第16ターン度末におきまして、セタ・ロスティフンケ・フシミ藩王が、
皇帝陛下より子爵位を授爵されました事を、ここにご報告致します。
これは第16ターン度における、星鋼京の国力拡充および帝國への貢献を認められての事であり、
これも一重に、皆様のご理解とご支援あっての事であると星鋼京政府一同、厚く御礼を申し上げるものであります。
誠に、ありがとうございます。
これを機として“皇帝の剣”としての責務へ一層精励すると共に、
帝國、ひいてはこの星鋼京の地に益々の繁栄をもたらす事の出来るよう、更なる尽力をして参ります。
これからも、皆様の変わらぬご理解とご支援を、よろしくお願い致します。
文責:星鋼京執政 吾妻 勲
承認:星鋼京藩王 セタ・ロスティフンケ・フシミ 子爵
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国民の皆様、セタ・ロスティフンケ・フシミです。
この度、子爵位を授けられたこと、心より嬉しく思います。
ご存知の方も多いとは思いますが、私にとっては二度目の子爵位となります。
旧・冬の京、旧・伏見藩国を治めていた際に当時は王女であったぽち陛下によって授けられたものです。
その時の彼女の言葉を、今でも覚えています――「お兄様たちも来てくれたのね」と。
何故、その地位を失ったのかを、私は今でも覚えています。
旧・奇眼藩国と合併し、当時の第二王女であった妻のクロを娶り、星鋼京と言う今の国が生まれました。
領地の拡張と皇室の末席に加わった事により、侯爵位を得ました。
しかし、私は僅か1ターンで、その地位を失ったのです。
何故そうなったかを、今ならば、はっきりと口にすることが出来ます。
――それは、私が驕っていたからです。
自分が特別だと、自分が何もかも成せると思い込み、世を、臣を、民を、友を、愛するものを省みなかったからだと。
そして、領地と爵位を没収され、妻と民に重荷を背負わせ続けた、あの日々が訪れたのです。
星鋼京にとって忘れる事の出来ない時代――T12からT13にかけての“暗い秋”の時代が。
――今、こうして、栄えた星鋼京を見る度に、あの頃を思い出します。
私は、あの時の挫折の味を……重く、苦く、冷たい味を、今でも鮮明に覚えています。
その味を、にも味わう事無く、世が安泰であればと心の底より思っています
私は、ようやく出発点に戻ってきたのだと、今、深く感じ入っています。
私が子爵と成れたのは、世と、臣と、民と、友と、愛するものがいたからだと、今ならば高らかに言えます。
みんな、ありがとう。
ここからが、星鋼京と私にとっての新たな挑戦のはじまりとなるでしょう。
これまで以上に星鋼京を栄えさせ、帝國を繁栄させ、世に安泰をもたらすための挑戦です。
難しく、決して平坦ではない道のりですが、今ならばそれも出来ると信じています。
みんなで、これからもがんばっていこう。
最後に、陰に日向にこの国と私を支えてくれた最大の功労者への感謝の言葉を述べて、締め括りとさせていただきます。
クロ、いつもありがとう。
これからも寄り添いながら、この国と歩いていこう。
愛している。
――星鋼京 藩王 セタ・ロスティフンケ・フシミ 子爵
最終更新:2011年01月04日 03:41