T17施政方針演説

国民の皆様、セタ・ロスティフンケ・フシミです。
先立っての皇帝陛下の施政方針演説は、皆様、既にお聞きのことかと思います。
我々星鋼京も陛下の期待に沿うべく、このターンは一層の活躍を目指します。

陛下は仰られました――“民を守る、全部”と。

彼女の民は誠に大勢です。
その民を、彼女の宝物の全てを守る事は決して容易ではなく、難事と言えるでしょう。
ですが、それを我々にそれを願ったのです。

ならば、それを叶える事こそが帝國の矜持と言えるでしょう。

愛すべき彼女の剣たる星鋼京は“全ての民”を守るために、あらゆる敵を討つことを此処に宣言します。



まずは宇宙怪獣。
これは目下のところ、目に見える脅威としては最も大きなものでしょう。
様々な情報が錯綜しており、皆様の不安も大きくなる一方かと思います。

故に、討ちます。

その為の準備も当然の如く抜かりなく、既に開発は完了しています。
RTRをはじめ、帝國の主力機を開発し続けてきた吾妻執政が主設計を勤めた新型機が必ずや敵に大打撃を与えるでしょう。
“CODE:Sturmbock”の名で開発されたこの機体は超々大型砲を有しており、その破壊力は従来のI=Dを大きく上回ります。
詳しくは後日、吾妻執政より正式発表があるので、それをお待ちください。

そして、同時に新装備・フライトユニットを装備したRTRを主力とする軍による部隊を編成します。
RTRの実力は〈オペレーション・バッグハウス〉にて、周知の事実となっているとは思います。
あの時よりも更に強くなった機体は、必ずや目覚しい戦果をあげてくれるでしょう。


次にテロリスト。
現在、多数発生しているテロリズムによって多くの民が犠牲になっています。
星鋼京も決して無関係ではなく、昨今では風聞を流されるなどの妨害工作を受けています。
この影の如き脅威と戦うべく、星鋼京は帝國諸藩十三ヶ国と再度の大聯合を締結します。

陛下の仰られたとおり、実際にテロリストを追い詰めるのは歩兵に優れた盟邦諸国が担います。
星鋼京はそれらの諸国を支援し、被害が出た場合は速やかに支援を送り、その被害を最小限に留めます。
また、その後の復興なども率先して請負い、民の傷を癒す役割を担います。


そして貧困。
これが最も見えづらく、また脅威と感じ得ない恐ろしい敵です。
この敵を討つには非常に繊細な外交が必要となってきます。
大聯合はその為にも必須であり、この縁を持って要請のあった各国の産業に融資を行ないたく思います。
それにより雇用が充実し、家庭が犯罪に手を染めずとも暮らしていける社会、国家をつくる――それが一つの理想であると、私は信じています。

我々星鋼京は金融国家です。
故に“経済”とは何たるかを知っています。
それは“世を經め、民を濟う”ということであり、一個人、一団体、一藩国にとってのみの利益であってはならないということです。

金の流れは悠久なる河の流れに似ています。
資金の流動は一国のみに留まらず、流し流され、そこに住まうものを豊かにする力があります。
そして、その豊かさは自然の流れと同じく、何れは巡り巡って我々にもより大きな富をもたらします。

帝國は豊かな河です。
私はその流れに少し手を加え、その河が氾濫せぬよう見守り、そこに住まうものを守ろうと思います。

我々は武力以外の手段においても民を守れるということを、陛下にお見せしなければなりません。
それは、なによりも彼女の願い、彼女の笑顔のために、成されねばならぬことなのです。


星鋼京は、宇宙怪獣、テロリスト、そして貧困と戦います。



そして、帝國を守りましょう。

私と星鋼京の皆の手で。


――星鋼京藩王 セタ・ロスティフンケ・フシミ 子爵


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最終更新:2010年12月22日 01:37
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