BMSにおいては、beatmania、beatmania IIDXで使用される用語が同じ意味で用いられることが多い。
そのため、特に注意書きのない限りBMSにおいてもそちらと同じ意味の用語として扱うこととする。

あ~ん

イベント

BMSを盛り上げる目的で開催されるイベント。特にインプレ投稿形式のイベントのこと。

インプレ

Impressionの略。作品をプレイした感想や短評のこと。

ウィキ

Wikiというシステムを用いて、誰でも編集ができるようにしたウェブサイトのこと。ちなみにこのサイトもWikiで作られている。

音切り

シーケンスに合わせて音声ファイルを分割すること。

解析BMS

アーケードやコンシューマーなどの商業音楽ゲームを解析し、音源の一部あるいは全てを抜き取ったものを使用したBMS作品のこと。ぶっこ抜き/物故抜き/物故とも呼ばれ、忌避されている。製造し配布することは著作権法で明確に禁止されており、かなりセンシティブな話題である。BMSプレイヤーを始めとする同人音楽ゲームは、あくまでこれらの行為を行わないことで黙認されているに過ぎない、という事を定期的に思い出す必要がある。広義では本家サウンドトラックCDなどから抜き取ったデータでBMS作品を作る行為も含まれる。本家BMSとも。

解凍

zip、rarなどの、圧縮されたファイルを元に戻すこと。展開とも。
曲データなど、BMSを構成するファイルの多くは圧縮した状態で配布されており、BMS作品をプレイするにあたり基本的にこの作業が必要となる。

キー音なしBMS

キーに効果音が割り当てられていない曲データのこと。キーに音源を割り当てる作業をしなくてよいので譜面作成は容易ではあるものの、キーを押しても音が無く、BGMだけが聴こえるため演奏感が皆無である。BMSイベントでは失格対象としてよく挙げられている。
また、一部BMSプレイヤーでは「1つの長い音源ファイルを背景で流し続け、ノーツ自体は無音」という状態を本家解析BMSであると自動判別し、プレイを不可能にする機能が備わっているため、誤認されないように注意が必要である。(以後のオンラインスコア登録などにも影響が出る場合あり)

鍵盤

beatmaniaの入力デバイスのうち、押すほうの長細い白と黒のボタンのこと。
初期は5KEYS、IIDXは7KEYSと呼ばれる。
白い鍵盤は白鍵盤または白鍵(はっけん)、黒い鍵盤は黒鍵盤または黒鍵(こっけん)と呼ばれる。

コンバータ

変換機。家庭用ゲーム機用のコントローラをPCに繋げて使えるようにするための機器。なるべく遅延の発生しないものが望ましい。

差分

コンピュータにおけるアップデートパッチのこと。
BMSにおいては、BMS作品内の既存の曲データを流用し、既存の譜面とは異なる譜面をユーザー(第三者が多い)が創作したものを指す。
なかでも発狂難易度に設定された差分譜面は「発狂差分」と呼ばれる。
差分譜面のファイル(拡張子は.bms/.bme/.bml)は単体で配布されることがほとんどであり、入手しても該当するBMS作品のフォルダに入れないと機能しないので注意。

beatmaniaの入力デバイスのターンテーブルのこと。円盤とも呼ばれる。
また、ターンテーブルを連続で操作する頻度が高い楽曲や譜面を「皿曲」「皿譜面」と呼称する傾向がある。

ジュークボックス

複数のBMS作品をまとめたフォルダのこと。

地雷ノート

対応するキーを押してはいけない指示のシーケンスのこと。DDRのショックアローに近い。
押すとゲージが減ってしまったり、曲の途中でも強制的に終了してしまう。

シングルプレイ

1Pと2Pに分かれた入力デバイスのうち、どちらか片方だけを用いたプレイのこと。一般的なプレイ形式で、略称はSP。

スキン

BMSプレイヤーのインターフェイス(UI、見た目)のこと。プレイ画面やリザルト画面、選曲画面の外観を大きく変更することができる。音源がセットになっている事も。スタイリッシュなものや、あえてシンプル化+軽量化を図ったものなど様々存在するが、解析BMS同様に「本家スキン」「解析スキン」が一部存在し、これらは著作権法違反となる。配布したり受け取ったり、横流ししたり使用したり、あまつさえ使用状態での動画配信は避けるべきである。


専用コントローラ

特定のゲーム用に臨場感を高めたり、適した操作をするために設計されたコントローラのこと。専コンと略される。
BMSにおいては、規則的に並んだ7つのボタンに1つのターンテーブルをワンセットにしたコントローラを主に指す。
メーカーから純正品が何年も販売されないような冬の時代には、中古市場が大いに湧いたり、DAOコンなどの専コン製造業者も出現した。

