検証37:大王よりも言いたいことを言う厩戸
山岸版
山岸版では厩戸はいつも用明天皇の横にいて、大王が言いにくいことも、大王よりも大王らしく発言する。
これは「宮作りを早くなさい」と発言しているシーンで、馬子はギクリとし、厩戸は薄笑いを浮かべながらチクリと痛いところをつくというシーンである。
ちなみにその後、大嘗祭が延期となり、馬子は宮作りと関連付けて「ちょうどよくといっては何だが宮の完成が遅れている」と発言している。
これは「宮作りを早くなさい」と発言しているシーンで、馬子はギクリとし、厩戸は薄笑いを浮かべながらチクリと痛いところをつくというシーンである。
ちなみにその後、大嘗祭が延期となり、馬子は宮作りと関連付けて「ちょうどよくといっては何だが宮の完成が遅れている」と発言している。
池田版
池田版も、用明天皇は温厚で、かわりにいつも厩戸が大王の横にいて、大王よりも大王らしい発言をする。
これは群臣に向かって「早くしなさい」と言っているシーン。山岸版では「宮作りを早くしなさい」というシーンだったが、池田版は「大嘗祭を早くしなさい」になっている。
口には薄笑いを浮かべながらチクリと痛いところをつく厩戸の描写も、ギクリとする群臣の様子も、ソックリである。
これは群臣に向かって「早くしなさい」と言っているシーン。山岸版では「宮作りを早くしなさい」というシーンだったが、池田版は「大嘗祭を早くしなさい」になっている。
口には薄笑いを浮かべながらチクリと痛いところをつく厩戸の描写も、ギクリとする群臣の様子も、ソックリである。