魔法なしのFF6みたいな世界観のオリジナルシナリオ。
全六話予定で二話までリリース。
主人公はレジスタンスの落ちこぼれ隊員で
政府軍にチームで奇襲をかけるところから物語は始まる。

この作者のシナリオは初めてやったのだけど、演出レベルがかなり高い。
単に技術があるだけでなくて、演出としての過不足が出来ているのが評価ポイント。
ただし、ストーリー面になると少し話が違ってくる。
冒頭はホットスタートながらも、
味方キャラクターとシリアスな状況を的確に伝えているため、評価できるのだが
二話の(メール欄)な展開が非常に唐突。
プレイヤーに主人公の感情の推移を納得させる為に必要なシーン飛ばして
展開させてしまっている印象を受ける。
鬱展開というものはプレイヤーの感情移入が出来ていない状況で行ってしまうと、
プレイヤーを醒めさせるだけのものである為、この展開は迂闊過ぎると思う。

更にこの辺りから、台詞が冗長且つ同じ論理の繰り返しになるため、
人によってはかなりプレイ意欲をそがれてしまうのではないだろうか。
元々持っている文章能力自体は(鬱展開後の言葉選びが「どこかで見た
ことのある感じ」であることは否めないものの)悪くないと思うのだが、
受け手に状況を納得させるという意識が欠けているように感じられるのが非常に残念。

前述した演出と戦闘バランスはかなり高レベルなので、
最後までプレイしてみようとは思うが……画竜点睛を欠く感があるのは否めない。

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最終更新:2007年08月29日 21:39