GE06


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トトリ   ♀
カザナリ  ♀
ツキ    ♀
グート   ♂
ゲッファ  ♂
イエスマン ♂



01  トトリ「あれっ、このメンバーで食事って珍しいね」

02  カザナリ「トトリさん、こんちわー」

03  ツキ「お疲れ様です、教官」

04  グート「教官、この人どうにかしてください」

05  ゲッファ「トトリ教官、好きだー! 俺と再婚してくれー!」

06  イエスマン「俺に別れろってーのかよ!?」

07  トトリ「残念、今のところ乗車切符は一枚でね」

08  ゲッファ「わぉ……カッコイイ返し方きたぜ」

09  カザナリ「グート、用意」

10  グート「どうどう? ツキちゃん見てよコレ」

11  ツキ「凄く、トゲトゲです……」

12  ゲッファ「乗車切符って乗る為に必要なんだよな。これってエ――」

13  グート「……ふぅ、イイシゴトヲシタゼ」

14  カザナリ「トトリさんはどうしてここに?」

15  トトリ「こいつ探してたわけ。ご飯前に一つ仕事があったのに、気付いたらいないんでね」

16  イエスマン「俺? 何々? 俺なんかしなきゃならない仕事あったっけ?」

17  トトリ「ほほぅ……言うようになった」

18  ゲッファ「やべぇ、教官マジギレだ!」

19  カザナリ「クギの刺さりまくってるバット、取ってから復活しなさいよ」

20  グート「いや、今抜いたら血がテーブルに広がって、俺たちの昼食にまで降りかかってしまう」

21  ツキ「いい加減、APFのカスタマイズ機能、切って貰わないとダメなのかな?」

22  ゲッファ「ツキちゃん、俺死んじゃうからそんなことされたら」

23  ツキ「いや、その程度では直らないと思うのですが……」

24  ゲッファ「直らない? なにが?」

25  カザナリ「転生しても無理でしょうね」

26  グート「魂が消滅したらいけるか?」



27  トトリ「お前は、どうして、いつも、肝心なときに、忘れた忘れた、と!」

28  イエスマン「アガガガガガ! ち、違うんだぜトトリ! 一人出ていくアガガガ背中を見つけて――ギリギリ音してるから!」

29  トトリ「あぁん? しっかり話さなくてはわからんなぁ……」

30  イエスマン「拷問キタコレ!? 話す、話すからヤメテ半分だけでいいから優しさ頂戴! アイアンクローはマジ勘弁しぎゃぎゃぎゃぎゃ!」

31  トトリ「半分程度でいいんだな、よし分かった」

32  イエスマン「まだ痛い!? くそっ、くだらねぇ揚げ足取りやがって!」

33  トトリ「憂さ晴らしだね、日頃の」

34  イエスマン「やめて?!」

35  トトリ「だが断る――つもりだが」

36  イエスマン「イダダダダ……よ、ようやく終わったか」

37  トトリ「人前で自分の間抜けさを公表するからいけないんだ……さぁ、早く行こう。のんびりしていられるほど、楽な立場に居るつもりはない」

38  イエスマン「そうなんだが……」

39  ツキ「……えと。私に、惚れるなよ?」

40  カザナリ「どういう方向性なんだろう、この子の脳内お花畑は」

41  グート「さぁ? とりあえず、常識っていう太陽にあえて背くヒマワリみたいな感じ、とは思ってるけど」

42  ゲッファ「精一杯刃向かってる感じがカワイイ!」

43  グート「カワイイ!」



44  イエスマン「えっと――トトリ、そんなに抑えきれない衝動が溜まってるのか?」

45  トトリ「というか、お前にはいつでも抱いているぞ」

46  イエスマン「そうだよなぁ、朝は中途半端だったし、昼前にはスッキリしておか――」

47  カザナリ「――えっ?」

48  グート「見えなかっ、たぞ、おい。パンチ? キック?」

49  ゲッファ「初速……ありえね、秒間七千フレームに分解してようやく何かが見えるぞ。手とも足とも判断つかないが」

50  ツキ「まぁ、あれ以上は教育上の配慮と風評なんかを気にしてたんでしょう。どっちも今更感が漂いますが」

51  トトリ「今更とか言うな! ――コホンッ、それでは、私はコイツを連れて戻る。が、良いか? さっきこいつが口走りそうになったウソ、その先を想像したり、これからに当てはめたりするのはとてもいけない事だ。分かっているね、諸君」

52  カザナリ「了解しましたよ、トトリさん」

53  ツキ「口に出したりはしませんよ、えぇ」

54  グート「ツキちゃん一筋ですから」

55  ゲッファ「まったねー、トトリきょうかーん」

56  トトリ「……では、失礼」

57  カザナリ「午後の授業で会いましょうねー。……さぁ、残り食べちゃおうか」

58  ゲッファ「あっ、イエスマンの分は俺がいただきー」

59  ツキ・グート「どうぞどうぞ」



60  トトリ「お前な? どうして昔からバカが直らないんだ。自覚的なバカだとしたら矯正できるんだが、お前は天然にバカだから困る。分かるか? 教育者なんだぞ、私たちは。大人から子供へ。このサイクルは絶やせない、重要な人間の――」

61  イエスマン「でも、そのサイクルを全うできない人間だって、居るさ」

62  トトリ「それは怠けて――怠けているか、やむにやまない事情があった場合、だ。というかお前、憶えてたのか? あの人達の墓参りに行こうって話し」

63  イエスマン「その点に関しては、悪かった。謝る。俺都合でさ、折角作ってくれた自由時間が無くなったし」

64  トトリ「次に空くのは半年後かもしれないから今日行こうって、お前が誘ってきたんだろうが。それなのにいきなり反故するわ連絡しない(*1)わ。律儀に待っていた私に対して……なに? ごめん、もう一度言ってくれ」

65  イエスマン「背中がさ」 (*1)記号の場所で割り込み

66  イエスマン「背中がさ、見えたわけよ。背中丸めて、手に持った花束をぞんざいに扱って、哀愁漂わせてでていく、俺たちが作っちまった男の背中をな」

67  トトリ「そうか、あいつも」

68  イエスマン「そんなわけで、急遽中止。一緒に並んで『色々問題はありますが、なんとか元気にやってますよ』なんて言える訳がない」

69  トトリ「そうだね、確かにそうだ。なにも言うことはできない」

70  イエスマン「あとさ、今日の午後はツキちゃんがトウキと一緒に墓参りだとさ。授業後だろうし、その更に後ってなると、もう夜も近い」

71  トトリ「ハァ……今年こそは、一日も遅れることなく行けると思ってたのになぁ」

72  イエスマン「しかたないさ。自虐的でも、過去を見続けなきゃ癒えない傷もある。その場を、既に割り切ってしまった大人が奪っていい訳がない」

73  トトリ「傷、ね。あれから十年経過したのに。時間とはお構いなしに、直らない傷もあるんだな」



デモサ、シカタナイジャナイカ