チューリップバブル

【用語名】 チューリップバブル
【読み方】 ちゅーりっぷばぶる
【登場巻】 11巻中

【詳細】

神代の時代阿蘭陀で発生した経済トラブルのこと。

今でこそありふれた存在であるチューリップだが、当時は希少であり貴族達の観賞用として高い価値があった。
そのため阿蘭陀の主力貿易品の一つだったチューリップだが、重要な貿易品だったがゆえに品種改良が盛んに行われ、
球根が採れるまで時間がかかることから品種改良に関わる施設は阿蘭陀が独占状態。
開発された品種は高額でやり取りされ転売に転売を重ねるようになった結果、球根一つが年収十年分になるまで価値が膨れ上がった。

そのため財テクとして目をつけた貿易と関わりのない者達も参加するようになり、多くの人間がこぞって転売による値段の吊り上げを行い、
最終的に取引は飽和し買い手がつかなくなってしまった。インフレ極まれりといった話である。

そこから行き場のない球根や権利の価値が失われ、多くの人々は破産し経済的に大打撃を被った挙げ句、チューリップは貿易品としての価値が急落してしまった。

当然阿蘭陀に関わる歴史再現として有名な話であるため行う必要があるのだが、この話は中心だった阿蘭陀のみならず取引のあった諸外国にも大きな影響を与えるものであったため、
阿蘭陀はチューリップの貿易を行わず、歴史再現を後回しにしていた。
うかつに突っ込むと自分達も不利益を被りかねないため、他国も阿蘭陀が歴史再現を放置していたことを咎めることが出来ず、ヴェストファーレン会議までチューリップは阿蘭陀の元に存在しなかった。

が、これを利用したマティアス(の裏にいるガリレオ)は、手中に収めたK.P.A.Italiaの地中海貿易を使って欧州、中東各地から球根を集めることで、
この歴史再現を開始できる権限を入手。
大久保・忠隣/長安との交渉を行っていた阿蘭陀代表のウィレム二世に対し、この歴史再現の開始を迫り、M.H.R.R.改派の保護下に入らないのであれば各国に球根を渡し、
チューリップバブルの歴史再現を開始することで阿蘭陀に莫大な損耗を与えると宣言。
これは遠回しだがヴェストファーレン後に一つの国家としてまとまるM.H.R.R.において、改派に対しチューリップバブルを抱えた阿蘭陀という負債を押し付けることで力を削ごうというもの。

これに対し今まで放置してきたツケが回ってきた形となる阿蘭陀の全裸は悔み、交渉相手だった大久保に対し助けてくれと懇願する。
大久保はハイディ・オーゲザヴァラーが入手していたチューリップ原種の球根を用意しており、その球根を使った阿蘭陀自身がこのバブルのトリガーを引くことのできる存在になれるよう告げ、
傀儡の用意した球根は他国のものであって阿蘭陀で育てられたものでないと切り捨てる。
そして与えた球根を育て市場を開き、飽きたらバブルを起こすのもいいだろうとまとめた。

なおこの原種はサガルマータ回廊に入る前、天山回廊でハイディが仕入れたものであり、武蔵の人気のうち阿蘭陀に寄った際にバブルを起こされたくなければ有利な許可を出せと脅すつもりだったとか。
お前もか。

そして交渉が終わり、阿蘭陀は三征西班牙から独立するものの友好関係を結び続け、他国がそれに手を出そうものならチューリップバブルの再現を持って大雑把に言ってしまえば自爆すると宣告。
ミュンスター条約の取りまとめがこのバブルの件を持って終了することとなった。


ちなみに、ハイディが球根を仕入れたのは春先であり、つまり保管していた場所は旧武蔵。
大和との激突ふぇ轟沈してしまった旧武蔵の倉庫であり、手元にあったのはあくまで見本としての数しかなかった。
そこに気が付かれてしまった場合は、育てて本数を増やすと開き直る予定だったとか。

またこのチューリップバブルは、実際はバブルではなく三十年戦争の推移によって生じた物価の上昇と下落に過ぎないという説があるという。