以前一話で投げてたから17話ほどやってみた。
以前は悪名高いターゲットインクルで有名なシナリオだったが……
現在もやっぱりバッチリ搭載中。off機能はついたものの、
一話ごとに手動でカットする必要があるため、これはこれでうっとおしい。
クイックセーブが遠くなるという地味な弊害もあったりしてやはり好きになれない。
さて、オリ主人公マンセーとよく評されるこのシナリオだが、
自分も実際そのように感じた。いきなりロボットを操縦できるのばもちろんのこと、
十徳ナイフで鉄の扉を一閃してみせたり、優れたNTであったりと天才超人高校生っぷりが
遺憾なく表現されており、また起きる事件 起きる事件ほとんどになにかと中心的に
絡んでくるため、四次や64などの地味スパロボ主人公が好みの人にとっては
出張りすぎ、押し付けがましいといった印象を受けるかもしれない。
個人的には、基地に眠っていた「扱いが難しくて誰も乗りこなせなかったMS」を
ひょいっと主人公の一人が操ってみせる場面が、
「オリ > コウ、シロー」と明言しているようで気に食わなかった。
冒頭から便所の落書きのような敵が攻めてくることでも明らかなように、
このシナリオには根幹の部分から多分にギャグ要素が含まれている。
小ネタはまあいいとして、「本気で笑わせるつもりの勝負ネタ」でも
非常にしばしば豪快に滑ってしまっているのが気になる(打率1~2割)。
人のギャグセンスをとやかく言える立場でないので、これは自分がズレてるのかもしれないが。
戦闘バランスはヌルすぎず難しすぎず、適度な緊張を与えてくれたが、
ずさんな面も多く見受けられた。
敵配置が隙間もない一個の塊だったり、移動力を考慮していないのか
真っ先にボスが単機で特攻してきたり。
敵ターン、敵陣のド真ん中に味方部隊が展開されて
そのままなすすべもなく数機撃墜されたときは、ほとほとあきれた。
と、文句ばかりになってしまったが、実はこのシナリオ嫌いではない。
どこが好きか、と言われると困るのだが、なんというかいい感じにスパロボしているのだ。
適当な理由で行動して、いい加減な事情で仲間が増えていく。
戦闘の合間に仲間内で交わされる雑談は、原作ファンが納得いくほど”らしい”わけでも、
小洒落ているわけでもなく。このあたりが昔のスパロボのようで(三次四次くらい)
なんだか小気味いいのだ。
最終更新:2007年08月29日 21:11