千葉本線

千葉本線 (ちばほんせん・Chiba Line)は、千葉県千葉市の新千葉駅と同木更津市の木更津駅とを結ぶ、ちばドリームエクスプレス(cdx)の鉄道路線である。
路線記号は CA 。2011年3月11日までは内房鉄道の路線であった。



路線データ

千葉本線 Chiba Line
営業距離
(営業キロ)
40.1km
管轄 千葉総合本部(全線)
軌間 1067mm
駅数 33駅(起終点含む)
平均駅間距離 1.21km
複線区間 全線
電化区間 全線(直流1500V)
閉塞方式 自動閉塞方式
保安装置 ATS-G
運賃区分 都市線
路線図

概要

千葉市街と房総半島内側のそれぞれの町を結ぶ都市間連絡鉄道として、内房鉄道が建設した路線である。建設当初は京成電鉄との直通運転も計画していたが、諸般の事情により頓挫したという経緯がある。
全線にわたって東日本旅客鉄道(JR)内房線と並走しているが、内房線が広域輸送を、千葉本線が地域密着型の短距離輸送を主体としているため、一応の住み分けはなされている。

運行形態

有料特急は 「なのはな」 「はまゆう」 の2列車が運行している。有料特急以外の列車種別は 安房路特快 安房路快速 特別快速 快速 区間快速 普通 の6種別。
下り列車は千葉駅を、上り列車は木更津駅を基準としたパターンダイヤが組まれている。一部の列車は富津線君津駅まで乗り入れるほか、富津線の一部の列車も千葉本線に乗り入れている。

特急「なのはな」(Limited Express NANOHANA)

安房急行直通の特急列車。詳細は 特急なのはなの項目 を参照。

特急「はまゆう」(Limited Express HAMAYŪ)

東京湾を横断して房総半島と三浦半島を結ぶ特急列車。2012年3月17日のダイヤ改正で運転区間を拡大の上、快速列車から格上げして運転開始した。しかし、利用者が少ないため、2014年03月15日のダイヤ改正より一部の便が夏季のみの運転に改められている。
詳細は 特急はまゆうの項目 を参照。

特別快速(Special Rapid)・安房路特快(Awaji Special Rapid)

日中は毎時1本、快速と交互に運転。特別快速のうち8往復は 安房路特快 として安房急行電鉄に乗り入れる。

快速(Rapid)・安房路快速(Awaji Rapid)

日中は毎時1本、特別快速と交互に運転。快速のうち16往復は 安房路快速 として安房急行電鉄に乗り入れる。
  • 千葉本線内の停車駅は 新千葉駅 - 千葉駅 - 県庁前駅 - 蘇我駅 - 若宮団地駅※ - 市原駅 - 国分寺台駅 - 上総村上駅 - 姉崎高校前駅 - 久留里街道駅 - 長浦駅 - 袖ケ浦駅 - 中野中島駅 - 江川駅 - 木更津駅 - 君津駅 である。
    ※ 若宮団地駅は、朝の上り列車と夜間の下り列車が停車する。
  • 原則として快速は全区間での運転だが、一部は新千葉駅〜久留里街道駅間の区間運転となっている。
  • 安房路快速は新千葉駅〜安房急白浜駅間の運転だが、1本のみ館山北条駅発着となっている。
  • 安房路快速についての詳細は 安房路ライナー の項目を参照。

区間快速(Regional Rapid)

日中は毎時3本、普通列車と交互に運転。普通列車の多くが久留里街道駅止まりであるため、久留里街道駅以南は区間快速が普通列車状態となる。
  • 停車駅は 新千葉駅 - 千葉駅 - 蘇我駅 - 生実駅 - 若宮団地駅※ - 市原駅 - 国分寺台駅 - 上総村上駅 - 姉崎高校前駅 - 久留里街道駅、久留里街道駅 - 木更津駅・君津駅間の各駅 である。
    ※ 若宮団地駅は、朝の上り列車と夜間の下り列車が停車する。
  • 桜井新町駅畑沢駅はホーム有効長の関係で、4〜5両編成の列車のみ停車する。

普通(Local)

