検証10:馬子と刀自古
馬子はデブ、ブタ顔、顔を取り囲むようなヒゲ、鼻がでかい。
馬子の容貌に関しては、『日本書紀』巻二十一に、
馬子の容貌に関しては、『日本書紀』巻二十一に、
「五年冬十月四日、猪をたてまつるものがあった。天皇は猪をさしておっしゃった。
『いつの日かこの猪の頸(くび)を斬るように、自分がにくいと思うところの人を切りたいものだ』と」
《講談社学術文庫『日本書紀』(著:宇治谷孟)下巻 P83より》
とあるだけで、馬子の容貌は何も書かれていない。
ただ、ここから「馬子は猪に似ていたのではないか」というイメージにはなったのかもしれないが、山岸→池田のような「丸顔・ヒゲ・ビール腹にダンゴ鼻でデブで豚のような馬子」の容貌とは断定出来ない。
『日本書紀』に
ただ、ここから「馬子は猪に似ていたのではないか」というイメージにはなったのかもしれないが、山岸→池田のような「丸顔・ヒゲ・ビール腹にダンゴ鼻でデブで豚のような馬子」の容貌とは断定出来ない。
『日本書紀』に
『小柄な身に、大きな大刀を帯びた馬子の不格好な姿を笑った。』
《講談社学術文庫『日本書紀』(著:宇治谷孟)下巻 P70より》
とあるので馬子の身長は低かったようではある。
刀自古は女性キャラでも珍しく厩戸と同じように花を二つつけていて、上に二つのおだんご、(間人と違って両端)、目がパッチリ、キッと気がつよそうで、でも可愛い赤い口びるをしている。
馬子と刀自古(左:池田版、右:山岸版)