:: BelBon ::
学術的ではなく、なんとなく(多分著者は真剣に)ベルギーについて語っている本
ほんとうに勝手に、なんの意味も無く「ベル本」(=BelBon)と読んでます。
ほんとうに勝手に、なんの意味も無く「ベル本」(=BelBon)と読んでます。
その特徴としては、
・表紙がなかなかかわいい
・黒・黄・赤の三色が効果的に用いられている
・絶版が異様に早い(大きな出版社でも)
・引用元が示されていない
・悲観的な結論のようで、そうでもない
・表題は疑問形???
・表紙がなかなかかわいい
・黒・黄・赤の三色が効果的に用いられている
・絶版が異様に早い(大きな出版社でも)
・引用元が示されていない
・悲観的な結論のようで、そうでもない
・表題は疑問形???
古本屋さんで見つけたそんな「ベル本」2冊:
Gendebien, Paul-Henry (2006) Belgique: le dernier quart d'heures ?, Labor.
Monette, Pierre-Yves (2007) Belgique, où vas-tu?, Mardaga.
Gendebien, Paul-Henry (2006) Belgique: le dernier quart d'heures ?, Labor.
Monette, Pierre-Yves (2007) Belgique, où vas-tu?, Mardaga.
いしべ (2007-10-14 14:4:42)
:: Le cours de wallon ::
ワロニー語。
いしべ (2007-10-14 13:39:11)
:: 『Bon usage』 ::
この秋『Le bon usage: Grammaire française』の第14版が刊行された。
フランス語の参照辞書として名の高い著作だが、実は著者二人はベルギー人。
というよりも、そもそもはMaurice Grevisse(1895-1980)1人の仕事。
彼の死後、André Groosse(1926-)が引継ぎ版を重ねている。
第12版(1985年)、第13版(1993年)だから、今回は14年ぶり。
というよりも、そもそもはMaurice Grevisse(1895-1980)1人の仕事。
彼の死後、André Groosse(1926-)が引継ぎ版を重ねている。
第12版(1985年)、第13版(1993年)だから、今回は14年ぶり。
このGoosseという人は、ルーヴァン・カトリック大学の名誉教授
の「超」有名人であり、実は、Grevisseの娘婿に当たる人。
の「超」有名人であり、実は、Grevisseの娘婿に当たる人。
この2人に限らず、ベルギーはフランス語の「文法家の土壌」というべき地。
本家共和国をしのぐ「規範主義」の伝統をもつ国である。
ということは、反面、「フランス語の逸脱」を長らく排斥してきたということ。
本家共和国をしのぐ「規範主義」の伝統をもつ国である。
ということは、反面、「フランス語の逸脱」を長らく排斥してきたということ。
実際にGoosseも、1970年代に『ベルジシスム狩り(Chasse aux belgicismes)』
という「正しいフランス語」本を二冊書いて、大きな反響を呼んでいる。
という「正しいフランス語」本を二冊書いて、大きな反響を呼んでいる。
そんな彼の最近の声が、今日の新聞(Le Soir, le 13 Oct.)で小さな記事に載っていた。
「MOM PREMIER EMPLOI」というインタヴュー記事:
Mon premier salaire. Je n'en ai plus aucun souvenir. L'argent ne m'intéresse que parce qu'il en faut pour vivre. (...)
Ma fin de carrière rêvée. (...) La fin de macarière, ce sera ma mort ou si je deviens gaga. (...)
mes conseils aux plus jeunes. Faire ce que l'on aime, même s'il n'y a pas de débouchés ou que l'on cherche à vous dissuader de suivre cette voie. Car ce que l'on aime, on le fait bien.
Ma fin de carrière rêvée. (...) La fin de macarière, ce sera ma mort ou si je deviens gaga. (...)
mes conseils aux plus jeunes. Faire ce que l'on aime, même s'il n'y a pas de débouchés ou que l'on cherche à vous dissuader de suivre cette voie. Car ce que l'on aime, on le fait bien.
