GE05


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イエスマン ♂
カザナリ  ♀
トウキ   ♂
ツキ    ♀
グート   ♂
ゲッファ  ♂



01  カザナリ「仕方ないから私から打って出た訳よ」

02  ツキ「その結果が?」

03  グート「この結果」

04  ゲッファ「フフハハハ、見ろ、俺の戦陣がゴミのようだ……」

05  カザナリ「なんで三十分の休戦で文明発展に急ぐのかなぁ。まずは軍備整えて、荒らすか防衛でしょ」

06  ゲッファ「どのみち象兵は無理だったんじゃねーかなぁ」

07  グート「無理だろうね。四十分あれば、上手くやるとドラグーンまでいけるんだけどなぁ」

08  ツキ「見誤る程度の戦歴じゃなかったはずでは?」

09  ゲッファ「いやさ、いけそうだったんだよ。今日はスタートした瞬間に目の前が光で埋まっていくような感覚が――」

10  グート「徹夜のせいだね」

11  カザナリ「脳内分泌液が大変なことになってたのね」

12  ツキ「壊れちゃったんですね?」

13  ゲッファ「みんなヒドクネ。というかツキちゃんはストレートすぎてもう泣いていいのかもわからねぇよ……」

14  イエスマン「おぉさみぃさみぃ。トウキはどこだーい」

15  ツキ「不法侵入ですか」

16  グート「よーし、手を上げろ後ろを向け頭を壁につけろ足は肩幅より広げろ視線は地面を見るんだ一言も喋るな弁解もさせん」

17  ゲッファ「ほらっ、あと金五百で文明上がるところまで来てるじゃん! もう三分もあればいけたぜ!」

18  カザナリ「直後に最低ラインまで落ちてるけれどね。このリザルト画面は悲しいなー」

19  ゲッファ「お前が戦バカになって象兵を三十も送るからだろうが!」

20  イエスマン「あのー私はしっかりと呼ばれた客な訳でしてね? 別に不法侵入で」

21  グート「しゃべ、るな?」

22  ツキ「あっ、ところで今日はどうしたんですか、叔父さん」

23  イエスマン「トウキに用があっ」

24  グート「んんー? 見えないのかなー、これが」

25  イエスマン「――」

26  ツキ「叔父さん、黙ってちゃ分かりませんよ?」

27  イエスマン「なにこの板挟み。ツキも分かっててやってるんだろうがいい加減許してくださ」

28  グート「――そいや」

29  イエスマン「ほふー! ありえねぇこの小僧マジにまてまてまて!」

30  ゲッファ「さっきの俺もそんな感じだったぜ。象が倉庫を蹂躙していく姿は胸が熱くなるな」

31  カザナリ「私は逆に罪悪感よ」

32  トウキ「あーさみぃさみぃ。ただいまー……あ?」

33  ツキ「おかえりなさい、兄様」

34  グート「おじゃましてまーす」

35  ゲッファ「あっ、トウキ先生帰ってきたのか。なぁなぁ、この間みたいに槍兵無双見せてくれよ!」

36  カザナリ「おつかれさまでーす、そしておじゃましてまーす。机の上にホットアップルパイとかあるので、是非食べてください。そして感想を下さい」

37  トウキ「えっと……とりあえず、寒いからコタツとパイくれ」

38  イエスマン「トウキー! お前はまず俺を助けるべきだ!」



39  イエスマン「コタツにミカンとか、完成されすぎてるだろう」

40  トウキ「だよな。これ以上の贅沢は存在しない」

41  カザナリ「そうですか。残念なことにみかんにも劣るアイスがあるのですが、お二人はいらない、っと」

42  イエスマン「おーみかんなんてくだらないね。アイスの冷たさとコタツの暖かさ。このアンマッチが最高じゃないか」

43  トウキ「ハッハッハッ、気が合うじゃないか。まさしく俺も、今まさにアイスを食わんとする一握りのスプーンになろうと思っていたところだ」

44  ツキ「そうなんですか。みかんはおいしく私たちが食べましょう」

45  イエスマン「まぁ待ちなさい。そういうのはいけない。そんなことしちゃいけないんだ」

46  トウキ「我が妹よ、君は人類から希望を奪うというのかね? みかんとは人類が今だに未完。閉じることなく進化をし続けることを象徴する作物だと知っての狼藉か?」

