作者名

onoken (オノケン)

詳細

概要

1999年~2004年までBMS作品を制作していた、日本出身の作曲家。サークル「Developers Music Label」の元メンバー。
00年代前半のBMS界隈を象徴する作家のひとりで、音ゲーとしてのジャンル「Artcore」(※1)を確立させたことで知られる。
また、BMS作家時代に制作したアルバム『Swell Strings』は同人音楽の名盤とされており、2003年のアルバムにもかかわらず2回もリマスター版が出るという、根強い人気を誇っている。

初期の頃に制作していたBMS作品『犬』『new comer』などは現在入手困難となっている。

作風

ジャンルはTechno、Trance、Jazz、Artcore、Hardcoreなどを扱っている。
デビュー当初は、フリー音源を中心に楽曲を制作していくも高い作曲センスを発揮。その時期に作られたBMS作品『BLOW』や、ペプシのウェブCMの曲として使用された『WISDOM』は「BM98 THE BEST」に選出されている。
また、新音源導入後も変わらずその才能を発揮しており、『BB BLOW』『K8107』『FELYS』など個性的な作品を数多く生み出している。
『FELYS』は、音ゲーとしての「Artcore」を確立させた楽曲で、現在でも多くのBMSプレイヤーに愛されるBMS作品となっている。
(Artcoreというジャンル自体は『FELYS』以前より存在しており、Xacla氏が当時のArtcoreについて詳細を語っている。

ちなみに氏がBMS作家だった頃は、氏の作品に対して「トランス」ではなく「TANCE (タンス/箪笥)」と呼ぶ者が存在し、どのような経緯でタンス呼びが浸透したかは不明である。

BMSイベントにおいて

BMSイベントにはいくつか参加した経験があり、代表的なのは2002年に開催されたB-1 ClimaX "the Revenge"。大御所であるcranky氏と対戦し、『BRIGHTONE』を発表するも敗北を喫している。
また、2000年の第二次血戦では『思い出』を発表し、後に同イベントの主催が企画するアルバムへの収録権をゲスト枠で獲得している。

BMS作家の引退とその後

数多くのヒット作を生み出した氏だが、2004年にBMS作品『super esc』の公開をもって、BMS作家を引退した。
以降は商業方面の活動が増え、TVCMのBGM制作、PS2ゲームソフト『I/O』の作中の全BGMの制作を担当するなど、活動は多岐にわたっている。
BMSから疎遠になっても人気は相変わらずで、インディーズ音楽サイト「muzie」では各ジャンル部門1位、テクノ部門1~7位を総なめする(2006年1月時点)という快挙を成し遂げている。
その後は音ゲーの世界に戻り、Ax、felysといった、氏に関連した名義で活動し、pop'n music 20サントラ記念インストライブでその正体を明かしている。

代表作

『FELYS』『BB BLOW』『探し物』『K8107』『WISDOM』

脚注

※1
『FELYS』以前のBMSにおいて、『FELYS』のようなArtcoreの楽曲は「Atmospheric Drum'n'bass」として扱われており、Moongate氏が先駆けてジャンルの開拓を行っていた。

リンク

コメント

名前:
コメント:

すべてのコメントを見る

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年12月10日 17:16