地摺朱雀

「行くよ、地摺朱雀!」

【名前】 地摺朱雀
【読み方】 じずりすざく
【分類】 四聖武神
【所有者】 直政
【登場巻】 1巻下~

【詳細】

直政が操る女性型重武神
出身の村で自治を行うために武神の残骸を集め組み上げたもので、普段は武蔵の機関部で巨大なパーツを運んだり整備を行っている。
この武神には直政の走狗が宿り、さらに胸部の流体槽に瀕死となった彼女の妹を取り込んだ状態で起動している。

三征西班牙江良・房栄は「朱雀」という名前から己の道征白虎と同じ四聖ではないかと考えていたが、第2巻序盤における戦闘でこれといった特殊能力を持たない武神と認識。
この武神を四聖型武神ではなく模造品であると判断していたが、それはこれまで術式OSが駆動したことがなかったが故の誤認であった。
これまでの戦闘では直政が自分の妹の意思を尊重していたため、直政の行動指示程度で四聖の能力を発揮したことがなく、2巻下におけるアルマダ海戦の相対で、道征き白虎の攻撃を受け内部の流体槽に危険が迫ったとき、初めて四聖としての能力が発動した。

四聖型武神、朱雀としての能力は「澤」。
周囲に流体による無限の厚みを持った「空」を作り出す。飛行能力を持たない相手はこの領域に取り込まれると無限に落下し続けることになり、空を飛べない限り抜け出すのは不可能。
一方、地摺朱雀は1巻下でマルゴット・ナイトマルガ・ナルゼにより撃墜された武神の翼を移植していたため飛行能力を会得しており、道征き白虎との相対で上下を入れ替え下に叩き落とすことで勝利することができた。

鳥の聖獣である朱雀の名を持ちながら、「地を摺る」、つまり「飛べない」ことを表しているが、これは当初この武神が羽根を持っていないこと、そして四聖能力として飛行能力を持つ必要があったことを暗喩していたものと思われる。
飛べない根本的な理由は7の中で明らかになった。
直政が幼少時、P.A.ODAの航路で飛んできたどこぞの国の輸送艦が墜落。武田も織田も動くことを避け、各地の者達がこぞって輸送艦の荷物を拾い集めた。
殆どばらばらだった荷物は武神の善し悪しが分からぬ物達によって集められ、直政も他からもパーツを集めた上で武神として組み上げ後々動かせるようになったら耕作地広げたい…ぐらいしか思っていなかった。
その中で、廃棄するしか無いような砕けたパーツがあり、形状から当時の直政はそれを腰につける懸架用のバインダーと判断したパーツがあったのだが、実はそれが飛ぶための飛翔器であった。

こぞって拾い集めた連中には里見も含まれていて八房八犬武神は朱雀のデーターが一部ベースとなっている。
そのため、集めた研究してみれば砕けた朱雀のパーツや朱雀の手がかりが得られるかもしれないとは考えられてきた。

ちなみにこの武神、直政の指示で派手に動くため高頻度でパンチラしているらしく、すれ違ったり後ろから追走する形になった馬車とかが気を取られてよく事故を起こすらしい(1期第7話コメンタリーより)。
直政は「馬鹿じゃないのか」と切り捨てていたが、鈴は「男の人は本能で大変」とフォロー?していた。

話が進むにつれ、他の四聖武神や八房と出会ったせいもあるのか、朱雀にも独自の自我が生まれつつある。
直政を気にしないように設定してあったのに直政を庇おうとしたりしていて、これが吉となるか凶となるかはまだ不明であるが、直政はこの事を危惧している。

アニメ2期第12話において朱雀と白虎の対決が描かれたが、取り込まれている直政の妹はかなり成長した姿となっており、取り込まれた姿を保存しているのか、
それとも取り込まれた上で成長を続けているのかは不明。
朱雀の能力「澤」が発動した際、直政の妹の口が動いていたが何をしゃべっていたのかは不明。

術式OSは7巻下現在、四六時中起動しているわけではなく未完成状態で不安定。
直政は失ったパーツを取り戻していけば朱雀が完成し、妹が何とかなるかもしれないと思っている。

だがOSはともかく、を撃破し飛翔機を回収した今、それを装着したことで外見のみ完成機状態に近いところにまで修復された。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2020年05月17日 00:02