もまんまドクター・ウェストで、ありがちなマッドサイエンティストの枠から離れていないのも残念な所。
そして最大の問題点は難易度。
主人公側が悪であり、敵対者がヒーロー(と言いがたい奴等もいるが)である以上、ユニットとしての性能差が大きく出てしまう。
いうなれば、敵はみんなνガンダムなのに、こっちは旧ザクばかりといった性能差を感じてしまった。おかげで辛い辛い。
部下のポンコツロボット軍団は可愛い奴等だがロクなSPを持ってないので、回避系キャラに攻撃を当てるのが非常に困難。集中が欲しかった。
ダミー4回持ちな上に分身持ちとかの余りにも空気読んでない敵が登場するので厳しかった。こんな奴、味方でも使いたくない。これに関してはこの作品の作者のせいではなく、キャラを投稿した人のせいだと思うけど。
アイテムを作れるのだから、命中補正系のアイテムも作らせて欲しかった。


SRC学園を知らない人への窓口になれる素養を秘めているが、プレイアビリティの面からさくさく遊べないのが残念。
現状では、各ライバルキャラの作者たちへのサービス的な、仲間内でのお祭りシナリオといった印象。
他のSRC学園シナリオをやろうという気にさせるだけのパワーはない。


影の薄い人は可愛かった。えっと、ホワイトシェード?

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最終更新:2007年08月31日 16:15