47  グート「すくなくともコタツに体をねじ込み、頭だけテーブルの上に出してるような大人より、どんな作物かは知ってるつもりだけど」

48  ゲッファ「この二人は体面とか気にしなさ過ぎだよなぁ。あと、大の大人二人が入れるほど大きいコタツじゃないけれど、その中はどうなってるんだい?」

49  イエスマン「目下、半分以上の領地を目指し進撃中」

50  トウキ「なめてくれるなよ。お前の浸透作戦なんぞ、俺の電撃戦の前に敗れる他はない」

51  イエスマン「あんだとぅ? 右翼、そうら動け動け!」

52  トウキ「読めないとでも思ったか!」

53  イエスマン「なにを強がって――なっ、足の進行が止まった!?」

54  トウキ「無様なり! それこそコタツのライフライン、電源コードだ!」

55  イエスマン「うかつだった……よもやここに電源コードとは。迂闊に攻めて端子から抜けようものならコタツがただの小さなテーブル毛布付きになってしまうではないか!」

56  トウキ「愚かなり破れたり、イエスマン!」

57  イエスマン「おのぉーれー!!」

58  カザナリ「とうりゃ」

59  イエスマン「あっ」

60  トウキ「カザナリ、おま、なにを」



61  イエスマン「さみーんですけどこの部屋」

62  トウキ「仕方ね-だろうが、カザナリがコンセント抜いちゃったあのコタツしか暖房器具ないんだし」

63  イエスマン「その割に平気そうな顔をしていらっしゃるが?」

64  トウキ「お前、まさかとは思うがAPF持ってないの?」

65  イエスマン「所有者の周りを住みやすい状況に変化させるアレか」

66  トウキ「あまりにも便利すぎて常時起動してるからな。他の暖房器具はフルカットだ」

67  イエスマン「でもさあれって地球外来の技術じゃん? 劣化すんだろ。だから持ってない」

68  トウキ「ECDついてっから平気だ。それでも五年で駄目になるが、他の機器だってそれぐらいでダメになるぜ。だったら便利な方が良いだろう」

69  イエスマン「それでも地球の技術を使った方が地球人の住み方だと思うがな。んで他の四人は?」

70  トウキ「別部屋でゲームしてんだろうよ。さって……そろそろ本題に入ろうか?」

71  イエスマン「ようやくここに来た目的が話せるぜ。実はだな……ようやく敵の目的やらが判明したぞ」



72  カザナリ「ねっねっ。あの人さ、本当に軍のお偉いさん?」

73  グート「ただの変態としか思えませんし、そういう対応しかしてませんよ。それで厳罰食らったことないので、そうは思えませんが」

74  ツキ「あんなでも、一応は前大戦の英雄的指導者ですよ。彼の立案した作戦のおよそ九割が成功しています」

75  ゲッファ「小さい頃にあった平和十周年記念祭にも来てたの、見たことがあるぜ。昔の姿とかわらないし、完璧あの人本人だとおもうな」

76  グート「でも、そんな人がなぜツキちゃんの家に?」

77  ツキ「私の家に来ているのではなく、お兄ちゃんに会いに来ているのですけれどね」

78  ゲッファ「ツキちゃんがオマケ扱いとか、ゆるさん!」

79  カザナリ「あんたは黙ってなさい。でも、軍のお偉いさんが会いに来るような人だったっけ? 言っちゃ悪いけれど、トウキさん程働いているように見えない人、他に居ないわよ」

80  ツキ「私もそうなんですけれど、裏で何かしているのかもしれませんよ。兄者の交友関係の広さと、定期的に振り込まれてくるお金からの推察ですが」

81  ゲッファ「小金持ちなんてレベルじゃないもんな」

82  グート「それこそ、個人用のHSぐらい所持して戦ってそうな人ですしね」

83  カザナリ「それじゃーただの戦バカじゃない」

84  ゲッファ「そうそう! そこまで無謀バカじゃないって」

85  ツキ「……かっこいいかも」

86  ゲッファ「なん」

87  グート「だ」

88  カザナリ「って?」

89  ツキ「地球を、いえ人類を、いえ私を守るため秘密裏にHAで戦う兄君。これは、ソソるッ!」

90  カザナリ「この子は……ここまで行くと本物だわ」



オチタクナイ