有馬・晴信

「私達が、望むところへ」

【所属】 日野江教導院
【役職】 総長 兼 生徒会長
【名前】 有馬・晴信
【読み方】 ありま・はるのぶ
【種族】 長寿族
【元ネタ】 有馬晴信
【字名】 不明
【戦種】 不明
【HN】 不明
【登場巻】 ガールズトークⅡ 祭と夢

【人物】

ガールズトークの祭と夢に登場する長寿族の女性。洗礼名としてプロタジオを名乗り行動していた。

九州居留地にある元島原藩に当たる日野江教導院総長生徒会長を兼任する。

禁教令のやり直しを通してアルマダ海戦における敗戦が義務付けられ弱体化せざるを得ない三征西班牙ではなく、
隣国の龍造寺を庇護下に置く羽柴の庇護を得ようと画策。
そのためノサ・セニョーラ・ダ・グラサ号事件を独断で引き起こし、番外特務である岡本・大八らを連れ三河に乗り込み、
岡本大八事件に関わる松平の重鎮、「本多正純を襲名した自動人形」と接触する。

しかし三河は先にノサ・セニョーラ・ダ・グラサ号事件を極東ではなく自国の管轄とした三征西班牙と協同しこれらのもみ消しに走ったため、
別の手段として、三河の出身者であり、かつて本多正純の襲名のため男性化手術等を行いそれでも失敗した本多・正純と接触しようとする。

彼女の協力を得るため、三河にいる本多正純を襲名した自動人形との分割襲名を行うための後ろ盾と推薦を約束した。

しかし有馬を始めとする日野江居留地の本当の目的は、三征西班牙だけでない、日野江居留地が極東居留地の暫定支配からの脱却のモデルケースになること。
P.A.Odaが九州まで平定すれば歴史再現が激化し、三十年戦争が始まれば旧派のあり方や重要性も見直されるだろう。
世界は教譜だけでない、国家や絶対的権力を持つ王が支配する世界に変わっていく。
その流れの中で旧派支配下にある全ての居留地が搾取される可能性を潰し、旧派の支配をリセットするため禁教令を持ち出したのだ。

日野江側が本多・正純を使い旧派諸国が有利になる禁教令の話を聖連に持ちかけても、極東側は神道や仏道を持ち出して旧派に対する拒否権を用意するだろう。
そうなれば結果禁教令は続き、極東居留地に対し旧派の影響力は当然弱まる。
そうするとしばらく不備が出るだろうが、それさえ覚悟してしまえば世が代わり、新しい支配国が来るまで待つか、
あえて旧派の庇護を受けずある程度対等な関係を支配国と築くことが出来る。

それによって極東居留地を各国の支配から解放する。日野江は貿易を行っているためある程度財力に余裕があることから、率先してそのモデルケースになることを望んだ。

それを正純に伝えたあと、密かにその周辺を包囲していた三征西班牙の審問官であるドン・ロドリゴと正純の交渉により、
日野江居留地、九州各国における暫定支配権は自由交渉扱いとなり、禁教令のやり直しは封印されることになった。
当時超祝福艦隊の建造にめどが付いたこともあり、羽柴の手が入りつつあった九州に対する三征西班牙の再介入の後押しにもなることから、
これらのことは極東の混乱要因が無くなり、元から前倒しに再現が行われていたこともあって禁教令という結果につながらない歴史再現として済まされることに。

自分達がやろうとしていたことは無駄ではなかったと知った彼女は、ロドリゴに日野江居留地の去就の判断を願い、ロドリゴはそれを審問官の権威において了承した。

そして突然始まった打撃祭に乗じる形でやってきたパウロこと岡本・大八と共に、正純から短刀を受け取り、その場から姿を消した。

実は正純が武蔵への移住許可が凍結されるきっかけになった焼死体とは、彼女と大八。
ノサ・セニョーラ・ダ・グラサ号事件を引き起こし、日野江の者達と居留地から三河へやってきたが、追手に追いつかれたため宿屋に火を放った上で大八に殺され、
彼女は大八に致命傷を負わせた。
回収された短刀に宿った残念が、祭と夢の中で行動していた彼女であり、大八と共に目的がかなった彼女は、大八と共にトーリのところへ向かった後消滅したと思われる。
もとより有馬晴信はノサ・セニョーラ・ダ・グラサ号事件のあと自害を命じられるという歴史再現があったが、彼女は自害が禁じられた旧派奏者であったため、
同じく旧派奏者であった自害のできない大八と共にお互いを殺し合うという壮絶な最期を遂げることになったのだと考えられる。

葵・トーリは彼女と大八に会っていたようで、事情もいくらか聞いていたらしい。
朝比奈・元智と良い幽霊に縁のある男である。

なお三征西班牙や三河が正純の武蔵移住を凍結していたのは、日野江側が接触してきた場合監視しやすくするため三河に留めておく必要があったから。
死体の検分などを妨害したのも、死亡状況や遺体の身元が判明すれば禁教令のやり直しに繋がる恐れがあったためである。

たった二人になって、仲間も敵、あらゆる情報を封鎖された上、最後には自分達の手段を覆された。
それでもなお最低限の目的を果たし、日野江居留地の去就を自由にしつつ、後の世に対して極東が有利になるよう禁教令のやり直しを求めた有馬・晴信と岡本・大八。

ロドリゴの言葉を借りるなら、「たとえその人が無理であっても、誰かが、意味を与え、ひょっとすると、救ってしまうかもしれない」。
襲名者であった彼らの死は決して報われないものなんかじゃない。
正純やトーリらの手によって望みは果たされた。確かに、信じられる、希望があったのだ。

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最終更新:2017年11月11日 03:14