ダバァ

7-zipやWinRARで解凍する際に遭遇することが多い、「圧縮ファイル解凍時に中身のファイルが散乱する」現象のこと。
主にBMSを構成するファイルがフォルダに格納されていないことが原因で発生するが、フォルダに格納して圧縮したものでもダバァしたという報告もある。
そのため「あらかじめ新規フォルダを作成し、その中に圧縮ファイルを入れて解凍する」のが最も確実なダバァ対策である。
タバァは「積まれた大量の書類が風であちこちに飛ばされた」かのような状況を引き起こし、ファイル整理・削除に時間がかかる。
そのためユーザーにとっては非常に堪え難く、BMSの制作・プレイに際し真っ先に避けておくべき現象とされている。

ダブルプレイ

やり込みプレイの一種で、1Pと2Pに分かれた入力デバイスの両方を用いたプレイのこと。略称はDP。2人プレイ(いわゆるBATTLE)とは異なる。

段位認定

beatmania IIDXのゲームモードのひとつで、決められた曲をクリアすることで難易度に応じて何級や何段といった段位が与えられる。
段位は主にプレイヤー間等で自分の腕前を示す指標として用いられる。
BMSにおいては主にLunatic Raveの段位認定モードを指すことが多い。

ノート (ノーツ)

プレー中、曲に合わせて流れてくるオブジェクト(シーケンス)のこと。由来は「音符」を意味する英単語のnote(複数形 notes)から。
プレイヤーはこのノートに合わせて正しいタイミングで対応するボタンやキーを押下したり、ターンテーブルを操作する。

発狂BMS

本家Lv12を超越するような高難度譜面や、極限まで競技性を突き詰めた実験的な楽曲、もしくはそのBMS差分ファイルのこと。
アーケード作品やコンシューマーゲームは、どうしてもゲームバランスや「遊びとして面白いか」を追求する必要があるので、難易度や譜面密度、BPM変化等の観点でどうしても入ってこれない領域がある。発狂BMSはこれらを超越した存在であるといえる。
反面、その難しさは必ずしも「プレイする楽しさ」には繋がっていない。良くも悪くも「商業作品からは離れた存在」であり、ノーツを詰め込めるだけ詰め込んだ、いかにも素人が作りがちな譜面として認識されるケースもある。本家派やアーケード派から必ずしも良く思われていない点については留意する必要がある。
(例: 事実がどうであるかはさておき「本家皆伝を取得したいなら発狂BMSで練習するのが有効である」といった類のアドバイスをする場合は、相手の好みや趣向をよくよく確認してからにしよう)

パッケージ

異なる複数のBMS作品を一つにまとめたもの。パッケージがあることで入手の手間が省けるためとても便利。
中にはBMSプレイヤーが同梱されていて、初心者でもすぐに遊べるようにしたものまである。

判定

シーケンスに対して、どのタイミングで押せば演奏「成功」となるかどうかを示す用語。

プレイヤー側:設定によってずらすことができるプレイヤーもあり、主にモニタの遅延による判定のずれを解消させる。

曲データ側:判定の厳しさを記述でき、厳しい判定になればなるほど正確なタイミングの演奏を求められる。判定の緩い順からEASY、NORMAL、HARD、VERYHARDが存在する。

ぶつ切り

キーに割り当てられた効果音で音の余韻がカットされてしまっているもの。
ただし、音の減衰や残響をカットしてファイルサイズを小さく出来るメリットもあるので悪というわけでもない。

譜面

シーケンスの配置を定義したもの。同じ曲でも難易度ごとに異なる配置の譜面が存在するものもある。

本家

BMS界における本家とは主にコナミの音楽ゲームシリーズを指す。他社製の音楽ゲームを含むことも。

ロングノート

対応するキーを押し続ける(長押し)、又はターンテーブルを回し続ける指示のシーケンスのこと。


A-Z

ANOTHER

beatmania IIDXにおける5段階難易度のうち、上から2番目の上級者譜面。略称は穴。音ゲーWikiや難易度表では楽曲名の後ろに(A)と表記して管理される。1番上の難易度が「選ばれし超上級者向け譜面」であるため、ひとつ下のアナザー譜面が実質的に「現実的な上級者譜面」となる。このあたりが楽しい音ゲーと上手い音ゲーの境界線。

初登場時は「既存の楽曲にべつのミックスを施したもの」を指す言葉であり、必ずしも高難度譜面ではなかった。現在は楽曲変化があるものは少数であり、単に上級者譜面を表す言葉となっている。

beatmania(beatmania IIDX)

コナミが開発した音楽ゲームであり、おそらくはBMSの元になったと思われるゲーム。
現在ゲームセンターなどで稼動しているのは後発のbeatmania IIDXである。

BEGINNER

beatmania IIDXの5つの難易度のうち、最も易しいものを指す。ある時期までは存在自体がなく、その場合はひとつ上のNORMAL譜面からのデビューとなっていた。音ゲー未経験者を対象としており、よそから移ってきたプレイヤーにとっては物足りなさを感じる事も多いだろう。ステップアップ機能などで強制的に履修させられる以外で関わることは案外少ない。楽曲の後ろに(B)をつけて表現されることがあり、過去には「易」「普」「難」と漢字で3段階に分類されていた事もあった。
(易はEASYオプションを指す場合もあるので使い分けてみよう)

