Mondo Rescueのバックアップイメージをリストア【AlmaLinux 8】

Mondo Rescueでバックアップしたバックアップイメージを用いて、リストアを行います。
バックアップイメージは、Mondo Rescueでイメージバックアップ【AlmaLinux 8】 でバックアップしたものです。
ここではさくらのVPSサーバで、バックアップしたサーバとは別の契約済みのホスティングサーバで、リストアを行います。

※ここで記載されている方法は、ISOイメージファイルが1ファイルの場合のみです。複数のファイルに分割されている場合には実行できません。

1. リストア先サーバのネットワーク情報の取得

Mondo Resucueのバックアップイメージをリストアすると、ネットワーク環境もすべてバックアップ元のサーバと同じになってしまうため、リストア先のサーバが別のサーバの場合はアクセスできなくなってしまいます。
そこで、リストア先のサーバのネットワーク情報をメモしておいて、リストア後に書き換えます。
具体的にはNICの「eth0」の設定値をメモします。
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
DEVICE="eth0"
IPADDR="xxx.xx.xxx.xxx"
NETMASK="xxx.xxx.xxx.xxx"
GATEWAY="xxx.xxx.xxx.xxx"
ONBOOT="yes"
TYPE="ethernet"
DNS1="xxx.xxx.xxx.xxx"
DNS2="xxx.xxx.xxx.xxx"
#IPV6INIT="yes"
#IPV6_ROUTER="no"
#IPV6ADDR="xxxx:xxxxx:xxxxx:xxxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx/64"

2. リストアの実行

(1) ISOイメージのアップロード
・さくらのVPSの「VPSコントロールパネル」へログインします。


・「OSインストール」を実行します。


・「OSインストール形式の選択」で「ISOイメージ」を選択します。


・ISOイメージをアップロードするためのSFTPアカウントを発行します。「SFTPアカウントを発行する」ボタンをクリックします。


・SFTPアカウント情報が表示されます。


・表示されたSFTPアカウント情報で、ISOイメージファイルをアップロードします。ISOアップロードが完了すると、「ISOイメージ情報」が表示されるので、「設定内容を確認する」ボタンをクリックします。


・「インストールを実行する」ボタンをクリックします。


(2) ISOイメージのインストール

・しばらくすると「VNCコンソールを起動」ボタンが表示されますので、これをクリックして、コンソールを起動します。


・VNCコンソールが起動され、インストールが実行されていきます。


・「Interactively」を実行します。


・「DVD disks」を実行します。


・パーテーションはこのままにして、「OK」を実行します。


・「Yes」を実行します。


・「Yes」を実行します。


・「Yes」を実行します。


・「No」を実行します。


・「Yes」を実行します。


・インストールが完了したので、プロンプトで「exit」コマンドを実行します。


・VNSコンソールウィンドウを閉じます。


(3) リストア先サーバにログイン
リストアしたサーバにログインします。

・再度サーバにコンソールでログインします。ただし、「シリアルコンソール(β版)」の方が見やすいので、これを実行します。


・処理中なので、少々そのままで待ちます。


・ログインプロンプトが表示されたら、バックアップ元の「root」アカウント情報でログインします。


(4) リストア先サーバの設定
リストアしたサーバの環境に合わせて設定を行います。

・バックアップ元サーバでは、外部ストレージ(NFS)を接続していましたが、リストア先サーバでは現時点では未接続なのでいったん外します。
# vi /etc/fstab
ここでは最終行が外部ストレージなので、この行を削除します。
# /etc/fstab
# Created by anaconda on Mon May 18 10:52:31 2020
#
# Accessible filesystems, by reference, are maintained under '/dev/disk'
# See man pages fstab(5), findfs(8), mount(8) and/or blkid(8) for more info
#
UUID=b4672d2e-d71e-4f2f-92c9-ceec4d6d8b04 /                       ext4    defaull
ts        1 1
UUID=0c6adadd-cb60-4f32-841d-34126a5e3c0e /boot                   ext4    defaull
ts        1 2
UUID=7eb7c50b-c087-4a47-83ec-c9139866a868 swap                    swap    defaull
ts        0 0
192.168.1.111:/export /disk2 nfs defaults 0 0
【編集後】
# /etc/fstab
# Created by anaconda on Mon May 18 10:52:31 2020
#
# Accessible filesystems, by reference, are maintained under '/dev/disk'
# See man pages fstab(5), findfs(8), mount(8) and/or blkid(8) for more info
#
UUID=b4672d2e-d71e-4f2f-92c9-ceec4d6d8b04 /                       ext4    defaull
ts        1 1
UUID=0c6adadd-cb60-4f32-841d-34126a5e3c0e /boot                   ext4    defaull
ts        1 2
UUID=7eb7c50b-c087-4a47-83ec-c9139866a868 swap                    swap    defaull
ts        0 0

・次にネットワーク情報を現在のリストア先サーバの情報に書き換えます。
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
DEVICE="eth0"
IPADDR="xxx.xx.xxx.xxx"
NETMASK="xxx.xxx.xxx.xxx"
GATEWAY="xxx.xxx.xxx.xxx"
ONBOOT="yes"
TYPE="ethernet"
DNS1="xxx.xxx.xxx.xxx"
DNS2="xxx.xxx.xxx.xxx"
#IPV6INIT="yes"
#IPV6_ROUTER="no"
#IPV6ADDR="xxxx:xxxxx:xxxxx:xxxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx/64"

  • これで再起動します。
# reboot


最終更新:2021年07月29日 09:22