テュレンヌ

「げ、現役! 現役ですの―――!!!」

【所属】 六護式仏蘭西
【役職】 総長連合副長
【名前】 テュレンヌ
【読み方】 てゅれんぬ
【種族】 人狼
【元ネタ】 アンリ・ド・ラ・トゥール・ドーヴェルニュ
益田元祥
【字名】 "人狼女王【レーネ・デ・ガルウ】"
【戦種】 不明
【HN】 現役娘
【登場巻】 3巻上

【人物】


史実では攻都市・攻城戦の天才と呼ばれた男。昨年襲名者が生まれ、初陣待ちとなっていた。
だが、襲名者の詳細がほとんど他国に伝わっておらず、「高等部の一年」という情報のみしか存在しなかった。

その正体はネイト・ミトツダイラの母・人狼女王。襲名した名前よりも、字名の「人狼女王(Reine de garou)」の呼び名がもっぱら使われる。
(フランス語として厳密に考えると、「reine」は「レーネ」ではなく「レーヌ」と読む。「de」を「デ」と読むのは、彼女が女性だからという理由を付けられるか)
ネイトは母が六護式仏蘭西の副長となっていることはおろか、人狼女王の座についていたことも知らなかった。

純系の人狼、それも最高位である「女王」の位にあるその戦闘力はまさに規格外。
天竜のような「流体の凝縮型」とされる高密度の流体で構成された肉体は通常の攻撃が意味をなさず、上級の神格武装か術式攻撃を用いないと傷一つつけられない。
身体能力も驚異的で片手で輸送艦を掴み高速で突っ走ったり、時速80km程度ならば「悠然と歩いている」とされる移動速度を持つ。
ミトツダイラの瞬発加速は細かい加速を重ねることで超速度を生み出すものだが、純系の人狼である人狼女王はそれを使わずとも目視出来ないスピードで動く。
動体視力も優れ、死角送りの術式により死角に射撃されるはずの筧・十蔵の銃撃を目視のみで見切るほど。

武装として"聖なる小娘"の聖遺物である銀十字を武器する他、流体で出来た狼を放ったり、精霊化することにより更なる力を発揮する。
人類の恐怖の具現たる彼女は、同じく力ある異族の最上・義光にすら反応不可能な攻撃(卓球)を繰り出せる。

性格的にも最強クラスで、あらゆる意味で「オープン」な女性。非常に家族思い、旦那思いで母性&エロスの塊のような存在。
ネイトは母親を苦手としているが、色んな意味で母親には叶わず、しかし女王本人は父親似の体型も気が強い性格も全てが愛おしくてたまらないという。

恐怖の具現である彼女が、人間の男性と夫婦になったのはとある理由からである。

人狼はその性質故に人々から忌避され、人間達の報復や自然を分断することによる生態系の隔離等でゆっくり数を減らしていった。
人狼の頂点であるテュレンヌはその様子に心を痛め、ある少年が仕掛けた罠にわざと掛かり討たれようとする。
しかし、罠をかけた少年は彼女が罠に掛かっている様子を見ていじめられっ子だった自分自身と重ね合わせてしまい、自分がしたことの重さに耐えかね泣き出してしまった。
これでは討伐も何もないと、罠を外そうとして逆に怪我をし、雨も降り出して濡れた人狼女王を背負って移動しようとした少年を御菓子の家に案内し、
一度は「二度と来てはいけない」と言い含め領地へ返すも、ほぼ一目惚れに近い形で人狼女王に好意を抱いた少年は幼馴染に相談、
六護式仏蘭西の制服を届け、人狼女王に料理を振る舞い、そうしてお菓子の家に通うようになっていった。
人狼女王も少年に好意を持つようになるが、彼の行動をよく思わないほかの領主達の邪推もあり、
しばらく、彼が御菓子の家に通うようになり、少年に対して好意をもつようになったが、周囲の邪推もあって会わなくなった。

