出だしの演出や、イヤに説明口調な勇者の語りなど、
確かに一昔前のRPG(特にファミコンのDQ以降に量産された)な出だし。
あまりにストレートかつ単純な出だしが、「装飾過多・設定過多」なRPGが多い昨今、
かえって新鮮にみえた……が、最初のマップに居る番兵に話しかけた時点で崩壊する。
番兵「通りたければ魂差し出せゴラァ!」(意訳)
勇者「よし、わかった…うっ、魂差し出したら死んだ」(意訳)
……いきなり、問答無用のデスイベントですか……しかも、これだけでは無かった。
剣を使えば自殺する、SP使えば自滅する、怪しい場所に立ち止まれば落とし穴で自爆……
と、「一昔前のAVG」並の、「正しい選択以外は全てバットルート行き」と言う展開。
ここまで書けば判る人は判ると思うが、
このシナリオは「某RPG」と同じノリのシナリオです。
正直、”一般的なSRCシナリオ”としては、「駄作」に値するシナリオ
(知らないと避けられないデスイベント満載、展開が不条理過ぎる等)
だが、”一般的なSRCシナリオ”として見ずに、この”シナリオ単品”で見ると、
その不条理な展開が笑える(特に元ネタの某RPGを知っていれば)シナリオ。
作者の言ってるとおり、
「冗談の通じる方のみのプレイをオススメします」なシナリオです。
個人的に注文を付けるとしたら、
各マップのBGM指定希望(あのノリで、突然デフォルトMIDIが鳴るのは頂けない)
あの不条理なデスイベントの増加(笑)
を、希望したいですね。
もし、このノリで第2作目を出すとしたら、
下手に「ふつうのSRCシナリオ」の皮を被らず、とことんまでこのノリでやって欲しい。
最終更新:2007年08月29日 14:22