日中は毎時3本、区間快速と交互に運転。日中は多くの便が新千葉駅〜久留里街道駅間の運転で、久留里街道駅以南は朝と夜間のみ乗り入れる。
各駅に停車するが、桜井新町駅畑沢駅はホーム有効長の関係で、4〜5両編成の列車のみ停車する。

車両

いずれも電車を使用。2021年10月現在、木更津車両センター(千キサ)所属の38000系22系2100番台23系13系6系安房路ライナー)と、安房急行所属の8000系・1800系を使用している。
これらの車種は、下記の通りそれぞれ運用が分かれている。

現在使用している車両

38000系(なのはな仕様)・安房急行8000系:特急「なのはな」号に使用。間合い運用で直通快速にも使用している。
38000系(はまゆう仕様):主に特急「はまゆう」号に使用。運用の都合で「なのはな」用の38000系を使用することもある。



6系(安房路ライナー)・安房急行1800系:「安房路ライナー」(安房急行直通列車)に使用。2両編成を2本つないだ4両編成で運転し、千葉線内では後述の22系・23系のいずれかと必ず併結する。間合い運用で千葉本線内完結の普通列車にも使用している。
なお、安房急行1800系に関しては2014年3月15日の形式称号改訂前まで「18系」を名乗っていた。cdxにも18系が存在するため、cdx側の運行管理システム上では「180系」として扱い、重複による混乱を避けていた。



23系:2両固定編成で、同線では主に前述の「安房路ライナー」の増結用車両として使用。千葉本線内では必ず新千葉方に連結される。このほか、22系と組んで普通列車にも使用する。



22系:千葉本線用の主力車両。3両編成と4両編成があり、千葉本線では最大8両で使用している。6系・23系・安房急行1800系と併結する運用もある。快速列車に優先的に使用しているほか、富津線直通列車にも使用。

13系:千葉線内でのみ使用。5両固定編成な上22・23系と併結することが出来ないため、普通列車・区間快速の運用がメインとなっている。

過去に使用していた車両


27系・安房急行1500系:安房急行直通列車に使用。千葉本線では2011年3月12日のダイヤ改正でこの直通列車が新千葉駅発着になった時から使用していた(実際の運転開始は3月28日)。2両編成を2本つないだ4両編成で運転し、千葉本線内では23系と必ず併結していた。一般型車両でありながら居住性は非常に高く、利用者からも好評であった。しかし2扉車ゆえ乗降に時間が掛かるため、2014年3月までに全車が6系・安房急行1800系に置き換わり、千葉本線での定期運用は無くなった。

内房鉄道の旧型車両 :内房鉄道から転換した当初は、内房鉄道から継承した旧型車両のみで運用していた。内房鉄道は資金難で車両更新が進まず、2011年時点で車齢40年を超えた車が多く存在していた。このため、転換後は早急に置き換えられた。

ラインカラー

ラインカラーはミディアムイエローである。

歴史

内房鉄道時代

  • 1922年5月6日 – 【開業】内房鉄道千葉(ちば)として 千葉駅市原駅間が開業。当時の千葉駅は京成電鉄千葉線千葉駅(現在の千葉市中央区・中央公園付近)付近にあった。
  • 194x年--月--日 – 【延伸開業】千葉駅 – 新千葉駅間。
  • 19--年--月--日 – 【延伸開業】市原駅 – 久留里街道駅間。
  • 19--年--月--日 – 【延伸開業】久留里街道駅 – 内鉄長浦駅(現在の長浦駅)間。
  • 19--年--月--日 – 【延伸開業】長浦駅 – 内鉄袖ケ浦駅(現在の袖ケ浦駅)間。
  • 19--年--月--日 – 【延伸開業】内鉄袖ケ浦駅 – 内鉄木更津駅(現在の木更津駅)間延伸開業。