ちなみに、この『Le bon usage』、お値段は、EUR 75,05って・・・
いしべ (2007-10-14 02:54:31)
:: SANS NOUVEAU GOUVERNEMENT ::
新聞を読んでいても、政党のアクロニムがどうにも理解しにくかったので
表にまとめてみました。
表にまとめてみました。
上図:政党名について
下図:2007年の総選挙の結果
(クリックすると拡大します)
下図:2007年の総選挙の結果
(クリックすると拡大します)
ちなみに、10月13日の時点で・・・
«125 jours SANS NOUVEAU GOUVERNEMENT»
ということで、4ヶ月以上も「無」政府状態が続いている状況。
«125 jours SANS NOUVEAU GOUVERNEMENT»
ということで、4ヶ月以上も「無」政府状態が続いている状況。
とはいっても、Yves Leterme 率いるCD&Vが一人勝ち状態で、
政府は出来ていないが、連立の枠組みはできている。
そして現在、組閣のための交渉中が難航している最中。
政府は出来ていないが、連立の枠組みはできている。
そして現在、組閣のための交渉中が難航している最中。
それで、その「連立(coalition)」は新聞では «Orange bleue»「オレンジ・ブルー」。
・Orange「オレンジ」=社会キリスト党=(CD&V/CDH)
・bleu「青」=自由党=(Open VLD/MR)
ということ。
・Orange「オレンジ」=社会キリスト党=(CD&V/CDH)
・bleu「青」=自由党=(Open VLD/MR)
ということ。
ちなみに、首相(になるはずの)Yves Leterme についての記事。
ジャーナリストからの質問:
Q. 何故7月21日が国民の祝日なのか?
A. 憲法が制定された日
Q. 何故7月21日が国民の祝日なのか?
A. 憲法が制定された日
間違い、正解は「1831年にレオポルド一世が宣誓した日」
日本人のベルギー研究者の方が知っている!
日本人のベルギー研究者の方が知っている!
さらには、記者から国家(La Brabançonne)を歌ってと言われ、
フランスの国家「ラ・マルセイェーズ」を歌っちゃとかなんとか・・・
フランスの国家「ラ・マルセイェーズ」を歌っちゃとかなんとか・・・
いしべ (2007-10-13 22:43:12)
:: 国旗の溢れる光景 ::
来て、見て、驚いた。
街中に多くの国旗が溢れてる。
祝日かと思いきや、既にけっこう国旗はみなヨレヨレのお姿。
街中に多くの国旗が溢れてる。
祝日かと思いきや、既にけっこう国旗はみなヨレヨレのお姿。
その名もアルベール通り(avene Albert)に掲げられる国旗たち。
それぞれの国旗の疲れ具合が、「無」政府状態の長さを物語る。
それぞれの国旗の疲れ具合が、「無」政府状態の長さを物語る。
«On doit aller rechercher des signes de belgitude au fond de nos tiroirs»
Vincent Yzerbyt
新聞によると、国旗を掲げているその多くはワロニー人で、それはワロニー人が(フランデレンに反して!)、「ベルギー」というアイデンティティにかわるアイデンティティを、つまりは「ワロニー」アイデンティティを欠いているからとのこと。
ベルギーという国家がなくなれば、孤児になってしまうという「恐怖」がワロニー人たちにはあるということらしい(«La peur de devenir rphelins d'un pays»)。
ただし、ここはブリュッセル・・・何故に???
ベルギーという国家がなくなれば、孤児になってしまうという「恐怖」がワロニー人たちにはあるということらしい(«La peur de devenir rphelins d'un pays»)。
ただし、ここはブリュッセル・・・何故に???
もう一つ。この「ブーム」のおかげで国旗がバカ売れらしい。この6週間で、30.000枚(旒?)も売れていて、恐らくは前国王のボードゥワンの崩御時の記録を更新するかもと。
いしべ (2007-10-11 02:05:38)