BGA

Back Ground Animationの略。音楽にあわせて表示されるアニメーションのこと。
レイヤーを重ねたり、一枚一枚切り替えて動画に見せるBMP形式と、あらかじめ動画ファイルとしてプレイ時に再生させる動画形式がある。
近年登場したBMSプレイヤーにより、256×256(240p相当)の制約に縛られない、いわゆる「高画質BGA」が登場している。

BGI

BGAにおける、一枚絵や静止画を用いたもの。しばしば「Sound Only」の文字が挿入されている。

BME

ファイル形式であるBMSに拡張定義を追加したフォーマットのこと。BMS形式では正式にサポートされていなかった7鍵盤に対応した。
しかし、拡張定義はほとんどのプレイヤーには対応しておらず、実質7鍵盤用のファイル形式となっている。

BML

BMSフォーマットの一種で拡張定義のひとつであるロングノートが含まれるもの。

BMP

主にBGAで用いられる画像のファイル形式。

BMS

流れてくるシーケンスに合わせて入力デバイスを叩く音楽ゲーム。また、そのゲームで使用する音楽データのこと。

DP


Hard

同じ曲の複数の譜面のうち、通常より難しいほうの難易度。5鍵盤が主流だった時代によく用いられた用語。

HQ

High Quality(高品質)の略。高音質なサウンドや高画質のBGAが楽しめるBMSのこと。LQの反対。
現在のBMSのほとんどがこの品質に相当する。
大容量の記録媒体(HDD,SSD)の普及により、品質の区別が無くなり死語になりつつある。

HYPER

beatmania IIDXの5段階難易度のちょうど中間点。初級者譜面から中級者譜面に相当する。略称は灰、旧称は7KEYS/14KEYS。音ゲーWikiや難易度表では楽曲の後ろに(H)をつけて管理される。余談ではあるが、この難易度帯をHYPERと呼称するようになったのは、IIDXよりもポップンミュージックの方がかなり先である。

Insane

BMSにおける、Anotherよりも上に位置する上級者向けの難易度。beatmania IIDXの黒AnotherやLEGGENDARIAにあたる。発狂BMSに相当する難易度が多い。

IR

Internet Rankingの略。専用のサーバーにスコアを送信(登録)して、ネット上のプレイヤー同士でスコアを競ったりする遊び方。

LN


LQ

Low Quality(低品質)の略。音質や画質はあまり良くないが低容量を実現したBMSのこと。HQの反対。
黎明期辺りのBMSはこの品質に相当する。LQ特有のノイズを処理するため、音源は大抵はぶつ切りにされる。
品質の区別が無くなり、低容量高品質のOggが台頭したことにより現在では死語となっている。

MQ

Middle Quality(中品質)の略。LQ音質特有のノイズを改善し、すこし音質が良くなったもの。
一見微妙な立ち位置だが、普段音楽を聴く人にとってノイズの改善はかなり美味しいものである。
LQと同様に死語となっている。

NORMAL

beatmania IIDXにおける譜面難易度5つのうち、下から2番目の初級者向け譜面を表す。音ゲーWikiや難易度表では曲名の後ろに(N)などと略して表記される事もある。
NORMALよりも下の、最も簡単なBEGINNER譜面が「ガチの音ゲー初心者を対象とした譜面」であるため、何らかの心得がある人は実質このNORMAL譜面からデビューする事が多い。旧名称はLIGHT7(シングルプレイ時)、またはLIGHT14(ダブルプレイ時)。能/脳などと略される事も。

Ogg

主に曲データの音声部分に使用する音声ファイルの形式。
WAVに比べファイルサイズを小さく抑えられるというメリットがあるが、対応していないBMSプレイヤーもあるので注意。
ただ、近年主流のほとんどのBMSプレイヤーはOggファイルに対応しているので、あまり気にする必要はなくなりつつある。

PMS

スクラッチを排除した9つのボタンを用いたタイプの音楽ゲーム、またはそれで用いるファイル形式。いわゆる「BMS版ポップン」。
BMSがベースになっているため、BMSの遊び手側・作者側の両方にとって親しみやすい設計になっている。
その昔「ドレミマニア」というKEYBOARDMANIAを模した同人音楽ゲームが存在し、そちらの譜面ファイルもPMSという拡張子であったが、互換性は無く別物である。

#RANK

BMSに記述する定義のひとつで、判定の厳しさを示す。大きくなればなるほど正確なタイミングの演奏を求められる。

SP


#TOTAL

BMSに記述する定義のひとつで、全てを完璧なタイミングで演奏したときに上昇するゲージの量を示す。

WAV

いわゆる音声ファイルの一種(.wav)。BMS黎明記から採用されている伝統的なファイル形式であり、ほとんどのBMSプレイヤーで問題なく再生が可能。基本的に高音質であるが、いかんせん何十年も前から存在するファイル形式でデータ圧縮という考え方からは遠い存在であるため、ファイルサイズが肥大化しがちである。読み方はウェイヴ、ワブ、ともに正解である。


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最終更新:2024年02月23日 21:18