カサブランカに愛を

カサブランカに愛を ~殺人者は時空を越えて~
1986年発売 (シンキングラビット)

ストーリー

ジェリー・ランドルフはシカゴにある新聞社デイリー・カサブランカに勤める女性記者である。
入社して3年目になる彼女は一通り記者としての言い分も備えているが、もっとも彼女がこの新聞社を選んだ理由が、ただ好きな映画と同名だったからという事実は誰にも話していない。
ともかく彼女に会った人の多く-特に男性は-彼女の聡明さと美しさで、記者としての才能以上に評価しているようだ。
彼女の方も仕事に私生活にそれを大いに利用し役立てていて-そこが彼女の聡明といえる点なのだが-彼女流に言わせると「武器は利用しなくちゃ」ということになる。

そんなある日、彼女とハイスクール時代からの無二の親友メイ・エルガーが行方不明になった。
ここ3年来、習慣になっていた彼女との週末の電話が途絶え、心配しているところにメイからの日記が送られてきたのだった。
日記には彼女の父親が科学者で、時間に関する研究をしていることや、その研究を軍部に狙われ脅迫されていること、さらに手段を選ばない彼らの魔の手がいつか自分の身に及ぶかもしれない。
というようなことが記されてあった。

彼女は早速、同僚の記者ロイ・スティーブンスに相談した。ロイは彼女が入社した時に、親切にアドバイスをした先輩記者である。
最近は表面上、ふたりの立場が逆転しているように見えるが、彼女に言わせると彼は古いタイプの記者だそうだ。
もっとも、そう言う彼女を彼は嫌がっている様子もなく、かえって喜んでいるようにも見えるが…。

日記を読み終えた彼をさそって、ジェリーは早速ゲイルズバーグにあるメイの家へ向かうことにした。
ゲイルズバーグはイリノイ州の中程にある古くからの町でシカゴからは南へ120マイル程の行程である。
この町は戦火の影響もほとんど感じられない程静かで、はじめてここを訪れた人はレンガ造りの街路や昔のままの古い家並みに古き良き時代を思い出し、このアメリカにおいてさえ歴史の中の自分をあらためて感じ驚かせる。そんなたたずまいを見せている。

メイの家はブロード街を東に外れた所にあるファイアーズヒルと呼ばれる小さな丘のふもとにあった。
彼女の家はこじんまりとした2階建てで、あたらしく白いペンキで塗り直された壁が、周囲の家並の落ち着いた色彩とアンバランスな対照を示していた。

ジェリーはドアの前に立ち、ノックしながら4年前ハイスクールの卒業式の帰りに、ここでメイと二人で写真を撮ったことを思い出していた。
それは胸のロケットの中に、今でも二人微笑んでいるはずだった。

彼女がそっと胸のあたりを押さえた時、家の中から音がしてドアが開いた。
(プロローグより)

操作方法

コマンド入力式(英語/日本語)

作品解説

アイテム不足等によるハマリあり。
マイコンBASICマガジン 1986年11月号に掲載。

関連項目


外部リンク

配信サイト(有料)

攻略サイト


スクリーンショット

当時のシンキングラビットのアドベンチャーにおける定番シーン


最終更新:2008年09月15日 04:36
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