「大人になった少年」と、「食いたくない人ができてしまった人狼」。
互いが互いを思い、身を引くこととなってしまったのだが、少年が高等部三年になった際、他方の領主となった同級生達、
及び領主会のけしかけにより「手なづけた人狼女王の魂を奪え、さもなくば領地を没収する」という無理難題をするはめに。

それを精霊や鳥から聞いていた人狼女王は、自分の「魂」を奪いに来た少年に対し自分の命を捧げることを決意。
銀十字で自らを縛り上げた上で彼を待ったが、幼馴染の助言を受けてやってきた彼は彼女の想定外の行動に出る。
「少年が持つ人狼女王を倒す杭」、それを受け入れた彼女は三日三晩以上の日を互いに求めあい、人里に降りて少年に服従することを領主会に告げた。

その後、アンヌの裁きを経て、ルイ・エクシヴ総長に就任するのに合わせて副長の座につくことを条件に彼女は許され、六護式仏蘭西内の領主の妻としてネイトを産んで育てることになる。
ちなみに少年をけしかけた同級生たちは自分達が告げたことを護り、少年たちの助命嘆願を巴里に出向いて行い、
現在も彼らを守っているという。

3巻上終盤における武蔵と六護式仏蘭西の争いを初陣とし初登場。ホライゾン奪還戦にネイトを巻き込んだことから戦場に取り残されていた葵・トーリを捕縛し、
言いつけを破ってIZUMOの地に降りた娘に物理的な「躾」を行った後連れ去っていった。
そして御菓子の家にトーリを連れ込み、そこでかつてのように誘い、"喰って"しまおうとしたが、彼の奇行によって失敗。
その間に六護式仏蘭西と武蔵の間に結ばれた停戦条約に従い、合流した点蔵・クロスユナイト達と共にマクデブルク近郊に幽閉されたルドルフ二世に会うべく移動を開始する。

3巻下の中盤、ルドルフ二世を退けた娘と相対。
ルドルフ二世との戦いの中で新たな戦術を確立したネイトに人の姿のまま敗北し、自身の負けを認めた。

8年前に、祖父母のお見舞い帰りに道に迷ったトーリと喜美に出会っており、その後アンヌに娘が仕えるのにいい人がいたと語っている。
さすがにそれが全裸で自分が食べてしまおうとしていた人間とは最初気が付かなかった。
最初こそは印象最悪であったが、現在ではトーリの事を気に入っており、ネイトに側室を狙うように告げている。

4巻では浅間・智がある事情から通神環境を広げるため、その協力に尽力し、たまに交神してくる。

5巻終了間近に、課外授業中の三年梅組のところに突然出現。その後、武蔵に同行し、ある程度親睦を深める。
彼らのノリを軽くいなしてしまうのはさすがというべきか。
小田原征伐前夜には、トーリの家にと共に投宿する。

小田原征伐では、武蔵代表ハッサン・フルブシ最上家代表最上・義光と相対。
あえて相手の土俵に乗り、連敗を得る。

7巻では関東解放を見学。羽柴との事前交渉で、人員の供出として夫と共に戦闘には参加しないこととなっていた。
しかし、見学をしていたら邪魔に思われ、小西・行長が口実をつけ得て流体砲を彼女に向かって発射した。
まともに食らった人狼女王であったが、人狼の特性である“人類の恐怖の塊”が流体砲一発で沈むはずはなく(人狼女王自体が丈夫すぎる上に流体砲が人類の恐怖の総意でないため)
ブレた姿を修正するために人狼女王が調整を入れたら周囲が“書き換え”によって彼女の本拠地である森となり、M.H.R.Rの戦士団一行はその森の中で人狼女王の特性である捕食にあたり、力を吸われていった。
なお、これは一種の事故ということで解釈された。

8巻では期末テストの障害として登場。武器として落とされた輸送艦を両手で支えつつ、これを振り回して“武蔵野”艦橋にダメージを与え続けた。
周囲曰く「最大のピンチが期末テストとはどういうことだ!?」。

10巻中で提示された別の世界ではシェルターに入らず、夫と共に消滅したとのこと。

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最終更新:2019年03月19日 16:30