  • 1962年9月8日 – 【駅改称】市場町駅→県庁前駅
  • 1967年12月1日
    • 【地下化】新千葉駅 – 蘇我駅間
    • 【駅移転】千葉駅を現在の位置に移転。【駅開業】千葉本町駅(現:中千葉駅

cdx転換後

  • 2011年3月12日
    • cdxに転換。
      ※ ただし、当日は前日(11日)に発生した東日本大震災の影響で全区間運休。その後、電力不足による計画停電の影響でcdxとしての営業開始は27日からとなった。
    • 【駅改称】千葉本町駅→本千葉町駅・内鉄袖ケ浦駅→cdx袖ケ浦駅・内鉄巖根駅→cdx巖根駅。
  • 2011年12月10日
    • 【駅地下化・運転形態変更】木更津駅 – 内房鉄道時代のホームを廃止し、新たに建設された連絡線を介して富津線木長線の地下ホームに乗り入れる形態に変更。
    • 全駅でYuMeCa供用開始。
    • ATSを内房鉄道式からcdx標準のATS-Gに更新。
  • 2012年03月17日
    • 【路線名改称】千葉線→ 千葉本線
    • 【運賃区分変更】近郊線→ 都市線
  • 2013年03月16日
    • 「特別快速」を新設。安房急行直通列車の種別を「直通特快」「直通快速」から「安房路特快」「安房路快速」に変更。
    • 【駅改称】本千葉町駅→中千葉駅、cdx袖ケ浦駅→袖ケ浦駅、cdx巖根駅→巖根駅

駅一覧・接続路線

  • 2014年03月15日改正
  • 全駅千葉県に所在、千葉総合本部管轄
  • ●は停車、○は一部停車、|は通過、‖は経由せず。◇は朝の上り列車と夕方の下り列車が停車
  • 特別快速:安房路特快を含む
  • 快速:安房路快速を含む
千葉本線
駅間
キロ
営業
キロ
駅番号 駅名







接続路線・備考 所在地
- 0.0 CA01 新千葉駅 千葉市
中央区
0.5 0.5 CA02 千葉駅 H ひたちライン
東日本旅客鉄道: 総武線(快速・各駅停車)・総武本線・成田線・内房線・外房線
京成電鉄: 千葉線
千葉都市モノレール: 1号線・2号線
0.8 1.3 CA03 中千葉駅
0.4 1.7 CA04 県庁前駅 千葉都市モノレール: 1号線
1.0 2.7 CA05 末広街道駅
0.8 3.5 CA06 末広駅
0.8 4.3 CA07 蘇我駅 東日本旅客鉄道: 内房線・外房線・京葉線
1.5 5.8 CA08 生実口駅
1.0 6.8 CA09 生実駅
2.0 8.8 CA10 古市場駅 千葉市
緑区
1.1 9.9 CA11 菊間駅 市原市
1.6 11.5 CA12 若宮団地駅
1.1 12.6 CA13 市原駅
1.8 14.4 CA14 国分寺台駅
1.0 15.4 CA15 根田駅
0.7 16.1 CA16 上総村上駅 小湊鐵道線
2.1 18.2 CA17 廿五里駅
1.4 19.6 CA18 海保駅
1.1 20.7 CA19 姉崎高校前駅
1.3 22.0 CA20 久留里街道駅
1.0 23.0 CA21 椎津駅
1.3 24.3 CA22 けやき台駅 袖ケ浦市
2.3 26.6 CA23 長浦駅
1.0 27.6 CA24 蔵波台駅
1.5 29.1 CA25 北神納駅
1.3 30.4 CA26 北袖ケ浦駅
1.2 31.6 CA27 袖ケ浦駅 東日本旅客鉄道: 内房線
2.2 33.8 CA28 中野中島駅 木更津市
1.2 35.0 CA29 金田駅
1.5 36.5 CA30 巖根駅
1.4 37.9 CA31 江川駅
1.3 39.2 CA32 吾妻駅
0.9 40.1 CA33
FT01
木更津駅 FT 富津線(一部乗り入れ)・ KN 木長線
東日本旅客鉄道: 内房線・久留里線
1.5 41.6 FT02 桜井新町駅
2.8 44.4 FT03 畑沢駅
2.0 46.4 FT04 君津駅
↓安房路特快・安房路快速のみ
FT13 浜金谷駅
館山北条駅
相の浜駅
安房急白浜駅
駅間
キロ
営業
キロ
駅番号 駅名







接続路線・備考 所在地

今後の予定



最終更新:2022-06-07    千葉本線 路線

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最終更新:2022年06月07日 10:27